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2024年東京都爺選挙

2024年11月27日 (水)

兵庫県民の嘆きとつぶやき(その2)

 今回の兵庫知事選挙のどたばたと異常さに、兵庫在住の長年の友人は、選挙中も、選挙後のドタバタも辟易しています。先日「なにやら広告会社のおばちゃんが「斎藤知事の選挙時のセールスプロモーションは全部私が仕掛け、段取りし、全部成功したの」と自慢したご本人にブログが、「大炎上」しているには、バカではないかと思う。あの種の話は表へ出したらいかん話ばかり。」と言います。
 また斎藤知事も「この種の話が多すぎる。まともに県政をやっているとは思えない。兵庫県の将来が不安ですね。」と言います。

 兵庫県西宮市の広告会社の社長のおばちゃんの「自慢話」が公職選挙法に抵触するのか、アウトかセーフなのはわかりません。
おばちゃんが得意げにおしゃべりしている「広報戦略」とかいうのは、ありきたりの話で、とくに優れているとは思いません。

 昔アメリカ大統領の取り巻きに「サイレント・ミッション」なる人たちがいた話は聞いています。大統領の演説のスピーチライター。立ち振る舞いの指導をする人。対立勢力を分析する専門家。健康管理の専門家。衣服のコーディネーター。顔の表情の指導員。メディア対策(当時は新聞・ラジオ・映像。のちにテレビ)。世論工作員。世論の動向調査員。演技の指導員などがいると聞いていました。「サイレント・ミッション」と言われているように、その専門家たちは大統領の取り巻きですが、決して表に出ることはありませんでした。

 自分の広告宣伝会社を宣伝したいがために、「表」に出たのか、地下生活に飽き飽きして表に顔出ししたのか。また各種SNSで「自慢話」の連続に頭に来て、「真相はここだ!」と言いたいのかよくわかりません。

 いずれにしろその広告会社は、兵庫県の仕事は金輪際請け負うことは、たぶんできないと思われます。地元の西宮市の仕事も請け負うことは難しいのではないでしょうか?一体何をしたかったのかわからない話ではありますね。情報を公開いただいたので「なんだそうだったのか」。駅前で「1人ぼっちで演説している斎藤前知事」の姿もすべて演出で。演技であるとのことです。なんだかなあとはおもいますね。

 いっそのこと「政治漫談」ができる芸人になればいいにではとは思います。昔の漫才で「責任者出てこい!」とか叫んでいる漫才師がいました。お笑いにすればいいと思います。そのほうが関西人らしい。

 兵庫の友人も、「斎藤知事も波風立てず県政に専念してほしい。」と話しています。そう私も思います。

2024年11月 1日 (金)

混迷する日本の政治

讀賣新聞2024年10月29日 001
 2024年10月27日の投開票の衆議院選挙。結果は自民党は56議席を減らし、公明党は8議席減らしました。結果自公の与党は合わせても215議席にとどまり、過半数の233議席に対して18議席足りません。どうなるのか?

 一方野党ですが、ばらばらの野党を全部合わせたら235議席で過半数の233議席を超えます。そうなると野党政権も夢ではない。ですが、野党各党はは選挙時に「政権交代しないと政治改革は出来ない!」と言っていましたが、選挙時も小選挙区に「野党統一候補」をほとんど出しませんでした。(例外は「オール沖縄」の野党統一候補が確立していた沖縄県だけです。)

 ですが自民党の「自爆」というか「オウンゴール」で労せずして「立憲民主党」と「国民民主党」は議席が大幅に増え、結果自公与党の過半数割れという事態になりました。ですが、立憲民主党単独では、全く過半数に足りません。足りるのは、今回「共闘はしない」と立憲民主党が「切り捨てた」共産党まではいらないと野党連立政権は出来ません。

 立憲民主党の野田党首はせめて選挙期間中に、「オール沖縄」的な「野党統一候補」を全選挙区に擁立する動きを本気でしておれば、政権交代は可能であったと思います。しかし立憲民主党は野党共闘はほとんどしませんでした。

 自民党が自爆して大幅に議席が減り、その分が立憲民主党と国民民主党が獲得しましたが、その2つの政党を合わせても、過半数には到底足りません。(過半数233-立憲民主党148議席+国民民主党28議席=57議席足りません。維新の38議席を加えても19議席足りません。

 考え方の違う立憲民主党が野党共闘を拒絶した共産党の8議席と令和の9議席を足すと17議席。それでも2議席足りません。参政党と保守党の議席を加えたらようやく過半数を超えます。

 最初から野党統一候補をつくる汗をかいていない立憲民主党が考え方が大きく違う共産党やれいわと共闘できるとは考えられません。沖縄の「オール沖縄」のようなつながりも信頼関係もないのでできないでしょう。

 1993年の細川連立政権は8政党の連立政権でした。確か、当時存在していた政党の日本新党、社会党、新生党公明党、民社党、新党さきがけ、社会民主連合、民主改革連合でした。、しかしそれは小沢一郎という「まとめ役」がいたから成立しました。現在でも小沢さんは健在ですが、今は全然動いていません。ですので成立するとは思えないし、政策協議すらしていないので連合政権は出来ないと思います。

 過半数を割り込んだとはいえ、与党は18議席足らないだけなので、そこは「寝業師の」森山幹事長が動いて何とかするのではないでしょうか?ご自身の大チョンボで「2000万円交付」が大逆風になり、自民党は20人ぐらいが一気に落選しました。

 森山さんは「首班指名選挙」を無事乗り切り、石破政権を再構築できるかどうかが見所ですね。成立出来たら大チョンボは取り消し。出来なければ「国政のカオス」状態になりますね。

 では自民党内の旧安倍派は「倒閣運動する」とかができるのでしょうか?自民党本部の非公認、比例並立禁止措置だけで、50人中22人しか当選できませんでした。28人が落選。高市氏が「捲土重来」することは出来なくなりました。

 かつての自民党には野中広務さんのように「悪魔(当時の小沢一郎氏)にひれ伏しても、ともに連立政権をやることを伝えた。)という策士や寝技が得意な政治家がたくさんいました。今は森山さんぐt来ではないでしょうか。できるのは。どろどろですが、なんかそれが政治の基本であり、自民党の名強さではないかと思いますね。

2024年10月30日 (水)

共産党は何故今回も議席が減少したのか?


今回の2024年衆議院選挙の関心事は「自民党の裏金問題」でした。その問題をスクープしたのは日本共産党の機関紙のアカハタでした。
 その記事を読んだ大学教授が資料を丹念に調べ告発したことで、社会的な大問題となり、当初無視と無関心を決め込んでいたマスコミ各社も取り上げて報道することになり、選挙の争点になりました。

 「自民党の裏金問題」を執拗に批判した立憲民主党、維新。国民民主党、日本共産党でしたが、野党の立憲民主党と国民民主党は獲得議席が大幅に増加し、与党の自民党と公明党は大幅に議席を減らしました。与党は大敗し遂には過半数を割る事態になりました。

 ところが野党では維新と共産党が議席を今回減らしました。維新は大阪以外では通用しない地域政党ですし、大阪万博の「しくじり」で人気は低落中なのでわかります。しかし共産党は「裏金問題」を最初に取り上げ、投票日3日前には「2000万円の政党交付金を候補者を公認していない支部に党本部が振り込んだ。」等情報を共産党は社会に提供し、そのおかげで自民党は20議席は凹んだと思います。

 なぜ共産党は「功労者」なのに、議席が2割も減少したのか?理由がよくわかりません。東京新聞が「共産党の党勢の低迷について」の記事を書いていました。ネットで見ました。記事に一部を引用します。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/308682
(党勢低迷と組織体質 「党内にも権力制約原理を導入すべきだ」)東京新聞のWEB記事

 中央大学の中北教授は「ソ連が崩壊し、共産主義が魅力を失ったことが最大の理由だ。共産党はロシア革命を受けて結成された政党。日本共産党が自主独立路線に転換していたとはいえ、かつての総本山が既に崩壊していることや、中国や北朝鮮の兄弟党の現状を見れば、共産主義に未来があるとは思えないだろう。

 イタリア共産党は民主党に変わり、フランス共産党は共産党のまま衰退した。日本共産党も青年組織の民青同盟のメンバー数がソ連崩壊後に激減し、党員の高齢化が著しい。

 もう一つの衰退の理由は、昔ながらの「民主集中制」という組織原則の堅持。革命のため統一的な力が必要だとして、トップダウンで派閥・分派を認めない。」と述べています。

 その弊害を中北教授は事例を挙げて説明しています。
「志位体制下の昨年、党改革を訴えた古参党員を除名し「強権的」との批判を浴びた。1月の党大会では、除名に異論を唱えた地方議員を田村氏が糾弾する場面もあった。

 昨年の2党員の除名処分は、従来の体質が変わらないことを示した。先の党大会では、控えめに問題提起した神奈川県議を大勢の代議員の前でつるし上げ、人格攻撃を加えた。中央委員会総会で議論した結果を田村氏が読み上げたもので、組織ぐるみのパワハラだ。地域の党組織でもパワハラが起きているとの告発が交流サイト(SNS)上で相次ぎ、「#MeToo運動」のようになっている。

 なぜ、こうしたことが起きるのか。党内のことは党内で解決するという閉鎖的な「民主集中制」が原因だ。その下で党指導部が絶大な権力を持ち、異論を唱える党員を「支配勢力に屈服した」と糾弾する。「分派を認めない」といった党規約の解釈権も党指導部が握り、簡単に除名や除籍を行い、反共の烙印を押して排除する。共産党は立憲主義を唱えているが、党内にも権力制約原理を導入すべきだ。」(東京新聞の記事より引用)

 この「民主集中制」という党組織原理は、100年以上前にロシア革命時にレーニンが発明し、後の独裁者スターリンが活用した「党幹部が党員を支配し、奴隷化する独裁体制」のことですね。
確か共産党の綱領に21世紀の時代に未だに「民主集中制」を最小し続けて居る共産党や社会主義政党は、中国共産党、ベトナム共産党、キューバ共産党、北朝鮮労働党、ポルトガル共産党、日本共産党だけです。(10年くらい前に調べてみました。)

 一党独裁、個人崇拝の国が多い中で、先進国日本の社会で存在している日本共産党がその「民主集中制」を放棄しないことが、党勢が拡大しない最大の原因であると私は思います。
 レーニンの「民主集中制」の弊害は日本共産党だけではなく、レーニン主義を標榜する新左翼党派にも伝染し、「連合赤軍」のように、些細な
意見の違いで、幹部が構成員をリンチし、殺害するというおぞましい事件も起きました。

 下部党員が党幹部を気軽に批判できない、あるいはしてはいけない組織が、この多様な社会で受け入れられるはずはないと思います。(その点自民党はおおらかな政党です。幹部批判は平気でできます。ただし旧安倍派が窮屈な理屈で党を一時期支配したことがあり、総務会で安倍批判をした村上誠一郎さんを1年間の党務活動停止処分しました。)

 日本共産党は今すぐ「民主集中制」という党幹部独裁主義を放棄し、他者にはいつも言い続けて居る「民主化」をすべきです。それをしない限り党勢は拡大しないし、日本国民から支持されることはないからです。

 放棄して党組織が民主化すれば、もともとクレーバーで知的な、生真面目な人たちの集団ですから、支持拡大すると思います。

2024年7月14日 (日)

大外れの東京都知事選挙

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 2024年7月7日に投開票の東京都知事。私の予想は大外れでした。

「各区市町村の選挙管理委員会が発表した開票結果によると、小池氏の得票数は計291万8015票(得票率42・77%)。前回2020年都知事選の366万1371票より約74万票減らした。

 次点は前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏(41)で計165万8363票(24・30%)だった。前立憲民主党参院議員の蓮舫氏(56)は計128万3262票(18・81%)で3位に沈んだ。続いて、元航空幕僚長の田母神俊雄氏(75)が計26万7699票、AIエンジニアの安野貴博氏(33)は計15万4638票だった。過去最多の56人が立候補したが、上位3人を除いては、得票が有効投票総数の10分の1に達せず、供託金300万円は没収となる。」(朝日新聞デジタル版より引用)

 現職の小池氏が無難に再選されるとは思っていましたが、対抗馬とされた蓮舫氏が、ポット出の石丸伸二氏より少ない投票で3位に沈むとは意外でした。

 私の都知事選の上位候補者の得票予想は、小池240万、蓮舫220万、石丸120万、田母神80万でした。根拠は投票前日の日本経済新聞の都知事選解説記事の上位4候補者の動向記事の行数でした。

 つまり小池24行、蓮舫22行、石丸12行、田母神8行だから、単純に240万>220万>120万>80万としただけです。大外れでした。

 蓮舫氏は私の予想より100万少ない。小池氏は予想より50万、石丸氏は40万多かった。小池と石丸に「食われた」計算になります。

 理由は体制選択選挙ではなく、都政をどうするのかがテーマでした。現職の「現状維持」(そのことの是非はともかく)が支持されました。石丸氏は動画なども見ましたが、何をしたいのかが最後までわかりませんでした。

 蓮舫氏は出馬関係のプレゼンが駄目でしたね。議員のスピーチでした。出馬会見で知事になれば何をしたいか。何をするか。何をしなければならないのか。を自分の言葉ではっきり言うべきでしたね。最後の方は少し言ってはいましたが、多くの有権者には伝わりませんでした。

 同日投開票の都議会議員の補欠選挙。こちらは自民党は2勝6敗。立憲民主党は1勝3敗でした。与野党とも「痛み分け」でした。既成政党への有権者の不信感は相当ありますね。

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