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東日本大震災の罹災地から学ぶ

2020年3月29日 (日)

閖上復興だより最終号

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 2020年3月20日付発行の「閖上(ゆりあげ)復興だより60号」(編集長・格井直光さん)が送付されてきました。
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 東日本大震災直後から8年6か月の長きにわたり閖上復興だよりは発刊され続け、閖上の人たちの地域コミュニュティの再構築に多大な貢献をされたと思います。編集長の格井直光さんを始め、取材された人い、編集作業をされた人、広告を出稿された地域の企業の皆様の協力があればこそ60号発刊されました。
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 個人的には2015年と2016年に閖上を訪れました。その当時はまだ嵩上げ工事の最中でした。閖上復興だよりの最近号では、災害公営住宅が建設され、個人の住宅も建設されている風景が紙面に掲載されていました。
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 順調に復興が成し遂げられていることが紙面からよくわかります。それも閖上地区の皆さま各位の地域を愛する心が形になり、お祭りになり、交流行事となって実現していくことで達成されてきたのであると思いました。



 今後は「閖上だより」という」地域コミュニュティ紙として6月から出発されると伺いました。
日本経済新聞 格井直光さん312_NEW
 いつ来るかわからない南海トラフ地震の脅威を毎日感じながら生活しyている身の上ですが、閖上の皆様の頑張りや、つながりの深さを紙面から感じ、励まされたことでした。



 編集委員の皆様、お疲れさまでした。



 「もう1度、心をひとつに」されて、閖上地区の再生再興に力を尽くされてください。またいつか訪れてみたいと思っています。

2020年3月16日 (月)

閖上(ゆりあげ)の再出発


日本経済新聞 格井直光さん312_NEW
 日本経済新聞」2020年3月12日号に、「閖上復興だより」の編集長の格井直光さんに関する記事が大きく掲載されていました。

「宮城「復興だより」第」60号で幕」

「次は五輪で語り部に」

 格井直光さんご自身が、2011年3月11日の東日本大震災の名取市を襲った津波でご両親を亡くされています。遺体が見つかるまでの数か月懸命に手掛かりを捜しておられました。

「被災者はひとつでも多くの情報を欲している。」という想いから仲間たちとともに2011年10月から「「閖上復興だより」を発刊されました。

 地域の復興情報の進捗状況や、住民へのインタビュー、地域の行事など、閖上地区の復興の様子が紙面から大変よく理解出来ました。7000部発刊されていて、各地に散在し避難生活をなさっていた閖上地区の人々を繋ぐ地域コミュニュティ紙の役割を果たされていました。

 取材活動や編集活動は大変であったと想像できます。住民自らが取材し、編集しているがゆえに、閖上地区の地域コミュニュティもまた力強く再生できたのだと思いました。

 閖上復興だよりは60号で終了となります。今後は「閖上だより」と名前を変えて、町内会活動などを伝えますが、発行頻度や発行部数は減らすとのことです。

 また格井さんから「ふらむなとり」のパンフレットを送付いただきました。
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「新しい閖上へ」
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「未来の閖上に前進!」と決意表明されています。
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 まちづくりの基本は「地域コミュニュティ活動の充実」以外にはありません。ずっと地域で実践され、実績をあげられてきた格井さんたちであればこそ、実現可能であると思いました。
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2020年3月11日 (水)

東日本大震災から9年目となりました。

 2020年3月11日。未曾有の大震災・大津波で甚大な被害をもたらせた東日本大震災から丸9年が経過しました。形の上では高台整備や盛り土整備がほぼ終了し、新しい震災後のまちづくりがスタートしていると思われます。

 しかし被災地から人口が2割流出したと言われていて、少子高齢化の波もあり必ずしも順調に復興しているわけでもないと報道されています。被災直後や避難所生活。仮設住宅での生活よりも、復興へ至る道の方が長く困難であると言われています。

 命がけで東北の皆さまが教えていただいた教訓を糧に「事前復興計画」を高知市下知地区では掲げましたが、必ずしも順調に進展はしていません。

 ただ今年はテーマを明確にし成果を上げていきたいと思っています。それは「中小零細企業BCP研究会(仮称)の立ち上げと活動」、「SOSカード(災害時避難カード)の活用の調査」、「防災紙芝居」(紙媒体での)作成を目標にしています。

 仕事もせわしいし、地域的な課題も多く、いささか「リタイヤ世代」(年齢的には)には荷が重たいが、現役時代より遥かに重要な課題に取り組んでいるので身が引き締まります。

 東北の皆様の命がけの教訓は、私たちが来るべき南海トラフ巨大地震で生き延び、生活を再建していくことにならなければいけないと思います。そのために気を引き締め、心身の体調を整え頑張ります。

2020年2月 6日 (木)

閖上復興だより59号


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 閖上(ゆりあげ)復興だより59号(編集長・格井直光さん)が、一般社団法人ふらむ名取より送付されてきました。

 紙面1面は閖上地区の新年を迎えた様子が記事になっています。初日の出、ゆりあげ港朝市、新春の集い、どんと焼きは9年ぶりに復活しました。地域コミュニュティが再生されるつあるようですね。
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 紙面2面と3面は「閖上復興だより終刊・・・それぞれの思い」を持たれた皆様の文章が掲載されています。
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 小原武久さんは」、震災後閖上を離れ、仙台市のみなし仮設住宅で生活されていました。

「わたしにとって「閖上復興だより」が唯一の情報源でした。
   中略
 当時の名取市での復興計画の進捗状況は、震災の影響でホームページにアップされておらず、私だけでなく「閖上復興だより」を見て初めて計画内容を知った被災者も多くいたと思います。」

「大好きだった故郷・閖上を離れ、コミュニュティ(町内活動)で培ってきた人間関係も破壊され、生活も離れ離れにならざるを得ませんでした。

 中略

ばらばらになった閖上の人々をつなぐ役割を十分に果たしたと思います。加えて、復興計画の情報だけでなく、震災前にあった懐かしい味(店)が復活したことや、「閖上復興芋煮」など各種イベントを企画し。”もう一度心をひとつに”をモットーに分散したコミュニュティの再生にあたっていただきました。」

 まさに閖上復興だよりは、閖上コミュニュティの再生・復活に大きな役わりを担っていたことを理解出来ました。復興計画の概要も、市役所に代行して公表し、多くの閖上関係者が情報を共有できた役割も果たされていました。

 編集部員の皆様の思いを、短い文章ですが理解することができました。何より編集長の格井直光さんのご苦労は並大抵ではなかったと思います。

 「津波で流失し、大勢の人が犠牲になった閖上。負の印象を払拭できたら、故郷閖上と胸を張って云えると思っています。

 東北の宮城、名取川河口の海辺のまちを多くの人に好きになってほしい。そのためには閖上を震災の前よりも盛り上げなくてはならないと思います。

 これまでの応援・ご支援に厚く感謝申し上げます・あと1回頑張ります。」と格井さんは書かれてります。

 4面は閖上の地域の行事の報告記事です。どこで何がおこなわれているか。取材し記事を書き、編集することは大変な労力です。
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 わたしは2015年と2016年に閖上を訪問させていただきました。格井さんから日和山で津波のお話を伺いました。当時はまだ嵩上げ工事の最中でした。

 紙面からは道が整備され、住宅が建つ様子が伝わってきます。でも地域コミュニュティがしっかりしなければ、地域は再生できません。人と人を繋ぐ大きな役割を「閖上復興だより」は果たされました。
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 次回で最終号となるようですが、形を変えた広報紙が継承していくように伺っています。「閖上復興だより」の編集長格井直光さん、編集委員の皆様、お役目ご苦労様でした。遠い四国の地からエールを送ります。

2019年12月27日 (金)

SOSカードが高知新聞で報道されました


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 2019年12月23日の高知新聞朝刊21面に、この度下知地区で考案した「SOSカード」(要支援者情報伝達カード)が、記事になりました。

 2019年12月22日に、日の出・弥生町自主防災会(大﨑修二会長)の避難訓練を高知市立昭和小学校(小川晶子校長)校舎を利用して行いました。
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 その際「SOSカード」を下知地区(おそらく高知県下で初めて)使用した避難訓練を行いました。
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 「必要な援助 カードで明示」「高知市 昭和小で避難訓練」と見出しがでています。記事ではSOSカードをデザインされた高橋昌美さんが「カードを付けている人は見た目にはわからない障害や病気があると思って配慮してほしい」とあります。

 実際に訓練時に使用された参加者の1人は「SOSカードには、飲みゆう薬と発作が起きたら助けてほしいと書きます」と話していたと記事にありました。
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 来年から下知地区では本格的にSOSカードを活用していきます。高知新聞さん報道ありがとうございました。

2019年12月17日 (火)

超高齢者には歯の定期健診と治療が必須

母は歯医者へ行きました。
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 2019年12月13日(金)ですが、母(94歳)は、月に1回の歯科での「歯の点検」(治療と歯磨き)を行っています。欠けた歯も数本ありますが、28本歯が「生存」しているとか。

 「根っこ」は健全だから抜歯はしたくはない。というのが歯科医院の見解。正しいと思います。母は「血液をサラサラにする薬」も服薬していますので、歯の治療をした場合出血すれば止血は細心の注意が必要ですので。
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 今日は右下奥歯が欠けていたそうです。欠けた歯の部位に接着剤を入れプラスチックの被せ物をしました。これで食べ物がスムーズに食べられるようになりました。
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 自分の歯で一般食品を食べる。健康の秘訣であり、高齢者の事前の減災対策にもなります。

 4年前に下知地区の有志と訪れた宮城県石巻市の雄勝診療所。歯科医師の川瀬総一郎さんが「口腔ケアは災害時に特に重要です。災害食が歯のトラブルで食べられないと、身体機能が衰弱し、災害関連死に繋がりますから。」と言われました。

http://futaba-bousai.cocolog-nifty.com/blog/2015/07/33-0bb5.html
 (2015年石巻市雄勝診療所・訪問)

futaba-bousai.cocolog-nifty.com/blog/2016/10/post-5825.html
(2016年高知での講演会)
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 その教訓を実践しています。

2019年12月11日 (水)

閖上復興だより58号


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 閖上復興だより第58号 もう一度心を一つに(格井直光編集長・一般社団法人ふらむ名取発行)が送付されてきました。

 一面は台風19号水害の記事でした。宮城県名取市でも内陸部を中心に床上浸水が70世帯、床下浸水が120世帯あったそうです。幸い犠牲者はいませんでした。

 記事では自主避難して市の指定避難所へ行ったものの、避難場所が地下1階の武道場であったそうです。そこで名取川が氾濫する恐れもある状態で、4階の乱とルームへ行くには、いったん外へ出て4階へ行かないといけない。早めの避難を職員に言ったところ「まだ氾濫していないので様子見しようと」との回答。

 警戒レベル5が出てから他の市民も多くなってきたので、ようやく階上への避難開始。日付が変わっていたそうです。元気な人には4階まで歩いて避難されればいいのに、全員がエレベーターで避難したので、40分近く全員避難にかかりました。

 万が1近くの名取川が氾濫し、施設が停電になったいたらどうなっていたことでしょう。記事から心配しました。

 また「なにも持たずに」避難してくる人も多かったとのことでした。記事にはこう書かれています。3面にも台風19号と21号の避難場所で感じたことが記載されていました。

「8年前に「命」と向かい合った私たちです。防災についてもう1度見つめてみませんか。日和山の震災メモリアル公園遺構の広場に旧日和山町教訓碑「空ぶってもいいんでねいの。助かれば!」今年5月に建立されたものです。

 東北の皆様は台風慣れ、水害慣れされていないかもしれないですね。南四国の高知は「台風銀座」と言われ毎年のように大雨と暴風雨に襲われていました。水害に対する警戒心は私の地域の人たちは根強く持ってはいます。

 ただしその経験が、地震、液状化、地盤沈下による浸水、津波の襲来、津波火災と想定される南海トラフ地震による「複合災害」に通用するのかは疑問です。1つの経験則で、複合災害は乗り切れないでしょう。
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 2面と3面は「芋煮会」の特集です。「第9回閖上復興芋煮会」「即位礼記念・芋煮交流会」「第1回IMONI・1グランプリかわらまちテラス閖上」「中央町内会芋煮会」「閖上中央第1団地芋煮交流会」「秋の味覚を楽しむ会 閖上西地区だより」

 「芋煮会」だらけですが、四国の人間にはなじみがありません。調べますとこう書いてありました。

「芋煮会(いもにかい)とは、日本の主に青森県を除く東北地方各地で行われる季節行事で、秋に河川敷などの野外にグループで集まり、サトイモを使った鍋料理などを作って食べる行事である。バーベキューと併行して行われることが多い。 」wikipedia

 これからの寒い時期を乗り切るための東北の皆さんの伝統ある食文化であることが理解出来ました。それゆえ地域コミュニュティごとに開催されているということですね。

 4面には、閖上復興だよりが、第60号で終刊という記事がありました。地域の自治会や町内会なども活動を開始し始めましたので、ひととうりの役わりを終え、来年4月以降は地域報誌の発行をされていくとのことでした。
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 4年前の2015年6月に名取市閖上を訪れ、翌年3月にも訪問させていただきました。その時以来「閖上復興だより」を送っていただいています。

 地域コミュニュティの在り方を考えるうえで、とても貴重な情報満載の閖上復興だよりでした。学ぶことがたくさんありました。
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 格井さんを始め編集スタッフの皆様ご苦労様でした。遠く四国からお便りさせていただきます。

2019年12月 1日 (日)

岩手からのエールに感謝


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 2019年11月27日の高知新聞「声・ひろば」欄に、岩手県宮古市の消防庁委嘱・災害伝承語り部(山田伝津館)の菅野和夫さんが、「救命艇配備に支援を」と投稿されています。

 これは私の投稿文が11月22日に掲載された「救命船が住民を救う」に対応された文章です。菅野和夫さんは、実際に11月4日に高知へ来られ、救命艇が置かれた(3日に夜須から搬送)現地を確認された上での感想文です。
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 菅野和夫さんは、東日本大震災時は自宅は高台にあり、津波被害は免れました。しかし知人や友人が被害に遭い、救命活動や支援活動を行われ、その後は隣町にある津波体験伝承施設山田伝津館のメンバーとして消防庁委嘱・災害伝承語り部として、全国各地で講演をされておられます。
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 4日も救命艇設置場所確認後は、潮江南地区の竹島公園の命山を見学、潮江南小では60人が参加された講演会とロープワーク講座もおこなっていただきました。
 津波浸水の実体験から思われた提案事項です。高知県、高知市は浸水地区の減災対策の1つに救命艇の配備をおこなっていただきたいと切に思います。
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2019年11月24日 (日)

救命船は住民を救う

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 珍しく高知新聞の読者投稿欄に掲載されました。
今年の夏引退した高知大学ヨット部の練習サポート船の南風。船外機を外され、ハーバーに放置されていました。
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 聞けば廃船にするとのこと。それで高知大学学務部学生課に無償譲渡の申請を下知地区減災連絡会で出し、7月25日に受理されました。高知大学長名で無償譲渡が正式に決まりました。

 

 その後地元丸池町の吉本豊道さん(丸池・東弥生自主棒会会長)が、施設管理者側と市役所各部署と交渉され、認可を受け、11月3日に、西田政雄さん(防災寺小屋・塾頭)が夜須から丸池町に運搬していただきました。当日は高知大学ヨット部の皆さんも手伝いをしていただきました。

 

http://futaba-bousai.cocolog-nifty.com/blog/2019/11/post-049ea1.html

 

 これで階段を登れなくて溺死する人たちが、1人でも少なくなると思います。この行為で低地の市街地の脅威が解決されたわけではありません。
借り設置後記念撮影
 「市民の命と財産を守ること」が、県知事や高知市長の最大の仕事です。それをわかっている人が。地域のリーダーになるべきです。

2019年10月19日 (土)

「被災地の水産加工業~あの日から5年」に学ぶ中小企業BCP(その2)

田中敦子氏
 2019年10月12日(土曜日)ですが、「被災地の水産加工業~あの日から5年」に学ぶ中小企業BCP」というテーマで上映と講演が行われます。主催は下知地区減災連絡会(森宏会長)です。下知地区や他地域の人達や、高知新聞とテレビ高知が報道関係者で来られていました。
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 講師は田中敬子氏(映像プロジューサー)です。今回の映像会を企画した坂本茂雄さん(下知地区減災連絡会事務局長)はこう呼び掛け文を書いていました。

 

「震災後に再建をめざした被災地の水産加工業の記録映像を撮り続けられてきた映像プロデューサーの田中淳子さんの下知地区減災連絡会で減災講演(上映)会を行うこととなりました。
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映像プロデューサーの田中敦子さんは 「あの津波のニュース映像を見た時にまず思った事は、テレビのドキュメンタリー番組では、真実が伝えることは難しいという思いから、東北被災地の復興記録映画を撮らなければと思いました。

 

 被災地の復興は、地元の基幹産業が回復し、経済が廻るようになってはじめて「復興」と呼べるのだと思います。」とを作るためにのことでした。

 

 私も零細企業のあるじです。海抜0メートル地帯の二葉町に会社も自宅もあります。高台移転はできないので、事業の形態を変えてきました。そんなやり方が有効なのか。被災後東北の企業の人達はどうやって再建されたのか真摯に鑑賞し,講義を傾聴したいと思います。

 

 ドキュメンタリーの取材は5つの水産加工会社の「戦い」について田中敦子さんの資料より抜粋してみました。とても大事なことがあります。
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「メディアは金融機関が融資すると発表したが、実際は極々限られた企業にしか融資しかしなかった。」

 

「行政からの告知はネットで配信。ネットに不慣れな経営者は苦戦した。」

 

「補助金申請。行政からの最初の支援者告知はグループを作りまとめて申請する(通称グループ補助金)だった。だか告知を受けてから締め切りまでの期間は2週間。どの企業と組めば良いのか。工場建設と機械類の見積もりを持ち寄り、申請書を作るために混乱を極めた。」
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「だがほとんどの中小企業が申請したグループ補助金申請は一次も二次も受理されなかった。」

 

 田村さんは「グループ補助金」の問題点をいくつか指摘しています。

 

「グループ補助金の受理には順番がありました。
 第1に受理したのは国益に関わる企業(大手自動車会社の部品メーカー各社)
 第2は再建しないと社会的混乱を招く企業(大手製紙工場、造船所など。
 ほとんどの中小企業は(水産加工業も)第3次の申請で受理された。
 ⇒受理書は2011年12月末に渡された。)
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 グループ補助金の特色をよく理解して取り組まないといけないことが、田中さんのお話で理解できました。

 

 「補助金申請が受理されても受理所が渡されるだけで補助金はこない。工場が稼働する直前に、行政担当者が申請書と照らし合わせ、申請書どうりでない箇所があると補助金から差し引かれた。」

 

「受理書は金融機関から融資を受ける際の担保となった。」(これはとても重要なことです。)

 

 大災害特有の社会現象が中小企業経営者を苦しめました。
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「震災直後から建設資材や機械類は異常な高騰。労働賃金も跳ね上がり経営者を苦しめました。
 値上がり部分はすべて金融機関からの新たな借金になり、経営者を苦しめました。資材が値上がりしても申請書と同じ仕様にならざるを得ません。また工場が完成しても働き手がいません。理由の1つが失業保険が延長されて受給期間中は働きませんから。」

 

 「機会損失問題。顧客や問屋、スーパーの棚は再建を待ってくれません。」同業他社に販路を奪われてしまいます。稼働が遅れると取引先を失います。そうなれば再建は困難になります。

 田中さんは「経営者たちの戦いの記録」を作成する中で、中小企業のBCPについて、こう述べられています。

 

中小企業経営者たちのBCP 8_NEW大災害の場合、小企業が行政窓口へ相談に行っても十分に対応してもらえません。(役場も混乱し人手節管からです。)このような場合、グループや組合を作り団体として交渉すべきです。(気仙沼鹿折加工組合)

 

②地震津波保険の検討。1社だけでは難しい場合は、グループや組合で加入する方法を損保組合と相談すること。
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 ⇒気仙沼鹿折加工組合、㈱木の屋石巻水産など。

 

 ◎前向きに検討する必要がありますね。お話では災害後の「ダブル・ローン」の負担を保険金で充填ができ、再建が早くできたそうです。

 

③業務提携の必要性。再建に時間がかかる場合、顧客離れを防ぎ、顧客を失わないために、(平時に業務提携先を探し、提携し、どちらの企業が被災しても助け合う契約を交わしておくことです。

 

④高知県が中小企業を対象とした、災害時に発動する保証予約制度を調べ、可能であれば検討して申し込むこと。

 

 迫る南海トラフ地震。地域防災の世話役をしながら、自らの零細企業の事業継承のことを常に考えています。「地震津波保険」の検討と「地域のグループ保険」「業務提携先企業との災害時相互支援協定」は、早急に検討したいと思いました。

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