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2026年7月 9日 (木)

閖上だより25号


 一般社団法人ふらむ名取編集の閖上だより25号が送付されてきました。
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1面は「日和山・メモリアル公園」についての説明記事でした。
 名取市は「震災遺構」という被災した建物がありません。震災の被害を訪問者に伝える役目が4基の石碑が果たしているという記事でした。

 私が閖上を訪問したのは、2025年と2016年でした。10年ほど前のことです。かさ上げ工事の最中であり、写真のような建物は建築jされていませんでした。時間と共に復興は進み、それと共に震災の記憶は薄くなります。どう後世に伝承していくのかは大きな課題です。
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2面は、閖上地区の地域活動の記録です。
「学校協働活動」では、閖上小中学校の協働活動として、閖上海岸に海浜植物の観察活動をされています。ハマボウフウ、ハマヒルガオ、ハマエンドウ、コウモウムギ、ハマニガナなどを専門家のアドバイスも得ながら観察をされています。

「山のお祭り(日和山)富士姫神社」

 記事によれば震災前は、日より前公園前に露店が立ち並び、家族jずれでにぎわっていたそうです。それを懐かしむ住民も茶話会でいたそうです。現在は神事が行われています。
 祭り好きな閖上の人達と、新たに住民になられた方々が、将来に向け「山のお祭り」の在り方を共に考える機会になりそうな記事でした。

「閖上小中学校運動会」

 6月13日(土曜日に閖上小中学校(497名)の運動会が快晴のなか開催されました。紅白に別れ対抗戦。徒競走や全8種類の競技がおこなわれました。
 全児童生徒、保護者、地域住民が参加した「閖上大漁節」の踊りでは、学校と地域が一体化したそうです。
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 3面は「閖上散歩」と「自転車旅行」の投稿文が掲載されています。
「大聖寺新築工事」では、商店の跡地に、天台宗のお寺が新築されたとのことでした。「一隅を照らす」という最澄の言葉どうりに閖上を見守り続けていただきたいとのことでした。

 自転車紀行はこ今回はお休みで、投稿者が避難所生活でお世話になった女優で脚本家の渡辺えりさんも映画「三角屋の交差点で」という映画の上映の案内で仙台市での交流の良いうすが書かれていました。ある家族が原発事故の様々な問題が発生する中で淡々と生きていく姿が描かれています。ドキュメンタリー映画でした。

「第1団地茶話会」の報告記事がありました。茶話会も7年目。現在93歳から64歳まで14~15名が集っています。持続可能な運営をめざした話し合いが行われました。ふらむ名取はこのg茶話会から」元気をいただいているとか。楽しいお話会は必要ですね。

「その日に備える 新・防災気象情報」の説明がありました。5段階の警戒レベルのなかで、3段階目からの安全な避難行動、対策が必要ですね。
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4面は、地域企業の協賛広告も、貴重な地域情報です。
「閖上知って」コーナーでは、戦前の宮城県県民歌の解説がありました。作詞をされた高松茂夫氏は閖上小学校に勤務されていた時代があったそうです。なかなか壮大なスケールの「県民歌」でありました。

「追討 前名取市長・佐々木一十郎さんの追悼文が掲載されていました。「災害に強い街・閖上の基盤をつくられた」と表記されていました。
 地域社会と共生し、地域の情報を詳細に広報誌として発行されています。閖上の地域コミュニュティの要として活動されていることがよく理解できました。

2026年5月27日 (水)

建立98年目の坂本竜馬像

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 2026年5月27日は、高知市桂浜に立っている坂本龍馬像ができて98年目になるとのことです。その前に桂浜の坂本竜馬像前で、直系の子孫の人がメッセージを読み上げていました。ローカルニュースで視聴しました。

 

 坂本竜馬も司馬遼太郎さんのお陰で「有名人」になりました。大昔の人物ですし、真偽がわからない部位も多くあります。しかし昭和3年に実際に募金集めや,各階に懸命に働きかけた、多くの青年たちの真摯な想いと行動力には、こころひかれるものがありました。

 

 以前友人借りた本で「忘れえぬ人々」というsy帆咳があります。
坂本竜馬像建立の発案者の1人であり中心人物であった入交好保さんの著作本です。

 

http://dokodemo.cocolog-nifty.com/blog/2010/02/post-1a10.html (忘れ得ぬ人びと」(入交好保・著)を読んで)

 

大正15年から昭和3年。私心なき青年たちが、人々を動かし、日本の先駆者坂本竜馬像を見事に建設したのです。その物語を淡々と入交さんは書かれています。

 

 その昔には「建立者 高知県青年一同}と書かれてありましたが、その石碑は今は撤去されありません。

 

 坂本竜馬の説明と同時に、入交さん他真摯な青年たちの2年間の奮闘で資金が集まり、像が建設された物語も「語り部」の皆さんは語っていただきたいと思います。

2026年5月12日 (火)

人新世の「黙示禄」を読みました。

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 著者の斎藤幸平氏は、1987年生まれの「子供世代」の経済社会思想家。以前読んだ「テクノ封建制」(ヤニス・バルキャス著・斎藤幸平・解説)をされていました。。

 

http://dokodemo.cocolog-nifty.com/blog/2026/04/post-24b16a.html (テクノ封建制を読んで」(その1)

 

http://dokodemo.cocolog-nifty.com/blog/2026/04/post-312d88.html

 

(テクノ封建制を読んで」(その2)
 
その読書感想文を書いてみました。
 国家を凌駕する私企業の膨張は、必ずしも国民を幸福にしないようですね。

 

 高知市のような地方都市のローカル環境でも路面電車の中でも、スマホの画面を見る人が多い。その人たちは無意識に自分の情報が際限なくGAFAMに無料で吸い取られ、「テクノ封建制」強化に貢献しています。

 

 著者のヤニス・バルキャスはこの厄介な「テクノ封建制」に個人としてどう立ち向かえばいいのか。
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「テクノ封建制は、それを倒すために力を合わせようとする人々の前に、新たな壁を築き上げた。しかし、打倒のための共闘を夢見る人達には、新たな大きな力を与えることになった。

 

 新たな障害とは、クラウド農奴とクラウド・プロレタリアートが物理的に孤立していることだ。私たちはここのスクリーン、個々のスマートフォン、アマゾンの倉庫作業員を監視するデジタルデバイスなどを通じて、クラウド資本とつながり、クラウド資本のいいなりになっている。人々が集まる機会が少ないほど、みんなで力を合わせて行動するのが難しくなる。
 しかしここにこそ、クラウド資本が潜在的な反乱者に与える大きな力がある。クラウドを通じて連合を築き、組織化し行動する能力だ。」

 

①「クラウド領主と政府機関と悪徳企業の間に隠されたデジタル上のつながりを追跡し、明るみに出そうということだ。」そんなことが可能かどうか。どうしたら可能かどうかわからないが、もし数10億の目がこうした機関の行動を逐一監視することがわかxgつていたら、」彼らは手足を縛られる。秘密が暴かれるにつれ、市民の監視の連携はさらに味方と支持をあつめるはずだ。」

 

②「よく知られているように、マルクスは資本主義下の状況を「疎外」の人つだと表現した。自己の労働による成果の所有権を持たず、物事を成す方法について口を挟む権利を持たない状況を、そう言い表したのだ。
 テクノ封建制のもとでは、人間はもはや自己の心身させ所有していない。資本を持たない労働者は就業時間中はクラウド・プロレタリアートになり、それ以外の時間にはクラウド農奴になっている。

 

③成功した自営業者はクラウド封臣に姿を変え、困窮した自営業者はクラウド農奴になる。民営化とプライベート・エクスティは僕たちからすべての物理的な資産を剥奪し、クラウド資本は僕たちの脳内資産を奪い取る。人間が自己の頭と心を所有するためには、私たちはクラウド資本を集合的に所有しなければならない。

 

 実際にはGAFAMの力は想像以上に巨大であり、人智を超え、国家を凌駕する存在。おぞましい。斎藤幸平氏はどう戦うというのか。彼の著書「人新世の「黙示禄」(集英社・2026年4月刊)を読んでみました。

 

「GAFAMは独占的なプラットフォームを構築し、コンテンツや知財へのアクセス料を徴収する。あるいは効率化のためのデータを収集分析して、販売する。
 こうした行為が、プラットフォーム企業にレントという形の超過利潤をもいたらすのだ。」

 

「オンライン販売市場において、アマゾンは圧倒的な地位を築いており、米国のEコマースの半分以上を占めている。またGoogleの検索事情でのシェアは9割。独占をこうちくしてGAFAMは自社のプラットフォームにユーザーをロックオンしてきたのだ。

 

(中略)技術革新によって私たちは貧しくなり、階級社会が固形化する。」(P64テクノ資本主義で進むファシズム)

 

「長期計画「中国製造2025年」がスタートしたのは2015年のことだった。その後、中国は再生可能エネルギーや電気自動車(EV)に莫大な投資を行い、わずか10年で世界をリードするまでになった。」(P176「中国の経済計画の成功」)
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 また日本経済社会はバブル経済が破綻後「停滞の30年」で惰眠をむさぼりました。その典型で間違った経済政策が「アベノミクス」です。
 
 日本の新自由主義の市場原理主義が、力を失い、経済力、国力が日本は著しく低下したのに対して、中国は2010年以降、公共投資への財政出動と、産業政策を駆使して、投資と生産を重点産業へ巧みに誘導し、急速な近代化を成し遂げました。

 

 

「アベノミクスは、低金利と株高誘導によって、企業の設備投資や研究開発を活性化しようとしながらも、具体的な投資の内容は市場任せにした。そのせいで企業の内部留保ばかりが増え、だぶついたマネーは金融市場にながれるだけになり、実体経済は活性化しなかった。脱酸素やデジタル化の社会目標に合わせた産業構造の転換や供給力の増大など、まったく生じなかったのである。」(P177)

 

 中国は、AI,先端医療、スマートフォン、半導体、航空宇宙工学でも間覚ましい発展をとげ、今やアメリカを中心とした世界秩序を脅かすようになっている。

 

 GAFAMに対抗できるのは、欧州でも日本でもなく、中国です。アリババやバーズ―のような巨大Eコマースと独自の巨大な検索エンジンを所有しているので、対応したプラットフォームを構築できるからです。

 

 読み込みは「次回に」しますが、50年前の「活動家」からすれば、子供世代の斎藤幸平氏が、懐かしく、心を躍らせた言葉を復元し、「テクノ封建制」打倒のためのキーワードとして使用していることが嬉しい。

 

「マルクスの「プロ独」論-労働者階級の自己解放」

 

「パリコミューンの民主的大改革-国家軽力を社会に再吸収する」

 

「パリコミューンからのヒント

 

 ①労働の民主化②市民権の解放③徴発.徴募④配給制と接収⑤禁止措置」

 

 

「コモンを作り出すための経済計画「赤いニューヨークの」集団主義

 

「反選民ファシズム戦線/諦めない先にある「ラディカルな希望」

 

 高校生時代のスローガンは「1人の自由な発展が万人の発展となりうる新しい共同体」でした。この言葉はマルクスが「共産党宣言」か「経済学・哲学草稿」がどちらかに書いてあった記憶があります。まさにその0社会です。

 

 おぞましい「テクノ封建制」を解体し、再編する社会理念は「個人が尊重された、新しい共同体社会」であると思うからです。

 

 具体的に何をどうするするのかは、わかりませんが、高校生時代の「熱き心」が蘇りました。なんか自分の中をかき混ぜたら、新しい理念が出てくるような気がします。

2026年5月 9日 (土)

エンタメ輸出育成は長い目で


 2026年4月s-エンタメ輸出は長い目で 00126日の日本経済新聞記事「エンタメ輸出育成は長い目で」は、もっともであるとおもいます。

 かつて韓国では「国策」でエンタメ産業を国際市場向けに育て成功した実績があります。それに比べ日本の場合は、「作家や制作者が潤う」仕組みが構築されていません。アニメの制作会社の低賃金・長時間労働はブラック産業そのものであり、人を育てる仕組みになっていません。地に足がついていません。

 記事にあるように「補助にあたり内容に口出ししないという姿勢を政府は厳格に守るべきだ.作り手側にも、補助金を意識して内容が左右されたり質が下がったりしないように自覚を求めたい」というのはそのとうりです。

 韓国では「先進国である米国との人材交流、教育機関やアーカイブの充実など地道に取り組み、人材を育てた事が奉功した。」とのことでした。

 映画のロケなども日本の大都市では各種規制で難しい。そのあたりの規制緩和をうまくやらないといけdない。

 アニメでは作成者の大幅な待遇改善(ブラック業界からの脱却)と、映画ロケの規制緩和が必要であると思います。

2026年4月21日 (火)

「テクノ封建制」を読んで(その1)

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「テクノ封建制」(ヤニス・バルキャス・著・斎藤幸平・解説・関美和・訳・集英社・2025年刊)を読みました。薄々は感じてはいましたが、筆者のヤニス・バルキャス氏の指摘は的確であり、ショッキングな内容でした。

 表紙の裏の扉の書き出しが衝撃的。

「資本主義は既に終焉を迎え、グーグルやアップルなどの巨大テック企業が人々を支配する「テクノ封建制」が始まっている。テック企業はデジタル空間の「領主」となり、「農奴」と化した私たちユーザーから「レント(地代・使用料)」を搾り取っているのだ。
 このあまりにも不公平なシステムを打ち破る鍵はどこにあるのか?」

 著者はギリシャ人。1961年生まれであり、2015年のギリシャ経済危機の財務大臣をされていました。著作の前半の4分の1は「資本主義の概括的な歴史」の解説や、鉄の発明や、精錬法の開発が、生産力を格段に向上させ、鉄器以前の文明社会を圧倒し滅亡させたと記述しています。

 筆者の父親は製造業勤務の工場労働者であり、労働組合運動や社会運動(社会主義者)の実践者でもありました。1990年前後のソ連邦の解体や東欧共産国の崩壊、ドイツの統一、中国独自の天安門事件以後の独自の国家資本主義の経済発展など、冷戦構造の終焉から、新自由主義の登場で資本主義は変質しました。

 変化の兆候は、アメリカの「リーマンショック」でした。所得の低い人たちに限度を超える貸し付けを金融機関が行い、住宅の転売を促し、住宅転がしを促しながら、さらには不良債権をばらばらにし、デリバティブ商品に仕立て上げ売りまくった結果、当然のこととして金融破綻が起きてしまいました。
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 その後の展開は、著者は恐ろしい記述をしています。

「アマゾン・ドットコムの中に足を踏み入れることは、資本主義の世界から退出するということだ。大量の売買が行われていても、あの場所は市場(マーケット)とは言えない領域だし、デジタル市場ですらない。」(P117「市場よ、さようなら、クラウド封土よ、こんにちは」)

「心揺さぶられる科学的な発明や幻想的な響きのニュートラル・ネットワークや想像を超えるAIプログラムは、何のために必要だったのだろう?
 倉庫で働く人、タクシーの運転手、食品のデリバリーをする人たちを、クラウド・プロレタリアートに変えるためだ。市場をますますクラウド封土に置き換わるような世界をうみだすためだ。
 事業者に封臣の役目を押し付けるためだ。そして私たちをみんなをクラウド農奴に変え、スマートフォンとタブレットに釘付けし、クラウド資本を再生産させて、封建領主をこの上なく封建領主をこのうえなく喜ばせ続けるためなのだ。」(P120 クラウド資本)

 またこの著作の解説者である斎藤幸平氏(経済思想家・東京大学大学院文化研究科准教授)は「日本はデジタル植民地になる」と警告しています。というか既に植民地経済になっているのかもしれない。

 1980年代の繁栄を享受した日本社会は「バブル経済」が崩壊し、「停滞の30年」で惰眠を経済界が貪っている間に、アメリカや中国を中心にデジタル社会は大きく変容し、結果的に民主主義の破壊とヤニス・バルキャス氏が言う「テクノ封建制」により全世界は支配されているのではないかと鋭く指摘しています。本当なら「夢も希望もない」世界ではないか。

「楽観的なネット神話の時代は終わったのだ。この間(日本経済が惰眠をしていた30年)に発展したのは、クラウド、ビックデータ、ネクスト・インタ―ネットだ。
 限界費用ゼロ社会も、水平な革命運動も到来しなかった。むしろデジタル経済が台頭した結果、資本主義は大きく形を変えるようになり、(中略)代わりに現れたのが「テクノ封建制」である。」

「実際、GAFAM(グーグル・アップル・フェイスブック・アマゾン・マイクロソフト)に代表される巨大テック企業はプラっとフォームの独占によって富を集中させると同時にmなすます強欲に、そして収奪的になっている。プライバシーは侵され、データの収集とアルゴリズムの解析で、私たちの生活はかつてないほどに良化され、商品化されるようになったのだ。」

「マクドナルド化された世界が20世紀の合理化の帰結なのだとすれば、21世紀のグーグル化する世界では、資本による搾取や監視が以前とは比較にならないほど徹底したものになっていく。今や経済格差はかつてないほどに広がり、ウーバーなどに見られるギグワーク(単発・短時間の業務委託契約、ネットを通じた即時の案件マッチング、特定の場所に縛られない働き方。)と呼ばれる不安定で雇用保険もない個人請負の仕事も一般化してしまった。」

「またネット空間にはフェイク・ニュースがあふれ、フィルター・バブルのもとで、自分の見たい情報だけを見てほかの異なる考え方を遠ざける風潮が進み、社会の分団が進んでいる。
 アルゴリズムにまかっせっりの人間の知性は劣化し、情報を主体的に判断し、それを正しい目的に用いるよりも、ただAIの指令に身を任せるようになりつつある。権力者にとっては、人々の監視や誘導が容易になった。
 イスラエルでガザの市民を見張り、殺害するレーダーやドローン。監視カメラが、今後はテロ対策の名目で先進国内にも導入されて、市民の動向の監視や運動抑圧に使われ、「内戦化」していくだろう。いまや民主主義さえも存続の危機に陥った。」(P303)

なんとも「おぞましい」社会の現実ではないか。」しかも日本は独自のプラットフォームがない(30年の間に寝ていてつくれなかった)故にGAFAMの植民地になりひたすらしゅうだつされるばかりではないか。

 斎藤幸平氏は結語として以下のように警告しています。

「デジタル経済を(コモン)に転換するにはどうすれbあ良いのか。私たちは真剣に考えなければならない。
 単にオープンAIのような人工知能企業やTSMCのような半導体製造メーカーを日本に誘致して。経済特区をつくって経済を成長させようという楽観論は全く的は外れている。
 日本のこれ以上の没落を避けるためには、ヤニス・バルファキスの警告から学び危機感を持って対策を練らないといけない。」

 どうやら高市内閣の「日本をてっぺんにする」とかいうAIや半導体の誘致政策は「日本経済没落経済政策」ではないかと思いました。


 

 


2026年4月16日 (木)

なぜ働いていると本が読めなくなるのか

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 「なぜ働いていると本が読めなきうなるのか」(三宅香帆・著・集英社新書・2024年刊)を読みました。ここ数年本を読めなくなっていました。書籍費は月に2回コンビニで購入する雑誌のビックコミック・オリジナルを購入することだけでした。

 

 読書というのは、精神的にも落ち着いた状態で、しかも時間的な余裕がないと書籍は読めません。ここ数年は余裕がなく。仕事と地域活動の処理に覆われる毎日でありました。時間的余裕があっても、ネットニュースを眺めるだけでした。

 

 最近生活を見直して、昨年11月ごろから、図書館で書籍を借りて、なんとか時間をこしらえて読むことにしました。読みっぱなしでは、忘れてしまいますので、「ななめ読み」をして、簡単な読書感想文をブログに書くことにしました。確かに頭の体操になります。

 

 筆者の三宅香帆さんは1994年生まれ。高知県出身の34歳の気鋭の文芸評論家です。まさに私の子供世代の人であり、「謄写版世代」の私と違い、最初からデジタル時代の申し子の人です。本好きな人が、若い世代にもいるのだという共感と、悩みにも共感し、読みました。書き出しや。前書きの文章に「そうだ」と爺さんもうなづきました。

 

「大人になってから、読書を楽しめなkじゅなった。」「仕事に追われて、趣味が楽しめない。」「疲れていると、スマホを見て。趣味が楽しめない」「疲れていると、スマホを見て時間をつぶしてしまう」・・・・そのような悩みを抱えている人は少なくなるのではないか。

 

 「仕事と趣味が両立できない」という苦しみは、いかにして生まれたのか。いかにして生まれたのか。自らも兼業での執筆活動をおこなってきた著者が、労働と読書の歴史をひもとき、日本人の「仕事の読書」のあり方の変遷を辿る。どこから明らかになる。日本の労働の問題点とは?すべての本好き・趣味人に向けた渾身の作。」(とびら表示裏のコメント)

 

前書きの見出しで「本が読めなかったから、会社をやめました。」に心動かされました。この書籍の核心でした。筆者の文章の断片を拾い集めても核心をつく言葉が多いです。

 

「気づけば本を読んでいなかった社会人1年目 ちくしょう、労働のせいで本が読めない!」(P14)

 

「本を読む時間があるのに、スマホを見てしまう」(P16)

 

「本を読む時間がない社会って、おかしくないですか」(P17)

 

「どういう働き方であれば、人間らしく、労働と文化を両立できるのか」(P23)

 

「たしかに週5日働いて(当時は9時は過ぎから20時過ぎまで会社で勤務)、残りの時間で生活や人間関係を築いていたら、本を読む時間なんてなくなるのが当然でしょう。」(P18)

 

「あなたの「文化」は、「労働」に搾取されている。」(P20)

 

「現代の労働は、労働以外の時間を犠牲にすることで成立している。」(P21)

 

 そこで筆者は、日本の近代以降の労働史と読書史を並べて俯瞰することによって、『歴史上、日本人はどうやって働きながら本を読んできたのか?そしてなぜ現代の私たちは、働きながら本を読むことに困難を感じているのか』という問いについて考えた本です。」(P22)ということにこの書籍のテーマについてのべられています。

 

 明治維新以前にも江戸中期から後期に版元として活躍した蔦屋重三郎をモデルにした大河ドラマ「べらぼう」がありました。産業革命前の日本社会で識字率が非常に高かったから出版文化が栄えました。そのベースがあって、明治以降の近代化の洗礼、西欧諸国のキャッチアップに日本社会は適合し、成功したのであると私は思います。

 

 そこで筆者は明治以降の「読書史」をわけていました。

 

「第1章 労働を煽る自己啓発書の誕生 明治時代」

 

「第2章 「教養」が隔てたサラリーマン階級と労働者階級 大正時代

 

「第3章 戦前サラリーマンはなぜ「円本」を買ったのか? 唱和戦前・戦中

 

「第4章 「ビジネスマン」に読まれたベストセラー」 1950から1960年代

 

「第5章 「司馬遼太郎の文庫本を読んサラリーマン」 1970年代

 

「第6章 「女たちのカルチャーセンターとミリオンセラー」 1980年代

 

「第7章 行動と経済の時代への転換点」 1990年代

 

「第8章 「仕事がアイディンティティになる社会」 2000年代

 

「第9章 「読書は人生の「ノイズ:なのか?  2010年代

 

「第10章  「全身全霊をやめませんか」

 

 だいたいの「流れ」は見出しでわかるとは思います。

 

 社会現象として「気になる」ことは、ひとは「自分の関心事」以外の情報は「ノイズ」になるらしいとのこと。「読書=ノイズ込みの知を知る」「情報=ノイズ抜きの知を得る」(P222)ことの危うさではないだろうか。

 

 結論ですが筆者は「半身」社会になるべきと提案しています。

 

「なぜ正社員でいるためには週5日・1日8時間勤務+残業あり、の時間を求められるのだろう。それは仕事に「全身」を求められていた時代の産物ではないのか。そのぶん、家事に「全身」を求められていた時代の産物ではないのか。今の時代に、「半身」-週3日で正社員になることが、なぜむずかしいのだろう。

 

 もちろんなにかに全身全霊を傾けた方がいいタイミングは、人生のある時期には存在する。しかしそれはあくまで1じきのことでいいはずだ。人生、ずっと全身全霊を傾けるなんて、そんなことを求められていては、疲労社会は止まらないだろう・」(P260半身社会こそが新社会である)

 

 そして筆者は最終章でこう書いています。

 

「半身社会は、旧来の全身社会よりも、複雑で面倒だろう。
 半身社会は他人との協力が不可欠だし、自分の調整も常に必要だ。どうしてもさまざまな文化を許容する面倒さが存在してしまう。誰かと関わるのは大変だし、いろんなトピックに頭を使うのは苦労するかもしれない。なにより仕事をしながら本を読むなんて、面倒くさいかもしれない。いろんな文脈を知ることは、複雑で耐えられないことかもしれない。
 でもそれでも私はあなた半身社会を生きたい。それは自分や他人を忘れずに生きる社会だからだ。仕事とケア、あるいは仕事と休息、あるいは仕事と余暇が、そして仕事と文化が両立するしゃかいだからだ。

 

 半身社会とは、複雑で、面倒で、しかし誰もバーンアウトせずに、誰もドロップアウトせずに済む社会のことである。まだ絵空事だが、私はあなたと、そういう社会を1歩ずつ、つくっていきたい。

 

 働きながら本を読める社会をつくるために。
 半身で働こう。それが可能な社会にしよう。
 本書の結論は、ここにある。」(P266「半身社会を生きる」)

 

 いい書籍でした。斜めに読んでも素晴らしい。しかも筆者は1994年生まれ。まだ32歳。72歳の「謄写版世代」のお爺さんは、娘世代の若い人に多く学ぶことができました。なんか「生きる力」をいただきました。
 イラン戦争の経済的混乱に翻弄され疲れ果てていました。でも災害級の出来事はどうしようもありません。落ち着いて生き延びて、取引先の信頼をかちとることです。
 やれる範囲のことをやります。必ず生き延びて読者もし、ヨットにも乗りたいです。

2026年4月 7日 (火)

晴耕雨読の日の読書

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 2026年4月4日(土曜)は、朝から「春の嵐」状態で、強風と大雨です。
雨が弱い午前中に家内と車で量販店に買い物に行きました。昼食前後から結構な雨が降っています。

図書館で「関心事」のある分野の書籍を4冊借りてきました。

「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」(三宅香帆・著・集英社新書・2024年刊)

「機械嫌い 機械音痴のテクノロジー史」(速水健朗・著・集英社新書・2026年刊

「テクノ封建制」(ヤニス・バルファキス・著・斎藤幸平(解説)・関美和(訳)集英社・2025年刊)

「だれでも防災 決定版 避難が難しい人のための1冊」(鍵屋一・監修・中央法規出版・2025年刊)の4冊です。

 もともと私は本好きで、若い頃は乱読していました。ところがこの数年というもの、仕事も地域防災活動も忙しく、図書館で本を購入して読むことがありませんでした。

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 2か月ほど前に、50年来の友人と、6年来の友人2人が「心の病」で苦しんでいることを聞き、にわか勉強するために「心の病」関係書籍を図書館で8冊借りて読みました。なかなか読めなく。2週間の貸し出し機嫌を3回延長し、なんとか「ななめ読み」をしたことでした。

http://dokodemo.cocolog-nifty.com/blog/2026/03/post-833bc3.html
(双極性障害について関連本を読みました。)

2026年3月10日 (火)

心の在り方についての読書

精神障害関係本
 昨年8月前後の「仁淀川町防災キャンプ」の準備作業、後始末作業頃から、なんか情報流量の読度が早まり、坂道を想定以上の速さで疾走している感じの毎日日にちでした、起床時に「めまい」が起き、しばらく立ち上がれないことも多く、首肩の凝りが酷く、膏薬を貼りまわっても効果はありませんでした。


 


 そんな「限界状態」で、ついに2月になり体調を崩したのが24日頃。昼から休養し、翌日の25日も半日休養しても体調不良は治らず、風邪なのか、コロナなのか、インフルエンザなのかわからず26日に内科にて診察・検査。結果は風邪との判定、数年ぶりの風邪でした。3日分の抗生剤、5日分の風邪薬の服薬で完治はしました。


 


 3月1日には完治しました。とりあえず自分が企画するイベントがないので、近くの図書館で「心の病」に関する書籍を8冊借りてきました。高校時代の知人2人が「双極性障害」という聞きなれない精神障害で苦しんでいて、その関係の本を読んでほしいと言われたからです。読んでみるととても深刻な症状であり、自分も苦しむが、周りも大変。なかなか理解されない難しい病気であることがわかりました。


 


 精神医療の専門家でもないし(そういえば2年前に亡くなった従兄弟が精神科の医師。いろいろ教えてもらえばよかったと今にして思いますね。その当時は興味も関心もありませんでした。)借りてきた本は8冊ありました。


 


「元東大生格闘家、双極性障害になる」(巽宇宙・著:堀有伸・監修・日本評論社・2023年刊)


 


「これだけはしっておきたい双極性」(加藤忠史・著・翔泳社・2024年刊)


 


「双極症と診断された知己読む本」(加藤忠史・著・大和出版・2024年刊)


 


「双極症-病態の理解から治療戦略まで」(加藤忠史・著・医学書院・1999年刊)


 


「話が通じない の 正体」(黒川伊保子・著・新潮社・2022年刊)


 


「マンガでわかる適応障害」(浅井逸郎・田中へこ 著・大和出版・2024年刊)


 


「うつ病バンザイ!うつ病・双極性障害の僕の話」(しめさん・著・幻冬舎・2022年刊)


 


「大人の発達障害・グレーゾーンの人たち」(林寧哲・OMgray事務局・著・講談社・2020年刊)


 


 でした。今まで知らない、知ろうとはしなかった分野の病気でありました。
 身体障碍は目に見えるし、意識できます。しかし精神障害や知的障害の分野は、当事者と家族、医療関係者、支援者以外には関心がない人が多く、社会的に孤立しているのではないかと思いました。


 


 それとは別に以前精神科医でアーティストでもあった北山修氏の著書を2024年頃読みました。


 


http://dokodemo.cocolog-nifty.com/blog/2024/10/post-77bfe1.html
(「むなしさの味わい方」を読んで)


 


 全く未知なる分野の読書も勉強になりました。所詮は「ななめ読み」しかできませんが、理解はできなくても、社会には「深刻な課題がある」ことだけはわかりました。

2026年1月16日 (金)

「被災したあなたを助けるお金とくらしの話」を読みました。

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 昨年の12月14日に「被災したあなたを助けるお金とくらしの話」(岡本正・著・弘文堂・2021年刊)の著者である弁護士の岡本正さんの講演会を聴講する機会がありました。内容はすべて納得する話ばかりでした。

 年明けに図書館で借りて「早読み」しました。じっくり読みたかったんですが、人気のある著者なので、次の借り手がリクエストしているので返却しなければなりません。それで思いついた感想、気になる言葉を書きました。年末の講演会で気になった言葉も記述します。

「被災したあなたを助けるお金とくらしの話 災害復興 生活再建のための法制度とお金の話」と聞き耳の立つ話です。

 防災の話となると、家具の固定とか、耐震補強とか、トイレの問題とかが、多くの話題になります。避難袋をそうするこうする。防災訓練でもその話題になりますが、岡本弁護士が、災害後に被災者から受けた相談や、問い合わせのほとんどは、実は「国や自治体の支援制度」や「お金の話」がほとんどでした。

 大災害後は、国や自治体の情報は、ほとんど被災者のところへは届きにくい。発信されている「生活再建」「復興支援策」の情報は、国から県へ、県から被災自治体へ流されますが、被災後超多忙な自治体側が受け取れないし、まして被災住民各位には届かない事例が多い。

 解決策は「情報収集能力がある組織が収集し、整理する」ことであり、情報提供ルートを複線化し、基礎自治体やNPO、支援団体、企業、大学、専門家団体と国や県や自治体などと情報共有し、住民各位に正確に伝達する仕組みを災害後素早く立ち上げ、機能させることであると岡本さんは言われました。
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 基礎の基礎は「生活再建の第1歩は被災証明書を市役所(自治体)に発行してもらうことです。認定には写真が必要。東西南北からの外観の写真。入れるのであれば家屋の内部の写真もン必要です。

 また岡本弁護士は「通帳やカード、保険証、各種保険の契約書なくても、預貯金は引き出せる。保健所をなくしても保険診療は受けられます。自治体が配分する義援金の申請は必ずする。

 公共料金や、携帯電話料金の支払い期限の延長や減免措置も可能。被災差者生活再建支援金を活用し、被災した住宅再建資金にするなど。

 災害対応をするためには、法制度の知識が不可欠。被災する前に学習し、支援制度を研究し、南海トラフ地震対策をしましょうと岡本さんは呼びかけました。

 私らごとき小商人こそ、事前学習し法制度を研究することがとても大事です。災害ケースマネジメントも勉強しないといけないと思いました。

 著作の中での岡本正さんの言葉に励まされます。

「大災害にあっても、被災者の方々を助ける法律や制度があります。生活再建への「知識の備え」で、防災・減災をしましょう。」

 法律や災害時の支援制度、災害後の国や自治体の支援制度や支援金などの情報を、災害前(事前に)調査し、勉強し、団体をこしらえたり、行政側の担当部署をつきとめたりしないといけないと思いました。

 災害(南海トラフ地震など)は予測はできませんが、必ず起きます。起きた後に慌てず、素早く対処できる体制を事業所でも、地域でも、家庭でもこしらえないといけないですね。

2025年11月28日 (金)

台湾関係本を延長して借りました

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 下知図書館で借りてきました「台湾関係本」の5冊。先週から休日も含めなんだか公私ともに忙しい。

 テレビでは中国政府閣僚や役人が、独裁者習近平に忖度やゴマすりのために、対日関係を悪くし、意地悪をどんどん仕掛けてきます。

 経済規模が日本の数倍ある国ですから、意地悪はたくさん余裕をもってできますから、高市首相が辞任するまでは、たぶん終わりそうもないですね。経済的な損失が出るのは、中国人を得意とする水産加工業者や観光産業。福島原発の処理水排水問題で途絶えていた、輸出が再開したばかりだけに、痛手は大きいです。北海道や東北の漁業者や水産加工業者の実害は大変です。「経済対策重視」の高市首相ですから、きちんと補償をしてあげなければ偽物ですから。

 なぜそれほどまでに中国政府は台湾問題に固執するのか?左右の思想を持つ著作を5冊を、何とか今度こそ読んでみます。読書感想文も書きたいものです。

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