「あんぱん」は面白すぎますね。
2025年3月31日からNHK連続テレビ小説「あんぱん」が始まりました。NHKは今年が放送開始(ラジオの)100年ということで、製作者も俳優陣も実力者が揃い踏みで面白い事この上ない。前作の「おむすび」が駄作であったので、入れ込んで観るのは「虎に翼」以来ですね。
やはりこの種のドラマは、「完全オリジナル作品」よりも実在した人物をモデルにした脚色ドラマの方が遥かに面白いですね。最近では「虎に翼」その前の「ブギ・ブギ」や「らんまん」などもそうでした。
漫画・アニメ界の大御所のドラマは何年か前の「ゲゲゲの女房」が傑作でした。水木しげるさんの世界観、社会性もきちんと描かれていました。水木しげるさんも最後までブレない「妖怪漫画家」でした。
ブレない天才漫画家は、「どらえもん」の藤子不二雄Fさんと「アンパンマン」のやなせたかしさんでしょう。2人とも最後まで子供たち相手の漫画家でした。最後まで大人のコミックに逃げませんでしたから。立派です。
私の個人ブログでも2013年に93歳でご逝去されましたやなせたかしさんへの追悼文をおこがましくも書いていました。
http://dokodemo.cocolog-nifty.com/blog/2013/11/post-fe1a.html
(やなせたかしさんのご冥福を祈る・2013年11月4日)
もう12年も前にご逝去されました。やなせたかしさんは1919年2月生まれ。実はうちの父は1919年5月生まれです。早生まれでやなせさんが1学年上です。やなせさんは旧制1中(現追手前高校)に進学しましたが、父は旧制高知工業高校へ行きました。
接点はともに徴兵されたことでした。やなせさんは中国戦線へ送り出され、戦場で戦争の不条理を思い切り体験されました。その原点こそが「あんぱんまん」の世界観になxgつていますね。
父の場合は入隊直後の訓練中に結核になり、除隊し実家で自宅療養し、完治したらまた徴兵されましたが終戦で救われました。
やなせたかしさんは、69歳の時にアンパンマンがアニメ化されテレビ放映されて大ヒットしました。長年連れ添った奥さんにも晴れ姿を見せることが出来ました。家内は子供時代に「NHKの漫画教室」で知ったとか。私は名曲「手のひらを太陽に」の作詞者として知っていました。子供時代です。
21年前の「高校生まんが甲子園」(2004年)にうちの子供たちが初出場しました。やなせさんの大後輩になりますが、厳正な審査委員長であり、本大会では勝ち抜けず、敗退しました。贔屓にはしてくれませんでしたね。
http://dokodemo.cocolog-nifty.com/blog/2004/08/post_5.html
http://dokodemo.cocolog-nifty.com/blog/2004/08/post_7.html
(高校生まんが甲子園2004年大会の様子)
2004年の漫画甲子園の会場でやなせさんを見ました。エレベーターでもまじかに見ました。当時は85歳ぐらいでしたが、ジョークも飛ばし元気なお爺さんでした。
当時高知県が「高知県高校生まんが甲子園」の資金難に陥った時に、賞金の大半をやなせさんが出してくれていたとも聞きました。「あぶさん」の新潟県と「名探偵コナン」の鳥取県が、「高知県が資金難で漫画甲子園を開催出来ないなら、わが県がやります。」とか言われていましたが、窮地をやなせたかしさんが救ってくれました。
文化を大事にしない高知県ですが、珍しく「まんが王国」などと言えるのは、まさにやなせたかしさんのご支援があったからです。
「あんぱん」は印象に残るドラマになりますね。
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