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2025年9月27日 (土)

カンボジアはIT先進国だ

s-カンボジアのIT事情 001
 日本経済新聞2025年9月25日号には驚きました。かつて内乱状態が長く続き、理不尽な独裁政権で社会の破壊と虐殺が繰り返されて国と記憶しています。見出しではカンボジアの現状があらわれています。

「デジタルで拓く小国の道」

「カンボジア通過リエルは死なず」

「負の歴史逆手に」

「ドル固執危うさ」とありました。

 現在カンボジアでは、屋台から飲食店、食品スーパーまであらゆる場所に、QRコードで決済します。スマホをかざして支払いはすませます。

 カンボジア中央銀行が2020年に導入したデジタル通過決済システム「BAKONG(バコン)」です。

「複数の民間銀行のシステムをつなぎ、相互の情報を瞬時にやり取りする仕組み。スマホユーザーならだれでも使えるQRコードの統一規格を創設することで、いつでもだれでもが実現」したとのこと。

 いまやバコン取引は22兆円で、年間国内総生産(GDP)の3倍となった。
ポルポト独裁政権後の1090年以降は、ドルを受け入れ、外貨を呼び込み経済の再生をはかりました。しかしそれはドルや米国に翻弄されやすくリスクも高い。

 専門家が居なかったのでバコンの開発は日本のフィンテック企業ソラミツが「最新技術・ブラックチェーン・で腕を振るった時時にあります。

 70年代の虐殺や内戦で多くの国民が犠牲になった裏返しで、国民の平均年齢が27歳で「新しいモノへの感度が高く、デジタル技術が普及しやすい素地をを生んだ」ということです。

 利点は「バコンは裏型の決裁で、民間銀行と競合しない」「ドルとリエルの両方を利用できるようにしたうえで、QRコードを統一すると、水が低きに流れるようにバコンが普及していった。

バコンを通じた自国通貨の流通量の増加は、金融・財政政策の安定にもつながっている」とのことでした。

 まして今の時代、アメリカトランプ政権の「得手勝手自国第1主義」に各国はふりまわされています。その点カンボジアは立派ですね。

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