参政党の躍進の原因を分析してみました

2025年7月20日の投開票の参議院選挙で、参政党は大躍進し、は改選議席と合わせて15議席となりました。単独で法案を参議院に出せる規模に拡大しました。
参政党は2020年4月に結党され、2022年の参議院選挙で国政政党になりました。2023年の党一地方選挙でも躍進し、155人の地方自治体の議員を誕生させています。2024年の衆議院選挙では3議席を獲得、2025年の参議院選挙直前に、維新を離党した議員が加わり衆参両院で5人となり、日本記者クラブ主催の「党首討論会」にも参加できるようになり、テレビや新聞で報道される頻度が格段に増えました。
党首の神谷宗弊氏(47歳)。今回の分析は、一見「支離滅裂」「浅薄極まりない」政治的な主張や「政策」の批判ではなく、結党から数年で、無視できない国政政党になったのかに注目しています。
日本経済新聞の見出しを見て行きますと。参政党の本質が描かれています。
「地方議員 2年半で12→155人」
「地域重視 実は「公明・共産」似」
「党費高く集金力向上」
3項目の見出しは、短く参政党の本質を表現しています。
地方議員の輩出は、参政党の地道な地方組織づくりに現れ、実際に成果を出しています。全国に289ある衆議院の小選挙区289すべてに支部をつくると2022年に神谷党首は呼びかけました。3年間で287の参政党の支部がつくられています。
党支部は党員が集まるための核組織になりますね。昔共産党でよく言われていた「細胞」というものに近い。党員獲得のために広報紙を発行、党員集会や、党員相手の講習会、勉強会なども全国各地の支部で活発に行われているらしい。
注目すべきは、党費の高額さです。一般党員は月会費が1000円で年間12000円。政策立案に関われる「運営党員」は月額2500円。年間党費は3000円と高額です。
参政党は活動に必要な資金力もつけている。政治資金収支報告書によると2023年の党収入19億9800万円のうち4億4800万円を党費が占めている。」個人寄付も1・3億円あり、クラウドファンディングも1・6億円集めているようです。
ちなみに自民党や立憲民主党の党費は年間4000円。日本維新の会は年間2000円なので、参政党の党費は「格段に高額党費」です。記事では党員の活動について記述してありました。
「党員になると毎日、メールで音声や動画が配信される。毎月のようにオンライン講義もある。政治塾やタウンミーティングも繰り返してきた。
党の主張に賛同する仲間との交流が人を引き付ける要素になる。外国人の土地取得への関心から活動に参加した60代の女性は「大人の部活だ」と話す。党の勢いが出ると堂々と「応援している」「と言いやすくなり、輪が広がったという。
20年の結党時に3000人ほどだった党員は、24年末で6万8000人に増えた。同年11月の維新の5万7338人より多い。」
党費が高くても、党員が短期間に6万8000人ということは「大人の部活」が楽しいからなんでしょう。

全然分野が異なる話ですが、例えば音楽関係のファンクラブがあります。人気ロックバンドであるサザンオールスターズはHPで見ましたが、ファンクラブの入会金は1000円、年会費は6300円だそうです。コンサートz情報がいち早く伝達されます。
コンサートとなりますと、最近は1・5万円とか2万円近くになります。まして大都市部スタジアムやアリーナ公演ともなりますと、往復の交通費や宿泊費用も別途必要ですが、ファン心理とすれば他の生活費用を切り詰めても年に何回かのコンサートには必ず行きますので。
参政党の主義主張はともかく、「政治が面白い」という人たちが「現れた」ことはある意味凄いことでひゃないかと私は思います。
参政党の地域重視の党勢拡大は、公明党や共産党に似ているとの指摘もあります。記事にはこう書かれていました。
「党創設時を知る人物は組織づくりに関し、立場は全く違うものの、公明党と共産党の形態に近いものがあると解説する。」
「公明党は支持母体の創価学会が全国に持つネットワークを生かして票を集める。共産党は機関紙「赤旗」の購読料を資金源とする。両党とも地方議会に多くの議員を送り込むことを重視する。」と言われています7。
確かに公明党や共産党は全国組織の組織政党。全国各地に根を張る活動が、国政政党としての「強み」を発揮してきました。しかし最近は両党とも党員や支持層が「高齢化」したのか。かつてのようなパワーや波及力がなく、今回の参議院選挙では両党とも議席を減らし、衰退傾向を見せつけました。
急激に組織拡大したので参政党もひずみを抱えている。それは権限が神谷代表に集中し「ガバナンス体制の整備」が党組織運営で確立されていない。神谷ワンマン体制で何でもかんでも仕切れるはずもない。
そういえば東京選挙区の参政党の候補者がロシアの政府系の取材に応じていて、それこそ「外国勢力の選挙介入ではないか」と「日本人ファースト、外国勢力の抑制」を主張する参政党の主張を相反する行動をしたようにも見えました。
動画やSNSを活用し、成り上がった候補者やグループも昨年ありました。都知事選挙時の石丸や、兵庫県知事、NHK党などですが、「はやくも」影響力は亡くなり、「没落」するのが明らかになりました。
参政党は組織論がしっかりしていて、独自の資金の確保、党員の確保には成功しています。問題はこの先です。どうなるのか、国民各位は冷静に観測しないといけないですね。
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