カツオ船の絆 防災でも
宮城県気仙沼市と高知県黒潮町は「カツオ船」の縁で昔から繋がりがあり、その縁で結婚された人もいると言います。黒潮町の1本釣りカツオ船が、沖合でのカツオ漁を終えたら、気仙沼の港で水揚げをします。その縁で防災でも繋がっています。
読売新聞高知版2023年3月12日の記事「カツオ船の絆 防災でも」はとても印象の残りました。同じ港町。気仙沼は津波で大きな被害を受けました。その中で佐藤健一さんはg活躍でかなりの減災効果もありました。
黒潮町も漁業の町。南海トラフ地震では34メートルの津波が襲来すると言われています。
2011年3月の東日本大震災大震災当時、気仙沼市役所で危機管理課長を務め、津波対策防災対策を担っていた佐藤健一さん。被災後は1か月間市役所に泊まり込み約1か月間被災者対応や復旧を指揮されていたと記事にあります。
佐藤健一さんには2019年3月16日に高知市で講演会がありお会いしました。
http://futaba-bousai.cocolog-nifty.com/blog/2019/03/post-71d4.html(三陸からの伝言)
その中のお話で印象的な言葉がありました。
「人間は感じる力がある。スマホをいじり情報を取ろうとした人たちは逃げ遅れました。大きな情報はスマホで取れるだろうが、身の回りの危険は自分で感じることです。」
「避難者はお客であってはならない。自分たちで運営しないといけない。」
「避難した高台に小屋なり、非常備品を置くこと。」
「高知県内沿岸部各地を見せてもらいました。中途半端です。高台は階段で逃げるしかないです。車でも逃げれたらより多くの要支援者が助かります。ただしルールをこしらえ、乗り合いで避難すること。」
「車避難できるのであればそれに越したことはない。要支援者は載せられますから。高台に駐車スペースもかまえないといけない。」
実践を踏まえていますので、言葉には説得力があります。
役場の中でも防災担当と他の部署の職員との意識の温度差を佐藤健一さんも当時感じられていました。
黒潮町は大西前町長時代に役場職員200人全員を「地域担当制」を導入しました。防災に関わらさせ、自治会や自主い防災会と連携しながら住民の避難路や避難場所を確認し、訓練にさんかしてきました。
その話は当時防災情報課長であり、前町長辞職後に町長になられた松本氏に聞きました。数年かかって「地域担当制」の効果が出てきたのです。
高知市は未だに「縦割り構造」が温存され、地域コミュニュティ担当部署と地域防災担当部署、地域福祉担当部署の連携がまるでありません。黒潮町はコンパクトな自治体故に「先進的な」取り組みが出来ていて、成功しつつあるようです。実に羨ましい。
ほとんど動こうとしない市役所や県庁相手に対峙することは、正直とても疲れますね。
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