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2023年2月25日 (土)

紙芝居とアニメで伝える震災

災害記録を紙芝居とアニメで_NEW
 日本経済新聞2023年2月8日号の最終面の文化欄のコラム「紙芝居・アニメで伝える震災」「原発事故の被災地・福島を取材し創作、広島での経験を活かす」には心を動かされました。

 福本英伸さん(一般社団法人まち物語製作委員会代表理事)による実体験と取材と、聞き取りと創作活動の実践を踏まえたコラムでした。


 東日本大震災後に福本さんは福島県新地町などの漁師町を丹念に取材し、聞き取りもされていました。2014年には「命の次に大事なもの」では漁師さんたちが言い伝えに従い、津波の襲来を知った時にあえて船を沖に出すこと位で身体を守った話をアニメ化されていました。

 また最近も福島県新地町を取材され、人々の心情の変化も感じられています。「とりわけ、今年予定されている原発の処理水の海洋放出を巡る状況は必ず描き残さなければならない」と

 広島出身の福本さんが福島と関わるようになったのは2011年に服しm名から届いた「心の支援」を求める声がきっかけでした。

「広島では被爆により街に伝わってきた民話や昔話が失われた。震災で福島でも同じことが起きていると感じた。ならば浜の民話を救おうと、12月に同県の仮設住宅を訪問し、取材を始めた。」

 以下の箇所は共感し、とても重要であると思いました。

「震災の話を残したいという要望が集まってきた。帰るに帰れない古里への望郷の念からだろう。被災体験を聞き取り、それをもとにシナリオを書き、絵を描いて紙芝居にして」被災者に届けて行った。」

「そのうち被災者自身が紙芝居を朗読するようになり、対話が生まれた。思い出したくも語りたくないことも、紙芝居にすれば分ちあってもらえることに気づいた。」

 また福本英伸さんは被爆2世でした。高校生の時2人の同級生が白血病で亡くなったといいます。原爆との因果はわかりませんが、放射能の影響はあるのではないかと思うようになったそうです。


「この時、もっと被爆の問題を訴えていたら世界は変わっていたかもしれないという想いが拭えないでいた。時間と共に記憶は風化する。だから震災についても人々の記憶が鮮明なうちに記録にと止めないといけない」と。

 なんと福島各地で取材し完成させた紙芝居は170作品とか。凄いことですね。2017年に定年を迎えプロの紙芝居作家として福本さんは再始動されました。今は1人で制作しているが、いずれは誰かに手渡し「紙芝居文化」を後世に伝えると言われています。

 偶然ですが2019年に高知市下知地区で「防災紙芝居プロジェクト」をtくぁち上げました。昭和南海地震の実体験者、絵を描ける人、朗読できる人。資金を集める人、デジタル技術に強い人など」地元下知で集まり作成しました。紙芝居「おじいちゃん教えて」です。


http://futaba-bousai.cocolog-nifty.com/blog/2019/09/post-81908c.html


http://futaba-bousai.cocolog-nifty.com/blog/2021/04/post-7c5068.html


 資金を集め、第2話、第3話と作成したいと思います。

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