英王室は日本の皇室のモデル
2022年9月19日に執り行われた英国王室のエリザベス女王の葬儀前後の様子をテレビで視聴して、英国国民に慕われたお英国王室の代表者であったとつくづく思う。
高知新聞9月16日の河西秀哉氏(名古屋大学大学院准教授)のコラム「王室 日本皇室のモデルに」には考えさせられました。
なにかとスキャンダルに包まれ、何度も英国王室は危機的な状況になりましたが、その都度エリザベス女王の積極的な広報戦略で切り抜けてきました。それは凄いと思います。
「女王の活動の特徴としては弱者へのいたわりや慈善活動などに携わり、愛国民の尊敬を集めたことだろう。国民を統合するにはどうすればいいかを常に考えていた。」
「もう1つは微妙な問題だが政治との距離感だ。立憲君主制の英国で女王の政治的発言が取り上げられた。
一方の、象徴天皇制の日本では天皇は政治に関与できないが、昭和天皇や上皇は女王の発言を参考にし、政治との距離を模索した形跡がうかがわれる。」とあります。
確かに昭和天皇も皇太子時代に英国留学し、当時の英国国王から立憲君主制のありかたについて指導を受けられ得ちました。
上皇は皇太子時代の1953年にエリザベス女王の戴冠式に出席されました。敗戦国日本を背負う立場でしたが、英国王室やチャーチル首相のサポートもあり「外交デビュー」し、世界に日本の皇室の存在を再認識させる結果に繋がりました。
日本国憲法にある第1章の象徴天皇を見事に明仁天皇(上皇)は体現化され、被災地訪問や戦地への慰霊の旅を行い、国民に平和を意識させました。
天皇ご夫妻の「外交デビュー」となった英国エルザべス女王の葬儀。良い手本を元に役割をご夫妻は果たされることでしょう。
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