夜須沖からの高台避難のチェックしました。観音山
2022年4月23日ですが、4月2日に岡村眞さん(高知大学名誉教授)が「夜須沖で帆走しているヨットは大津波警報が発令後はただちに陸へ着艇し、安全に高台へ避難しなければならないと言われました。救命艇がいれば,ヨットを放置し、救命艇に乗り込んで津波警報発令後20分以内に陸へ逃げてください。」と言われました。
岡村先生は「夜須の場合は引き波から始まる。海底が見えるほど潮が引いたら20分後に10Mを超える大津波が押し寄せてきます。」と言いました。夜須沖は水深が浅く遠浅。引き波につかまれば、命はありません。
それで歩いて検証しました。岡村先生は海上視察の折、丁寧にアドバイスをいただきました。
http://dokodemo.cocolog-nifty.com/blog/2022/04/post-2d2a22.html
(岡村眞先生・手結沖からヨット練習海面を視察とアドバイス)
その時に岡村眞先生は以下のように言われました。
「運よく緊急地震速報をスマホや香南市の防災放送で聞いたならば、陸上の高台地区まで、着艇し20分以内に駆け上がれるのかが勝負です。」
「避難の場合はヨットを放棄し、救命ボートに乗り込み、近くの陸上へ着艇し駆け上がります。
大手の浜であれば、仏岬付近の砂浜に着艇。大急ぎで斜路をあがります。そこには香南学園や海辺の果樹園(ホテル)などがあり、高台避難が出来ます。」
「手結港の場合も同じです。旧手結港近くの高台の真行寺やその上の避難場所や、さらに山の上にある香南学園を目指します。」
「ヨットハーバーの場合は、ハーバーに着艇したら、一目散に手結山のトンネル付近まで駆け上がらないといけない、」
「ヤッシーパークの場合は、時間がない場合は、ヤッシーの津波避難タワーにいくしかない。但し離岸堤のまわりに積んであるテトラポットが地震で崩れ隙間がふさがっている可能性もありますね。」
「テトラポットは砂の上に置いてあるだけなので、津波で簡単に流され打ち上がります。」
「最悪夜須には15Mの津波が襲来しますのでテトラはヤッシーパークやYASU海の駅クラブの施設や夜須の集落へ流れこみ建物を破壊する可能性もあります。テトラは23トンもあると言いますが、実は軽いので津波には抵抗できません。」
坪井地区の場合は、観音山へ逃げるか、時間的な余裕があれば、坪井高台へ目指せばいいと思います。坪井高台は、月見山にもつながっています。」と言われました。
それで4月23日に歩いて検証してみました。
①観音山の高台避難について
夜須町坪井の集落に小高い山があり、観音山と言われています。山頂には碑が立っていました。1854年11月の安政の南海地震の大津波がこの地を襲いました。周辺の住民は観音山に逃れ100人近くが助かったそうです。まさに「命山」でした。
坪井の商店街の西側に、観音山津波避難場所と表示した標識があります。健脚であれば階段を登坂すれば山頂に行きます。立った状態なら100人程度は山頂には収容できます。
山頂は27Mあります。山頂には防災倉庫があり、備品が在庫しているようです。(誰がカギを管理し、何が倉庫にあるのかは不明です。
反対側の北側からも登坂できます。斜路と階段です。太陽光発電のソーラー街灯が南北避難路には設置はされています。
« 海上帆走中の津波避難場所の検証 | トップページ | 坪井高台への避難について 夜須町坪井地区での津波避難 »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 濱口竜介監督が少しだけ立ち寄られました。(2023.02.02)
- 運動不足で体脂肪が激増に(2023.02.01)
- 第4回下知文化展(2023.01.30)
「南海地震関係」カテゴリの記事
- 米国国際開発庁のMichael McParlandさんの下知訪問(2022.12.12)
- 防災士会高知の研修会に参加しました。(2022.12.06)
- 中宝永町避難訓練(2022.11.14)
- 葛島の命山に登りました。(2022.11.13)
- 官公庁への届け出(2022.10.15)
「津波避難施設について」カテゴリの記事
- 自主防災会事例発表会(2023.01.27)
- 2022年昭和小津波避難ビル巡り(2022.11.29)
- 高知地震新聞11月号(2022.11.17)
- 中宝永町避難訓練(2022.11.14)
- 葛島の命山に登りました。(2022.11.13)
「東日本大震災の罹災地から学ぶ」カテゴリの記事
- 閖上だより11号冬号(2022.12.31)
- 南海トラフで芸術(ア-ト)は死にますか?(2022.12.05)
- 閖上だより10号(2022.09.24)
- コロナは巷で拡大中(2022.09.11)
- 閖上だより9号が来ました(2022.06.29)
「市民目線での減災対策」カテゴリの記事
- 事業継続力強化計画策定支援セミナー(2023.01.28)
- 高木妙さん定期便(2023.01.20)
- 76年前の昭和南海地震・特集記事(2022.12.24)
- タイヤがパンクしました。(2022.11.28)
「津波避難訓練」カテゴリの記事
- 自主防災会事例発表会(2023.01.27)
- 高知地震新聞11月号(2022.11.17)
- 中宝永町避難訓練(2022.11.14)
- 第3回意見交換会(2022.10.23)
- 防災訓練のポスター作成しました。(2022.10.04)
「危機管理の意識」カテゴリの記事
- 事業継続力強化計画策定支援セミナー(2023.01.28)
- 中野勇人さん後援会ニュース(2023.01.22)
- 広報下知減災29号(2023.01.21)
- 兵庫県立大学大学院減災復興政策研究科の皆様との意見交換会(2023.01.13)
- 閖上だより11号冬号(2022.12.31)
「岡村眞先生講演会」カテゴリの記事
- 高台へのアクセスが意外に良い大手の浜(2022.04.29)
- テトラだらけのヤッシーパーク内津波避難タワーへの避難(2022.04.28)
- 夜須沖からの高台避難のチェックしました。観音山(2022.04.25)
- 海上帆走中の津波避難場所の検証(2022.04.24)
- 下知地区減災連絡会への提案(私案)(2021.04.17)
「災害後の速やかな対応」カテゴリの記事
- 事業継続力強化計画策定支援セミナー(2023.01.28)
- コロナ在宅療養5日目(2022.12.17)
- 2022年長者キャンドルナイトへ行かれませんか(2022.11.04)
- コロナは巷で拡大中(2022.09.11)
- 防災の日と台風と大雨(2022.09.01)
「香南市手結・福島・南地区」カテゴリの記事
- YASU海の駅クラブ付近。ヨットハーバー付近 津波からの高台避難(2022.05.01)
- 高台へのアクセスが意外に良い大手の浜(2022.04.29)
- 岸本海岸から月見山への避難について(海からの津波避難)(2022.04.27)
- 夜須沖からの高台避難のチェックしました。観音山(2022.04.25)
- 海上帆走中の津波避難場所の検証(2022.04.24)
「手結福島・南地区自主防災会」カテゴリの記事
- YASU海の駅クラブ付近。ヨットハーバー付近 津波からの高台避難(2022.05.01)
- 高台へのアクセスが意外に良い大手の浜(2022.04.29)
- 夜須沖からの高台避難のチェックしました。観音山(2022.04.25)
- 海上帆走中の津波避難場所の検証(2022.04.24)
- 手結福島・南地区自主防災会の皆さんとの意見交換会(2018.12.12)
「気象庁情報の正確な伝達」カテゴリの記事
- 台風14号に関する避難情報発令(2022.09.18)
- 1年前は頭がかち割れ大出血して救急搬送(2022.08.01)
- YASU海の駅クラブ付近。ヨットハーバー付近 津波からの高台避難(2022.05.01)
- 坪井高台への避難について 夜須町坪井地区での津波避難(2022.04.26)
- 夜須沖からの高台避難のチェックしました。観音山(2022.04.25)
「災害大国・日本」カテゴリの記事
- 救命艇南風にシートをかけました。(2022.09.13)
- 防災の日と台風と大雨(2022.09.01)
- 損保会社によるリスクマネジメント講座(2022.06.25)
- 重要な参議院選挙(2022.06.22)
- 手結港周辺の高台避難(2022.04.30)
「夜須沖からの津波避難」カテゴリの記事
- 葛島の命山に登りました。(2022.11.13)
- YASU海の駅クラブ付近。ヨットハーバー付近 津波からの高台避難(2022.05.01)
- 高台へのアクセスが意外に良い大手の浜(2022.04.29)
- 岸本海岸から月見山への避難について(海からの津波避難)(2022.04.27)
- 坪井高台への避難について 夜須町坪井地区での津波避難(2022.04.26)
「海からの高台避難」カテゴリの記事
- YASU海の駅クラブ付近。ヨットハーバー付近 津波からの高台避難(2022.05.01)
- テトラだらけのヤッシーパーク内津波避難タワーへの避難(2022.04.28)
- 岸本海岸から月見山への避難について(海からの津波避難)(2022.04.27)
- 坪井高台への避難について 夜須町坪井地区での津波避難(2022.04.26)
- 夜須沖からの高台避難のチェックしました。観音山(2022.04.25)
コメント