連合赤軍から50年目
日本経済新聞2月7日の記事は,「現代史メモランダム」の特集記事。第1回目は連合赤軍事件を取り上げています。
「連合赤軍 問いは今も」
「漫画レッドが描く事件 言葉が人間支配」
「学生時代は合唱団 傾倒した「普通の若者」と見出しにはあります。
私は直接連合赤軍に関わっていたわけではありませんが、当時関わっていた高校生運動が敗北し、中心的な仲間たちは退学処分になり、あるいは自主退学しました。私はと言えば卒業できなくなり、担任教師は執拗に自主退学を勧めていた時期でした。
連合赤軍事件は自宅で、母と2人で見ていました。積雪のあるなかに人質をとって立てこもる連合赤軍。警察が重機に大きな鉄球を吊るして、建物を破壊し、そこへ放水を繰り返す。
報道では3人の警察官が銃で撃たれ殉職されました。長い時間の攻防性があり、警官隊が突入し、全員が逮捕され事件は終わりました。立てこもっていた連合赤軍の中には、私と同年齢の高校生もいました。
母の励ましと支援もあり、私は同じ高校に留年することになりました。母は世間体を気にせず支援してくれました。おかげで私はは翌年卒業し、大学へも進学することができました。
大学でも学生運動気分を味わいましたが、夏休みでロックアウトされました。そして時代は陰惨な内ゲバ時代になり、殺意が国家権力に向かうのではなく、同じ新左翼の党派同士の殺し合いになりました。
今にしても思いますのは『連合赤軍」と「内ゲバ」が、日本の社会運動のブラックホール的な存在になり、「政治に無関心層」を大量に生み出すことになりました。
記事では裁判での判決文も「差別的感情剝き出しで」あり、事件の教訓をかんがえにくくさせている。とも指摘しています。
生真面目な社会的使命に燃えた若者たちが、おぞましい仲間のリンチ殺害を平然と行う原因が何だったのかが、50年してもわかりません。
私は10年ほど前から個人ブログ記事で『連合赤軍と新自由主義の総括」と称し考え込んできました。
http://dokodemo.cocolog-nifty.com/blog/cat21222778/index.html
しかし「総括」することが50年経過してもできませんでした。
私が100歳になる頃にはできるのでしょうか?僅か32年後のとこですから難しいとは思いますね。
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