靴底消毒でコロナ感染症対策
1年ほど前に横浜港に接岸したクルーズ船でコロナ感染症が蔓延しました。その時言われていましたのは、新型コロナ感染症ウイルスは、寝室とトイレで多く見つかりました。土足でトイレや寝室にクルーズ船では出入りするからです。
当時から今日にいたるまで日本人に感染者が少ないのは、「手洗い」「マスク」「外出自粛」「適度な距離」「換気」「接触した部署の消毒」を律儀に多くの国民はしました。そのことと「部屋に土足で入らない。」「寝室やトイレでは室内用のスリッパを履いて動いている。」からではないかと言われました。屋外の汚染物質を室内に取り込まない工夫があったということです。無意識に私たちはやっていました。
今年も高知市下知地域の二葉町では、下知コミュニュティ・センター全館(図書室を除く)、避難所開設運営訓練・感染症対策訓練を二葉町町内会と自主防災会は10月31日に実施予定です。昨年も10月25日に訓練をしました。スリッパを用意し館内での使用を検討しましたが、図書室が開館していますし、そこへは土足で利用者は出入りするので、土足歩行とスリッパ歩行が混在するのでスリッパ使用を諦めました。
昨年11月5日に開催されました「二葉町総合防災訓練の反省会」の中で、日頃からなにかと防災訓練などのご指導をいただいているピースウインズ・ジャパン(PWJ)の竹中奈津子さんが「鳥インフルエンザ対策で靴底消毒をされています。次回は避難所の感染症対策で靴底消毒をされたらどうか」と提案がありました。
http://futaba-bousai.cocolog-nifty.com/blog/2020/11/post-507064.html
(二葉町総合防災訓練2020 反省会とご意見)
確かに鳥インフルエンザ対策で各地の県職員の人たちが防護服を着用され、長靴を履かれて靴底消毒をしたうえで鶏舎へ調査にはいられている姿をテレビ映像などで視聴したことがありました。さてどうしたものかと悩みました。
東京勤務時代の知り合いが家業を継がれ、大分県で飼料販売会社を経営されていることを思い出し、電話をして聞きました。そしたら「大分は県の家畜保健課が対応しているはず。高知にも同じような部署があるはずだから聞いてみたら。使用している靴底消毒の薬剤はクレゾールのようなものだと思う。」と手がかりを教えてくれました。
そこで地域代表の県議会議員である坂本茂雄さんに高知県庁農業支援部畜産振興課をご紹介いただきました。2021年5月19日(水曜)に県畜産振興課を訪問しました。谷本忠司課長、利岡知チーフ(衛生環境担当)、中橋徹主査の皆様が丁寧に応対していただきました。当方は昨年の避難所開設時のコロナ感染症対策を説明し、課題と反省点を述べて意見交換をしました。以下Aは畜産振興課の人の発言。Qは私の発言です。
「まず鳥インフルエンザや豚コレラ対策で鶏舎や豚舎にいる場合は、職員は防護服に長靴を着用し、薬液を満たしたトレーで靴底を消毒してから入場します。」
「それはテレビなどで見かける光景ですね。しかし避難訓練に参加する住民には足腰が達者ではない人もおられます。その場合の靴底消毒のやり方がありますか?」
「あります。高知空港や高知新港等の乗降口に消毒マットを設置し、対応しています。」
「これであれば足腰が弱い高齢者にも対応できますね。ただ屋外と異なり屋内のPタイルの床面ですので消毒液に靴底消毒した後、拭き取らないと床面に水分が付着し、すべるようになると危険です。対策はありますか?」
「あります。吸水マットも高知空港などは靴底消毒マットと組み合わせて設置しています。」
「避難所などであれば、吸水用に段ボールを敷いて対応すればよさそうですね。」
「それでもかまいませんね。」ということでした。
「薬剤ですが、オスバン消毒液をお薦めします。安価であるし、毒性もありませんから。」
ということでした。避難所開設訓練時の「靴底消毒対策」はめどがたちました。県畜産振興課の皆様、坂本茂雄さんありがとうございました。
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