低地の下知地区には用水路・小川が多い
仕事で4月は4日間県西部の四万十市に滞在していました。いつものように現地でもリハビリ・ウォーキングをしていました。私の現在住んでいる高知市下知地区の二葉町と異なっていました。
http://futaba-bousai.cocolog-nifty.com/blog/2021/04/post-3bf873.html
(中村防災まち歩き)
ほぼ全域が海抜0Mの高知市下知地区。二葉町は全域が0M地帯です。海に隣接し、自然の高台はなく、軟弱地盤です。想定どうり南海トラフ地震が起きれば、最悪2M地盤が沈下し、地域全体が水没し、長期浸水します。
今までの評価はおおむねそうでしたが、1年2か月毎日地域内を歩いていて、あらためて気が付いたことがありました。それは「下知地域は小川や用水路がとても多くある。」ことでした。
幼少時から子供時代の記憶は、「昭和小学校の校歌」に表現されているように、「お城を遠く見て 光り輝く庭に立つ」「さみどり におう 下知原 不滅の教えかおる窓」とか、いまでも断片的に歌詞を覚えています。
私は父の仕事の関係で、小学校は5回転校しています。昭和小は1年生時の半年と、4年・5年生の2年間でした。大阪の豊中・吹田の小学校、6年時のいの小学校、いの中学校、高校の4年間の校歌も学友たちと斉唱したはずですが、全く思い出しません。
確かに小学校1年時には、昭和小の校舎から高知城が見えました。高い建物がありませんでした。また学校近くに広い広場というか空き地があり、周りは水田やネギ畑でした。下知原という原風景は思い出せますね。親戚の人が馬を飼っていましたから。
変化したのは1964年の東京五輪後でした。電車通りが拡幅され、祖父の敷地が削り取られ、祖父の家の裏に住んでいましたが、住めなくなりいの町へ転居しました。中学・高校へ通学している間に、土地区画整理事業が二葉町などで行われ、景観が一新していました。そして縁あって1965年に立ち去った下知へ1980年に15年ぶりに戻りました。
ということは水田やネギ畑が宅地化し、市街地になり、二葉町などは区画整理され都市化しました。公共下水道も整備されました。ですが用水路は暗渠になり、小河川は残りました。
区画整理事業が未完成の丸池町や弥生町では用水路がたくさんそのままあります。区画整理された二葉町や若松町でも蓋がされ、暗渠になり用水路があります。
津波は用水路や小河川から特急で地域を襲う
東北の人達から聞きました。山へ向かって逃げていたのに、山側から津波が来た。用水路を津波は駆け上ったとのことでした。下知地区は網の目のように承水路があり、丸池川や太田川のような小河川もあります。
水路や川の上の津波の伝達は超特急と聞いています。ことによると従来の津波避難対策を根本的に練り直さないといけないと思いました。しかし今の時点ではどうしたらいいのかアイデアはありません。困りました。
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