「危険な高知市新庁舎」という私の指摘に対する高知市側とのやりとり
高知市のホームぺージに広報広聴課の「要望・意見・市民の声)」というコーナーがありました。そこへ以下の文章を送信しました。
https://www.city.kochi.kochi.jp/soshiki/80/shiminnokoe.html
「市民の安全」に関わる問題です。きちんとした回答を講師市役所はしていただきたいです。以下その意見を記述します。
高知市長 岡﨑誠也様
12月28日に高知市役所新庁舎を見学しました。その際気がついた点、改造したほうがいい点を述べたいと思います。
①庁舎内部の階段部の照明が暗く、幅も狭くて危険
庁舎3階以下は、市民の出入りが多い部署が配備されるようになっています。気になったのは、階段部の照明が暗く、幅がとても狭い。
見学時に、降りる私たちと上がってくる家族連れや高齢者とのすれ違いに苦労しました。平時にそういう状態なのに、非常時にひな入道が「暗くて狭い階段」で出来るのか不安でした。
階段部の照明は明るく、幅も倍に広げるべきでしょう。
②カラー・ユニバーサルデザインの観点での表示を
カラー・ユニバーサルデザインに詳しい友人が、新庁舎を見学してこういわれました。(中央窓口センター。届け出受付 103の表示)
「看板や表示ですが、見やすい表示と色弱者が見えにくい表示があります。赤と黒をとりまぜると見えにくくなりますね。」と指摘されていました。
2019年12月12日の昭和小での日の出弥生町防災会の避難訓練時に、「SOSカード」(避難情報伝達カード)が高知県で初めて使用されました。下知SOSカードは、色弱の人も判別できるカラー・ユニバーサルデザインで作成されています。
これは赤をベースに「SOS」の表示は黄色です。色弱者でも判別できます。高知新聞2019年12月23日の朝刊記事をご参考ください。
http://futaba-bousai.cocolog-nifty.com/blog/2019/12/post-0db323.html
各部局の表示看板もカラー・ユニバーサルデザインの視点で再調査し、対策をすべきであると思います。
③県庁との間の道路からの階段と斜路は狭いし、不便だし危険。
注目したのは、路面より新市役所庁舎はかさ上げされています。南海トラフ地震での地盤沈下対策でしょう。それはいいんです。
「津波避難ビル」の機能もあるようです。そのため道路面から昇降階段やスロープが設置されています。しかし問題がありますね。
階段の幅が狭い。庁舎正面の階段幅は広い。これはいい。しかし市役所庁舎と高知県庁の間の道路から、市役所庁舎へ上がる階段幅が狭い。
また車いす利用者などを対象とした斜路も2か所あります。それはいいです。しかし道路へ車を寄せて車いすを降ろそうとしますと、車寄せがありません。平日は案外車両通行量も多く、歩道の通行量も多い場所です。
落ち着いて車椅子利用者が、安全に車からの昇降ができるのでしょうか?道路上の設計が気になるところです。
たぶん庁舎地下駐車場に車いす用駐車場が多く設置されていると思います。それはそれでいいですが、歩道の幅も狭いので、拡幅して余裕のある昇降施設としていただきたかったですね。
多分新庁舎地下の駐車場には、ユニバーサル仕様になっているとは思います。平時はそれでいいです。なんかの事情で地下駐車場が使用不能(浸水など)場合は、使用すると思いますので、車寄せ対策などが必要であると思いました。改善すべきです。
それで市役所側からの回答がありました。以下貼り付けます。
市民の声 回答
①庁舎内部の階段部の照明が暗く,幅も狭くて危険 新庁舎内での各フロア間の動線については,地下1階から6階までの階段が西側と東側にそれぞれ1か所の計2か所,また,1階から2階までの階段が屋内中央に1か所,屋外に1か所設置しており,多くの来庁者の方が利用される2階までの階段は全部で4か所ございます。
そのほか,地下1階から6階までのエレベーターを庁舎の西側と東側にそ れぞれ2基,合計4基設置しております。 ご指摘いただきました階段幅につきましては,階段室の幅・奥行・階高などの構造を考慮すると拡幅することは困難ですが,これらの幅につきましては,「高齢者,障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」や「高知県ひとにやさしいまちづくり条例」に基づ き,適合する寸法(最上階までの階段1.41m,中央階段1.74m,屋外階段2.24m)を確保 して設計しておりますので,ご理解くださいますようお願いいたします。
12月28日に開催しました新庁舎市民見学会の際には,開庁準備作業のため各フロアへの動線を制限させていただき,中央階段と東側の屋内階段1か所とエレベーター2基のみの利用で庁内のご案内をしておりましたため,短時間で多くの方にご来場いただいたことから階段が混雑する場面もありましたが,新庁舎開庁後にはすべての階段とエレベーターが利用可能となり,来庁者の移動は分散して行われることとなりますので,見学会 時ほどの混雑はなくなるものと考えております。
なお,非常時の避難方法としましては,動線として通常使用する階段のほか,庁舎東側にある非常用階段も開放して避難できる構造としております。また,来庁者の避難誘導も含めた消防訓練を定期的に実施し,職員及び来庁者についての安全確保を周知して参り ますので,ご理解くださいますようお願いいたします。
次に,新庁舎の照明設備につきましては,ご指摘の階段部分を含めまして,現在,必要な個所に照明設備を増設し,明るさを改善する検討をすすめております。今後とも利用しやすく親しまれる庁舎となるよう,機能や利便性の向上につなげて参りますので,ご理 解・ご協力のほどよろしくお願いいたします。
6階までの階段 2階までの階段
エレベーター×2基
エレベーター ×2基
6階までの 階段
②カラーユニバーサルデザインの観点での表示を 新庁舎における看板等のサインにつきましては,分かりやすく見やすいサインとなる ように,カラーユニバーサルデザインの観点も含めて検討を重ねてまいりました。 今回,新庁舎のサインデザインは,日本サイン学会の副会長や公益社団法人日本サインデザイン協会の常任理事などを務められ,日本国内の施設においても多くのサインを手掛けられ,また,カラーバリアフリーにも精通している専門家の方に計画をしていただい ております。
新庁舎のサインデザインでは,色の見え方が一般と異なる方にも情報がしっかりと伝わるように,濃い色の背景に白抜き文字を基本として,コントラストのはっきりとした色の組み合わせを採用し,コントラストの基準となる明度差については,背景エンジカラー に白文字としたサインでは明度差 6 程度,背景ダークグレーに白文字としたサインでは 明度差 8 程度となるようにデザインし,一般的に視認性の良いとされる明度差 5 よりも 更に大きな数値を採用して視認性を向上させたサインとしております。
このほか,各フロアの窓口等に番号を付番して,番号による案内も可能とするシステムを採用するとともに,文字フォントにつきましても公共エリアでの採用基準となっている可読性の良いユニバーサルフォントを採用しており,どなたでもサインの可読性が良 くなるデザインとしております。
③ 県庁との間の道路からの階段と斜路は狭いし,不便だし危険 新庁舎では,市民の皆様からご要望の多かった利用しやすい来庁者用駐車場を実現するため,新庁舎地下部分を来庁者用駐車場として整備しております。また,身体等に障がいのある方や高齢者,妊産婦の方など移動に配慮が必要な方でも利用しやすい駐車場と するため,エレベーター正面に専用の駐車スペースを6 台分確保しております。
ご指摘いただきました,お車で来庁される車いす利用者の方につきましては,こちらの駐車スペースをご利用いただきますと,地下駐車場から新庁舎内の各フロアに直接エレベーターで移動が可能となり,各窓口までのアクセスも容易となります。また,タクシーなどにより来庁されて乗降する場合や,何らかの事情により地下駐車場が利用できない場合につきましては,新庁舎東側にある正面玄関の前広場で安全に乗降できるようにな っております。
新庁舎では,メインの出入口は東側の前広場を想定しておりますが,北側の出入口の階段につきましても,最寄りの自動ドア幅と同等の幅を確保し,日常の通行に支障を来すことのない幅を確保するとともに,北側歩道部分につきましても,旧庁舎ご利用時と比較して,歩道部分の幅員を拡幅し,歩行者等の安全性に配慮した造りとしておりますので,ご 理解・ご協力のほどよろしくお願いいたします。
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