「助けてと言える社会」へ
2020年1月18日(土曜)ですが、香南市在住の高校時代の旧友から、半ば強引に講演会に連れて来られました。「助けてと言える社会へ 無縁社会と家族機能の社会化」(講師 奥田知志 ホームレス支援全国ネットワーク理事長・東八幡キリスト教会牧師)でした。主催は高知県労福協・共催は連合高知でした。
3年ぶりだし、お昼は近所のカフェレストすみれで食べました。どうでもいいおしゃべりをして車で会場の高知会館へ行きました。
貧困救済の話ではないかと偏見をもっていました。最近私は制約がありy地域防災しかやれないので、異分野の講習会。昼食後なので寝てしまうのではないかと心配をしていました。
しかしテーマが大きな社会問題であり、真摯に日本人が考えねばならない問題提起であり、奥田氏自身が解決策まで提起された講演会でしたので、有意義でした。強引に誘っていただいて良かったです。印象に残った言葉を記述します。
「相模原市の障害者施設の元職員の植松は確信犯。重複障害者は生きる価値のない存在。支援をすることは国家の損失。だから殺害した。生産性のない障害者は殺しても構わない。考えさせられました。」
「今年は五輪の年。選ばれしものだけが脚光を浴びる社会はいかがなものか?五輪は参加することに意義があるという言葉は100年前のロンドン五輪で言われていました。」
「1977年のダッカ事件の時に、人の命は地球より重いということで、福田首相は発言していました。今の日本は「自己責任」がやたら強調される社会です。10年ほど前に渡航制限のイラクで人質になった日本人が殺害されても自己責任で当たり前。という声が沸き上がりました。
「命こそ宝」(ぬちどうたから)は沖縄の青年たちは今でも言いますが、ヤマトの青少年は言わなくなりました。」
「ハウスレス(経済的困窮者)
ホームレス(社会的孤立者)帰るところがない人たち。誰も心配してくれる人たちがいない人たち。」
「社会的孤立者の比率はOECD諸国では日本が1位。アメリカの5倍です。
英国では孤独問題担当大臣がいます。孤独者は健康被害が多く、国家損失は4・9兆円あります。人口が日本の半分の英国。単純計算では日本では30兆円の国家損失となります。」
「すべてを自己責任。身内の責任というのならば、社会も国家も宗教・福祉もいらない。迷惑は悪は、孤立助長。」
「安心してひきこもれるもいう1つの場所を確保する。
家庭内引きこもりから「社会的ひきこもり」へ
居住支援をベースにした「安全基地化」の確保。
見守り付き住宅・住まいと食の確保とおおらかな見守り
親は丸抱えを辞めて親しかできないことを担当
必要な支援は友達作り
つながることに重点を置くこと。」
「従来なら家族や地域社会が果たしていた役割が衰退した。
家族機能の社会化が必要ではないか」
「この問題での過大な国家の介入は怖い。民間ベースでまずはチャレンジし、企画提案して、制度をつくり行政が後方支援する形がよい。」
「終身雇用型の日本的社会保障と家族の役割が衰退し、制度(介護保険制度や健康保険制度)との間に隙間が出来、救われない人たちが続出しました。
社会保障(家族機能の社会化・赤の他人で加速の役目を果たす)ことで、かなりの問題は解決する。」
「葬儀は華族機能そのもの地域共生社会です。
赤の他人が葬儀を出し合う社会。家族機能の社会化」が大事です。
凄い言葉です。
「社会的相続と
家族機能の社会化
共生地域を創造する」
納得できる話が多かったです。150人が参加していました。坂本茂雄さんにも会いました。
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