二葉町総合防災訓練・反省会・意見交換会
2019年10月27日(日)に二葉町総合防災訓練は、下知コミュニュティ・センターにて行われました。避難者カード記入者は115人であり、関係者一同頑張りました。
11月13日(水)に訓練に参加した関係者20人が集まり、反省会と意見交換会をしました。訓練で班を担った人。事情があり少ししか関われなかった人等それぞれの立場の皆様に参加いただきました。
議事次第は以下の通りです。
1)議事次第
二葉町自主防災会会長挨拶・二葉町町内会会長挨拶
2)遊軍班の皆様からのコメント
3)5つの実行班の皆様からのコメント
総務班・登録班・情報伝達班・衛生班・食料調達班
4)各種イベントに関するコメント
防災講話・防災備品展示
地震マン・津波マン 避難所見学ツアー
シェイクアウト訓練
ヘリサイン訓練
津波SOSアプリ訓練(スマホDEリレー)
防災紙芝居
昼食会・お茶会
5)その他
各部署、持ち場、あるいは参加者、立ち合い者の立場で自由に議事次第に沿って発言をいただきました。
◎二葉町自主防災会会長…森宏さんのコメント
「今回の訓練は大変良かったと思います。遊び半分の訓練であったかもしれませんが、部署・部署で皆が力を合わせて頑張っていました。それが大事です。
まずは参加すること。参加した人は自然に防災意識が身につきます。「自分の命は自分で守る」という気持ちになれると思います。」(森宏さんは昭和南海地震を須崎市で体験なさっています。現在87歳、小学5年生の時でした。)
◎二葉町町内会会長・楠瀬繁三さんのコメント
「遊軍班の隊長として5つの班(総務班・登録班・情報伝達班・衛生班・食料調達班)を巡回し見守っていました。」
「総務班は島内リーダーの下、きびきびと動かれていました。指示書に基づき、避難誘導や避難部屋の設営、レイアウトの変更などを的確にされていました。」
「登録班は西森リーダーが登録され、煩雑な避難者カードの記入や、記入の指示をメンバー全員がよくされていました。」
「情報伝達班も登録班の情報を、防災行政無線を使用し、災害対策本部へ防災行政無線で的確に連絡していました。」
「衛生班もメンバーが一体化して、水洗トイレを非常用トイレにスムーズに設営が出来ていました。」
「食料調達班は最初男性スタッフが不足しました。呼び掛けて集まり、皆てきぱきと動いてくれました。」
「各班で指示書にない困った事態もあちらこちらでありましたが、みんなで話し合い解決していきました。次から次へ参加者各位は体に染みついたと思います。」
「各班担当が自主的に動かれ問題を解決していく姿には感動しました。」
遊軍班メンバーからのコメントです。
蒲原米雄氏(中宝永町自主防災会会長)
「今後の課題は地域の若い人を巻き込んだ防災活動が必要であると思います。中学生・高校生を巻き込むことを意識することも必要です。」
「7月に二葉町自主防災会の今治研修に参加しました。避難所開設訓練に参加しました。ロールプレイゲームは楽しみながら参加しました。クレームをつける住民役もいました。」
「トランシーバーをもっと有効に活用すればよかったと思います。」
坂本茂雄氏(下知地区減災連絡会事務局長・サーパス知寄町1防災会)
「4階のメニューがたくさん今回はあり、時間も押し詰まっていましたので、今回は避難所見学ツアーはできませんでした。」
「トランシーバーを共聴チャンネルにして各班で使用しようとしましたが、1つの班だけしかやり取りができませんでした。」
「シェイクアウト訓練ですが、4階の多目的室の音量が低かったです。」
「ヘリサイン(レスキュー・リクエスト)は屋上に広げました。今回は防災ヘリが実際の防災出場したため来ませんでした。ドローンから撮影((株)総合防災ソリューションさん)されておられました。」
「総務班が開設されました3階の部屋は活用されませんでした。」
「スマホDEリレー(高知市津波SOSアプリ9についての説明はしました。」
前田センター長
「私用があり、訓練当日の午前9時に退所しました。準備段階で、「総合スケジュール表」や「座席レイアウト表」「判別タイムライン」などを作成させていただきました。」
「ワイヤレス・マイクの調子が悪いので修繕をします。なるべく優先マイクを使用してください。」
入交智子さん(すずめ共同事業所父兄会会長)
「地震マンの着ぐるみの中にいました。図書館に来た親子ずれの人達が近づいてきたりして、訓練にそのまま参加してくれました。」
「年配の人達も関心が高く話しかけてきてくれました。着ぐるみの成果はあったと思います。」(当日は地震マンに入交さん、津波マンに松岡さんがはいっていただきました。
大﨑修二さん(日の出・弥生町自主防災会会長)
「シェイクアウト訓練の説明が必要でした。机の下にもぐるのはいいですが、キャスターがついているので動きます。足を手で押さえるとか説明が必要でした。」
「高齢者は机の下に潜れません。会場内にヘルメットが必要ですね。」
西川義明さん(二葉町)
「日曜日は仕事です。訓練に住民として参加できず、昼食のカレーライスとお菓子とコーヒーを美味しくいただきました。子供さんも若い親御さんもぼつぼつ来られていて良かったです。」
「今後ですが夜間の避難訓練や、夜間の停電時の訓練もやったらいかがでしょうか。形をかえるのもいいと思いますね。」
山本美咲さん(地域防災アドバイサー・防災士)
「初動期の避難訓練や避難所開設訓練はよくなされていました。今後はその先の避難生活が実際はずっと長いので、それを想定した訓練も必要であると思います。」
「初動から次のステップへ移る訓練もされると地力がつくと思います。」
続いて5つの班(総務班・登録班・情報伝達班・衛生班・食料調達班)からのコメントです。
◎総務班
サブ・リーダー吉本豊道さん(丸池・東弥生自主防災会会長)
「総務班が開設した3階の避難所スペースが全く使用されずに終わりました。対策を考えましょう。」
「対策として部屋の説明に係員を置くようにすればいいと思いますね。
「トランシーバーは首からかけるか、身に着けないととっさの場合に利用できないです。」
関連して、参加者から(発言者不明)「メニューを楽しんで体験していただくため、スタンプラリーをすればどうだろうか」というアイデアもだされました。
◎登録班
リーダー・西森俊一さん(二葉町)
「10名の登録班メンバーは皆優秀でてきぱきと業務を処理いただきました。感謝です。」
「一方で避難所カードがわかりにくい。記入しにくいとの指摘も参加者からありました。」
岡林恵子さん(若松町)
「お客さんいらっしゃいのような対応になってしまいました。避難訓練ですから、お怪我はありませんか。とか聞くべきであったと思いました。」
反省会の参加者各位から「もっと簡便なカード方式とかにすべきではないか」との意見が出されました。
「参加者が落ち着いて避難者カードを書ける環境を整備すべき」という意見も出されました。
地域防災推進課の中山瑞希さんは「市側とすれば、欲しい情報は避難所へ来られた人数と、急病人やけが人の有無、緊急搬送や福祉避難所への転送が必要な人の正確な情報です。」と言われました。
避難訓練参加者登録は、すばやく、正確に、必要な情報を短時間に提供することですね。避難者カードを元に、「二葉町総合防災訓練参加者 集計表」なども作成することが出来ました。
避難者カード提出者は116人。うち二葉町民は74人でした。全体的傾向は、10歳から59歳以下の「現役世代」の参加者は全体の25%でした。60歳から90歳代の「リタイヤ世代」は75%でした。なかでも70歳代の参加者は33%でした。訓練の主役は70歳代でした。
◎情報伝達班
反省会にはリーダー(森田さん・二葉町)は欠席されていました。打ち合わせどうり登録班が集計した参加人数や疾病者、けが人の有無を4階多目的室にある防災行政無線で、市の災害対策本部と交信し、正確に伝達しました。
◎衛生班
リーダー 福谷幸雄さん(若松町)
「4階と3階の水洗トイレを使用禁止にして、便器に非常用トイレセットをセットしました。各階男女1セットにして見本用に展示すればいい。」
メンバー郷さん(二葉町)
「トイレを見学に来られた年配のご夫婦が、こういうやり方であれば、うちのトイレも非常用トイレになりますね、研究します、資材は説明を受けたホームセンターで購入します。と言われて嬉しかったです。」
参加者から
「非常用トイレの説明書を貼っておけばいいのではないでしょうか」
「説明が必要で、担当スタッフが見学者に使用方法を説明すればえいと思います。」
◎食料調達班
メンバー大野美和さん(ツバメガスさん(二葉町)・百石町)
「最初の食料班は女性ばかりでした。ブロックを出したり、ごとくを出したり、テントを組み立てたり力仕事が多いです。男性の参加が必要でした。」
「見守りに徹し、スタッフが安全にLPガス災害時ユニットを使用できるように指導させていただきました。」
◎各種イベントに関するコメント
防災講話・防災備品展示
地震マン・津波マン 避難所見学ツアー
シェイクアウト訓練
ヘリサイン訓練
津波SOSアプリ訓練(スマホDEリレー)
防災紙芝居
昼食会・お茶会
参加者各自からのコメント
「防災講話・防災備品展示は好評でした。」
「地震マン。津波マンは大好評でした。着ぐるみに入っていただいた方には感謝します。」
「避難所見学ツアーは、実施できなくて残念でした。」
「シェイクアウト訓練はやってよかったですが、やる前に説明が必要です。」
「ヘリサイン訓練ですが、防災ヘリが、防災出動で来訪できず残念です。(株)総合防災ソリューションさんが「ドローンで、写真を撮影いただきました。」
「津波SOSアプリは市役所の中山瑞希さんの説明がありました。掲示板に張り紙しました。参加者の年齢層が高くスマートフォンの所有率が低かったので、今後の課題です。」
◎防災紙芝居については、大好評でした。
→朗読の方(澤本恵子さん(二葉町))が上手で聞き入っていました。絵も親しみやすく、地元のお話なので参加者皆聞き入っていました。
→今回は試作品で、絵はパソコンで作成。スクリーンで写して朗読するスタイルでした。その方式で、12月13日は昭和小からリクエストがありました。お披露目します。12月22日の日の出弥生町の巣養和小での訓練時でもお披露目されることになりました。
→来年度は予算を獲得し、手書きで作成し、紙芝居として各地でお披露目会を実施する予定です。また森会長の須崎市の津波体験なども作品化することをしていきます。
→子育て世代へのアクセスになればよいと思います。
◎昼食会・お茶会
こちらも参加者各位大好評でした。森会長と奥さんが調理指導されていますので、カレーも具材がたくさんで美味しかったです。
舞台裏を明かしますと、町内会からの補助をいただき、森会長に食材を選定し、調理指導していただきました。
「訓練やいうてまずいものを食べたらいけない。美味しいものを食べないと元気が出ん。」という理念で二葉町は炊き出し訓練をやってきました。
参加者同士の「親睦」も大事な要素です。災害時にいち早く炊き出しをおこない、地域を元気にして地域を元気づけるための炊き出しです。交流をしている神戸市長田区鷹取東地区から学んだことです。
「お茶会」は、コーヒーは豆蔵で焙煎珈琲を購入しました。大﨑修二さんの指導で美味しく入れていただきました。
お菓子は二葉町に住居がある西川屋老舗さんにご協賛いただきました。参加者一同美味しくいただきました。
反省会も意見交換会も真摯な意見が出ました。その他意見として「養生テープで張り紙しよう」という意見も出ました。
来年の糧になる意見がたくさんでたことを確認しました。意見交換会に参加者の皆様に感謝します。
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