悲しい聖地の誕生
2019年7月19日付の日本経済新聞1面のコラム「春秋」は、昨日の京都のアニメ制作会社での放火・炎上で多数のアニメ関係者が亡くなり負傷した出来事を追悼しています。
世界的なアニメ映画監督の新海誠氏も悲しみのツイートを寄せたという。
「折しも放送中のNHKの朝の連続ドラマ「なつぞら」は、世界に冠たる日本アニメの草創期に、裏方として原画を描くアニメーターの女性の物語だ。被害にあった方々もヒロインに重なる夢や情熱があったと想像する。
監督が注目されがちなアニメには、多くの裏方の献身がある。新海監督も胸が張り裂ける思いだろう。」
「世界のアニメファンが京都に向かって、鎮魂の祈りをささげていることだろう。後日、多くの人々が工房に花束を手向けるはずだ。悲しい聖地ができてしまった。」
華やかな印象のアニメーターですが、創造的な出来栄えを要求されるのに、際限のない労働集約的な仕事で、低賃金の長時間労働。いとわず仕事しているのは、ひたすらお絵かきが好きで溜まらない善意の人達に日本のアニメ業界は支えらています。(蟹工船の重労働がやわに思えるほど労働条件は過酷です。)
次回作品作成に打ち込んでいた多くのアニメーターたちが犠牲になりました。1人前になるには画力だけでなく修練が必要な創造的な仕事です。AIが代行できない仕事です。多くの有能な人材が失われたことを悔やみます。金融機関などは「防犯対策」「テロ対策」はたてられているようですが、アニメ会社が暴漢に襲われ、放火されるなど思いもよらぬことです。
心よりご冥福を祈ります。
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