池上彰・記憶の伝承の難しさ
日本経済新聞2019年3月11日号に、ジャーナリストの池上彰氏が「3・11の記録 後世への教訓どう伝える」と寄稿されていました。
池上彰氏は「3・11」以降夏休み期間中に福島県の小中学生に福島の復興の様子を広く伝える授業を行われています。
ある時小学校の教員から「小学生たちはあの日の記憶がおぼろげになっている」と話を聞いたそうです。確かに小学5年生は震災当時は3歳前後。大震災と大津波の記憶はないでしょう。「大人たちには昨日のことのようですから、いちいち子供たちに伝えなくてもわかっているだろうと思っていますのですが、実際はそうでもいないのです。」と指摘されていますが、そのとうりであると思います。
「こどもたちも覚えているはず。という大人たちの思い込みから、悲劇の伝承が途切れてします危険があるのです。」と池上彰氏は指摘しています。
命からがら高台へ逃れた人たちが、苔むして読めなくなった石碑に「これより下に家を建てるな」という趣旨の文章が刻まれているということに気づいたということもあったようです。先人の教訓が忘れ去られ、再び被害がでてしまったということもありました。
1つの有力な方法を紹介されていました。宮城県気仙沼市から「復興記念公園整備のためのクラウドファンディング」を開始したそうです。目標金額は2000万円とか。市の予算を使わず、人々の善意の寄付で復興記念公園を整備するそうです。いい試みです。
未災地高知ですが、実は73年前は、昭和南海地震の被災地でした。わたしは先人が「家を建ててはいけない。」と言うはずの海に隣接した海抜0メートル地帯に家を40年前に建てました。いつ起きるかわからない、いつ起きてもおかしくない南海トラフ地震に毎日おびえています。
どう生き延びるのか。どうやって会社を守り継続させ生活を再建するのか。課題は多く毎日日にち悩んでいます。
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