地区防災計画作成のポイント作成講習会
2019年1月24日(木)ですが、高知市安心センターにて、鍵屋一さん(跡見女子大学教授)の講演会「地区防災計画作成のポイント作成講習会」が行われました。高知市内の自主防災会関係者40人と、市役所防災部署職員15人が参加しました。
鍵屋先生は、2015年からスタートした「下知地区防災計画」のアドバイサー。巧みな話術と豊富な経験、ワークショップ(意見交換会)での意見集約を(集-合・知」として合意形成していく手法は的確で、おかげさまで下知地区防災計画のコンセプトをあるべき今後の活動への助言をいただきました。
24日も大変貴重な内容の配布資料(71ページ)を提供いただきました。そのなかで印象に残った言葉を記述します。
「地区防災計画は、自分も家族もご近所も、みんなが助かるための計画です。」
「共助を強くするための地区防災計画です。」
「地区防災計画の中で、学校と福祉の果たす役割はとても大きいです。」
「NHKの番組「ぶら・タモリ」は優れた番組ですね。訪れた地域の街が、そんな地層や地質の上にできたのか。またどうやって集落が出来、都市としてはtぅ点したのかを探っています。
自分たちの住んでいる地域や街の「なりたち」を知ることはとても大事です。」
「災害時の避難情報がわかりにくいとの指摘がありました。避難準備情報、避難勧告、避難指示を西日本豪雨時に自治体が出しても、多くの住民には届かず、住民側も意図を誓いしきれず多くの人が避難をしませんでした。
それより「レベル3」は、「避難に時間がかかる人は逃げてください。」
「レベル4」は、「ただちに避難してください」
「レベル5」は、「避難行動自体が危険。動かないでより室内で安全な場所に待機して下ください。」と言う具合に表現を検討中」と言われました。
「行政のハザードマップはわかりにくい。30センチに津波がどれほど怖いのかを動画などで啓発すべきでしょう。」
地区防災計画で「命を守る」行動をする場合に、「安否確認」は1番大事なことです」
「安否確認は40分しか時間がなければ15分以内。2時間時間があれば40分は出来ます。10分であれば安否確認はまずできません。」
「安全ならば黄色いハンカチなどを玄関先に表示し、安否確認の時間を短縮しなければいけない地域もあります。
「よく個人情報保護法が問題になりますが、災害時に救助・支援のために防災活動で活用することは問題はなく、法令違反ではありません。
個人情報保護法は、商業活動で自分の購買履歴などが「勝手に」活用され、打ち込みが増えるとかいうところを規制しています。
災害時は自治体も「要支援者名簿を公開する場合もありますから。」
「自助のない共助は、命を危うくします。」
「支援が必要な人は、訓練時に自宅玄関まで出てきてください。それが出来れば、地域として速やかな支援や救出がえきる可能性が高まります。」
「自助をしないと助けない。とすることも大事です。」
「任務放棄をするラインをあらかじめ決めておくことです。」
「避難所が足りない場合は、車の避難場所もあらかじめ整備するのも一案」
「人を健康で幸福にするのは、よい人間関係に尽きます。」
「これからの防災は、損失を減らす防災から「魅力増進型」の防災へ。
日常から人間関係、近所関係を良好にすることが、災害や危機にも強くなる。」
まだまだたくさん貴重なキーワードがありました。今回はこのあたりとします。
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