映画・マルクス・エンゲルスを地域防災の立場で考えてみます
昔から「治山治水」は国家の基本。古代エジプトや古代中国でも強大な専制国家は国づくりの基本にしていました。現在においても「災害対策」は国づくりの基本になります。まして地震や台風や大雨や噴火が頻発する災害大国日本国では当たり前。
途上国では災害が国づくりを危うくし、国家存亡の危機ともなります。
きちんとした社会思想の視点で地域防災も見直すべきではないのか?最近そう思うようになりました。
格差社会が世界中で進行しています。さらには民族排外的な極右勢力が台頭し、より格差と対立を深めています。そんな折映画「マルクス・エンゲルス」(ラウル・ペック監督作品)が全国各地で自主上映されています。高知市でも11月29日に高知県美術館ホールで自主上映されるようです。主催は「マルクス・エンゲルス」上映実行委員会・高知です。
監督はハイチ人。描かれるマルクスとエンゲルスは1840年代の青年時代。髭もじゃもじゃの晩年の姿ではないですね。哲学学徒からジャーナリストになっていた青年マルクスと、実家が裕福な紡績工場を経営している青年エンゲルス。経済の不合理を感じながら社会運動に目覚める。
マルクスとエンゲルスの運命的な出会いや終生の友情のスタートが描かれているようです。貧困と格差社会にあえぐ貧しい労働者たち。マルクスとエンゲルスは思索の結果、社会運動を通じた社会の変革、階級闘争の推進を唱え「万国のプロレタリア団結せよ」の」というコピーを考案、共産党宣言を発表し、世界各地で出版します。映画は熱い彼らの青年時代を描いているようです。
映画「マルクス・エンゲルス」公式サイト
私個人も高校生時代に、「共産党宣言」や、「経済学・哲学草稿」「ドイツイデオロギー」、「フランスの内乱」、「イギリスにおける労働者階級の状態」などの著作を讀んでいました。心を熱くしていました。それから50年余りになります。当時は勉強せず社会運動に憧れる馬鹿な田舎の高校生でした。卒業できず4年間高校にいましたから。
今の日本も格差社会が蔓延し、勤労者の権利はどんどん剥奪され、経済的な貧困層が爆発的に増えています。しかるに社会運動がきちんと確立されていないので、政府や大企業の思うままの「改革」と称した格差拡大がとめどもなく拡大され続けています。人々の不平不満の受け皿が排外主義的な民族差別団体になっていることを真底憂いますね。なんとかしなければいけないが、母(92歳)の在宅介護と地域防災活動しか出来ない今の私には今はどうすることも出来ません。それに脊椎間狭窄症や滑り症との診断で、毎日足腰が痛く、「走れないからだ」になっているので、ストレスのかかる社会運動はできません。
今こそ原点に戻り、今一度マルクスやエンゲルスを学び直し社会運動として「階級闘争」をしなければいけないのではないかと思いますね。私個人のレベルでいつになればそれができるのか不明ですが、「目標」にしなければいけないと強く思います。
世間は「明治維新150年」とごく一部の人達は騒いでいますが、同時代に「世界の変革」を唱えた巨大な思想家がいたことを忘れてはならないと思いますね。彼の著作を今一度熟読して、社会変革のヒントを考えてみたいと思います。映画は面白そうだと期待しています。
« 二葉町町内会資源・不燃物仕分けステーション | トップページ | 震災と人権・シンポジウム »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- どうなる衆議院議員選挙(2024.10.14)
- 下知交番10月号(2024.10.13)
- 防災士会高知市長表敬訪問(2024.10.12)
「市民目線での減災対策」カテゴリの記事
- 防災士会高知市長表敬訪問(2024.10.12)
- 備えて守る!命を守る!(2024.10.10)
- 総合防災訓練の屋外ポスターが完成(2024.10.07)
- 閖上だより18号(2024.09.28)
- 立憲民主党代表選挙(2024.09.24)
「危機管理の意識」カテゴリの記事
- どうなる衆議院議員選挙(2024.10.14)
- 下知交番10月号(2024.10.13)
- 防災士会高知市長表敬訪問(2024.10.12)
- 選挙区では野党統一候補出ないと勝ち目はない(2024.10.09)
- 紙媒体二葉町防災新聞10月号(2024.10.05)
コメント