石巻市は最高裁上告を取り下げてほしい
朝日新聞2018年5月9日朝刊の記事によれば、大川小津波訴訟で、一審と2審の判決を不服とし、石巻市と宮城県は最高裁に上告するようです。
記事の見出しでは「事前亡妻学校手探り」「児童が個別に逃げる訓練」「現場の教員余裕ない」とあります。どれも現実を的確に表現した見出しです。
2015年6月に大川小跡を訪れました。北上川の河川堤防の下にあります。学校に隣接して丘があり、何故あの場所を活用しなかったのか素朴な疑問でした。
東日本大震災でも石巻市は大きな被害を受けました。大川小だけでも児童や教員、スクールバスの運転手など84人が津波で犠牲になりました。
「災害対策は事前対策がすべて」です。危機管理の基本は「起こりうる最大の危険性を意識し感じ取り、被害を最小化する努力を不断に実行する。」ことでしょう。
同じ日に釜石市では中学生たちが「率先避難し」、市が決めていた避難所より高い高台をめざし、幼児や地域住民にも避難を促して全員が助かりました。やはり日頃の訓練が第1でした。
現場の教職員だけに責任を押し付けるのではなく、地域や行政も一体となって、児童や教職員、地域住民の命が災害時に守られなければならないと思います。
それゆえ石巻市や宮城県は上告を取り下げていただきたいと思います。
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