山田伝津館(やまだでんしんかん)の壮絶な記録DVD
2016年12月20日に岩手県宮古市から遠路来られました菅野和夫さん(宮古市在住・山田伝津館・消防庁委嘱災害伝承語り部))。菅野さんより岩手県の沿岸部を襲った東日本大震災時の大津波の映像を記録したDVDをいただきました。
「3・11東日本大震災 風化させないために TUNAMI 山田伝津館」と表に表記されています。東日本大震災にて岩手県沿岸部(野田村・宮古市・山田町・大槌町・釜石市・大船渡市)を巨大津波が襲い,港や市街地を破壊し尽くしました。その様子を克明に記録した映像です。
菅野さんご自身が撮影された映像もあれば、市役所などの自治体や、個人的に撮影された映像もあります。you tubeへ掲載された映像も菅野さんが連絡を取り、投稿者の承認を得て作成された映像もあります。
ある映像では津波の第1波に気が付かず、沿岸の護岸堤防近くを車が走っています。第2波の巨大津波が来ています。多分「早く逃げろ!!」と撮影した場所から(高い建物)から叫んでいるのでしょうが、あっという間に津波は護岸堤防を超え、港の船や、車、堤防外の家屋を押流し、破壊しながら市街地へ進入してきます。
別の映像では高台の坂道を懸命に逃げる人の姿や、大きな家屋が道路をどんどん流されていきます。何度見ても津波の破壊力は凄いもんです。通過した後は跡形もなくなっています。
山田伝津(でんしん)館の菅野和夫様ありがとうございました。あらためて津波の恐ろしさを再認識しました。とにかく高い所へ素早く逃げないとどうしようもないことを思い知らされました。
一般市民が逃げながら懸命に撮影された映像ですので、怖さが直接に伝わります。事前にできる対策はすべてしておかないと、沿岸部の人達は逃げられません。良く理解できました。
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