低地の市街地での避難は難しい
2016年9月15日は下知地区減災連絡会の事務局長である坂本茂雄さんから連絡があり、午前10時半と午後1時半に実施された社会福祉法人すずめ共同作業所(高知市丸池町)での津波浸水避難訓練を見学しました。
すずめ共同作業所の西村昇所長と支援スタッフの山下祐一郎さんが、今回の避難訓練の責任者です。お話を聞きました。
すすめ共同作業所 ホームページ
「通所者が60人ぐらいいます。職員・スタッフが20人。80人の世帯です。施設は築40年を過ぎた1階建て。地震の揺れをやりすごしたら、避難場所にしていされているちより街テラスへ徒歩で避難する訓練をします。」
「歩行困難な車椅子の通所者や、常に酸素吸入が必要な通所者もいます。なんとか介助なしで避難行動が出来る人と、介助が必ず必要な人がいます。」とのことでした。
訓練は大きな地震が発生。緊急地震速報が出ます。安全退避姿勢を取ります。職員と通所者の安否確認と点呼をされていました。すぐに避難場所のちより街テラスを目指しました。観察しますと比較的障害の軽い人で約15分。障害の重い人では20分かかりました。
道路も平坦で瓦礫もなにもない状態での避難に要する時間は15分から20分ほどでした。実際には瓦礫があったり、電柱が倒壊し、行く手を塞ぐこともあるでしょう。また道路が液状化し、通行できない可能性だってあるかもしれません。
実際には整然とした避難行動は難しいでしょうし、怪我されている人もおられると思います。早急に施設の建て替えと、高層化(5階以上)の建物は必要であると今日の避難訓練を観察していまして真底思いました。近隣施設へ安全に退避出来るためには、その施設の外回りに斜路が必要です。
丸池町は本当に4階建て以上の丈夫で高い建物は半径200M以内に皆無です。
施設の建て替え計画はあるようです。ただ早くて平成30年度末とか。地域としても声をあげないといけないですね。低地の市街地である下知地区全体の問題の1つとして、地域としても取り組む必要がある大事な問題であります。
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