危険物取扱者保安講習会
2016年8月25日は、3年に一度の「危険物取扱者保安講習会」でした。午後1時から4時まで、3時間の密度の濃い保安講習会でした。
消防関係者が力を入れるのも理解できました。危険物取扱事業所は、減少しているのに、危険物を伴う事故や火事は逆に増えているとのこと。原因の1つに「団塊の世代の退職により、リスク感性による事故防止力」が衰退したとの説明がありました。
長年の経験と対策でベテラン職員は身に着けている危険物の安全管理が、若手に十分に継承されていないのが原因であるとか。原因探求に消防関係者が力を入れていることを感じました。
また中国天津市での危険物倉庫の大爆発についての説明もありました。こちらはそもそも危険物倉庫と登録してある倉庫意外に大量に危険物を保管していたこと。それゆえ消防当局も正確に危険物の種類や量を把握していなかったようです。
最初にかけつけた消防部隊が、水をかけてはいけない危険物に水をかけたために大爆発が起き、甚大な被害が出ました。不法で大量の危険物の存在と、その種類を行政側が正確に把握してなあかったことによる参事でした。
また福知山市の花火大会でのガソリン発電機に引火して爆発した事故については、ガソリン携行管が昼間の日差しで高熱になっていたこと。ガソリン発電機を停止せずに給油しようとしたこと。消火器なども携帯していなかったことなどの人為ミスが重なった惨事でした。今後は安心・安全で取り扱いが簡便なLPガス発電機が露天商にも普及することでしょう。
南海地震対策も話されました。こちらは施設管理者や行政当局と協議し対応をけんとうしているとのことでした。免許保持者には3年に1度の保安講習会は正直辛いですが、実務と防災対策のためになりました。
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