美波町の事前復興まちづくり計画について
7月16日(土曜日)に、宇佐町自主防災連絡協議合会(中村不二夫・会長)の徳島県美波町との交流事業に分乗し、下知から3人が参加しました。美波町側は、酒井勝利さん(美波町西の地防災きずな会会長)と、井若和久さん徳島大学・美波地域づくりセミナ^駐在員)から、話を聞きました。
「美波町由岐地区の、南海トラフ地震での津波被害想定が公表されました。由岐地区の沿岸部の9割が浸水被害を受けることが判明。そのことで、若い子育て世代が家を新築する場合、津波の心配のない他地域への転出が相次ぎ、震災前過疎が心配されました。」
「2012年から住民組織・美波町・徳島大学が協力し、事前復興まちづくり計画の議論を始めた。住民組織が前へ出て動き、高台の土地の借用に何カ所か成功した。建築士会の協力で、コンペを行い。模型をつくりました。イメージが具体化しました。」
「土地を提供してくれる地主まで現れました。計画を具体化するためには、盛り土が必要です。西の地の山を切り取するのに20円億円かかります。」
気が付いた点
1)住民参加のワークショップを2012年から2016年まで4年間やっている。
2)「事前復興計画」ではなく、「事前復興まちづくり計画」である。理由は防災対策だけでは弱く、由岐町のコミュニティの維持と再生も目的としているからである。下知でも事前復興まちづくり計画にすればどうだろうか。
3)徳島大学の関与や建築士会などの関与で、専門性の高い事業になっている。土地利用計画や都市計画的なことまで表現しています。立体模型を製作することで具体的なイメージを住民と行政が共有できている。
4)ここまでくれば、県や国に政治的に働きかけ、20億円の予算で、是非事前復興まちづくり計画を推進してもらいたいと思う、
5)下知に関して言えば、本年度は「下知のしあわせになる物語」をイラストにする。次年度は土地利用計画や都市計画事業の視点も考慮し、地域防災計画へ提案する。
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