美波町(由岐地区)での研修会
2016年7月16日は、土佐市宇佐自主防災会連合会の皆さん方の「美波町・事前復興計画研修会」に便乗させていただき、高知市下知地域からは、横田政道、大崎修二。西村健一が参加させていただきました。
バスで一般道で片道4時間半(休憩時間含む)かかります。土佐市宇佐防災会が14人、高知市下知陸から3人、須崎市と高知市春野地区から1人の合計19人で美波町・由岐地区へ行きました。
到着後すぐにウォーキング。井若和久さん(徳島大学地域創生センター。学術研究員・美波町地域づくりセンター駐在員)に案内され、由岐町内を一望できる海抜21メートルの避難場所へいきました。階段の段差も15センチ程度。楽に昇降できますね。
展望しますと由岐地区は海が近い。街中には高い建物が少ないことが理解できました。山も近いので、そこへ駆け上がれば命は助かりそうです。井若さんの説明では、昭和南海地震は、到達を表す石碑の高さからして、約1.5メートル津波が来たそうです。
由岐支所庁舎3階のホールで、井若さんと、酒井勝利さん(美波町西の地防災きずな会会長)が、「由岐地区での事前復興まちづくり計画」の概要を説明いただきました。
2012年1月から2016年3がつまで4年間にわたり「ごっつい由岐の未来プロジェクト」が実行されました。
最初の2年間は事前復興まちづくり計画の立案のための組織を設置し、プロジェクトを開始し、出来来る課題を議論しました。
後の2年間では高台の住宅地の確保(地主からの借用など)や、事前復興まちづくりの素案づくりに取り組みました。
感心したことは「防災対策だけではまちは衰退する」「防災とまちづくろをリンクさせなければならない」と位置付け、「事前復興まちづくり」として取り組まれていることでした。とても重要なことであると思います。
徳島大学が関与していることで、事前復興まちづくりに、建築士、技術士、最近では弁護士などの専門家も関わっているようですね。物凄いことであると思いました。
具体的な成果として、高台へ移転した場合の土地利用計画のコンペも行われました。最優秀作品は、集落の中心に身なり豊かな公園があり、そのまわりを低層住宅が囲んでいるというもの。エコ住宅の提案も他作品ではありました。
土地を提供いただく高台の地権者も現れたようです。大変協力的なので、いち早く実績をつくる必要があるでしょう。
きちんと手順を踏み、ハイレベルの事前復興まちづくりを推進している美波町の皆様には脱帽です。下知地区も見習わないといけないですね。
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