日本記者クラブの皆さんからのコメント
2016年5月9日に、日本記者クラブの8人の記者や編集部局の皆様が、下知コミュニティ・センターを訪問され、意見交換をしました。
坂本茂雄さんが窓口になり連絡を取り合っていました。翌日名刺交換をした6人にお礼のメールを送信しました。3人の方から返信をいただきました。
また新潟日報に高知を取材した記事の特集が掲載されております。高知の状況がきちんと書かれています。返信コメントもきちんとした文章を書かれていまして感心しました。
日本記者クラブの人達からのコメント
西村健一様
メール、ありがとうございます。
そして9日は夕方にもかかわらず、長時間、興味深い話を聞かせていただき、ありがとうございました。
私は2012年12月から2年余、福島県で勤務しました。震災後、というより原発事故後の苦労を見て、記事にしてきました。
おかげで、マスコミにありがちな東京中心の視点とは違う記事を書いています。
今回、意見交換をさせていただき、下知地区は大都市と共通の課題がある場所だと思いました。東京なら下町でしょうか。災害には弱い地域だが、人と人の関係はゼロではない。ハードでの防災には限界があるが、人間力は期待できる。そんな風に思いました。
避難ビルについて質問をしたのもそのせいです。
東京では帰宅困難者を収容するビルが不足しています。オフィスビルで大量の昼間人口は収容できるのにです。
ところで、メールやブログなどを読ませていただいて感じたことがあります。
それは、震災後は人は都会に集まります。田舎ほど復旧が遅いからです。下知地区は、地盤沈下の回復次第でしょうが、中心部に近いので、住宅地としての復旧は早いほうになると考えます。地権者が再建できるかどうかは分かりませんが。
もう一つは、震災後、住んでいた人がみんな帰ってくるということにこだわる必要はないのです。震災をきっかけに新しい人生を歩み出す人が出ます。地区から去る人もいれば、新しく入ってくる人もいます。新しく来る人が多ければ、地区は前よりも発展します。
福島県で見ていると、ボランティアなどで福島に来た人が住み着いたり、若いときにふるさとを離れた人が家族で戻ってきたりしているのを見聞きします。
おもしろいのは、震災前から、行政が住民の声を聞くことに力を入れていた飯舘村とか、若い村長が率いる川内村は、情報の発信力が大きいのです。
高知市の場合はどうかは分かりませんが、住民の間で議論する習慣があるのは、震災後を考えると大事なことだと思います。
事情が違うので、参考にはならないかもしれませんが、私が福島に関して書いた記事の多くは東京新聞のホームページ(アドレスは下に記してあります)で読めます。2015年3月までが私の記事で、その後は後任の記者のものです。どちらも同じような内容ですが。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/tohokujisin/fukushima_report/
近いうちに、高知をテーマにした記事を書くつもりです。
そのとき、質問のメールを送るかもしれません。
これから、よろしくお願いします。
○○新聞 ○○
西村さま
先日は、ありがとうございました。こちらから先にお礼を申し上げるべきです
のに、ご丁寧なメールに恐縮しております。
また、大変失礼な質問をして誠に申し訳ございません。
日本記者クラブでの神戸・長田地区の取材に参加したほか、東北の被災地にも
足を運んでいろいろお話を伺っているところです。
今回、高知県を訪れて感じたのは、「共生」ということでした。「病との共
生」という言い方があります。病を完全に治すことはできないが、病を抱えながら、どう生活のQOLを高めていくかという趣旨です。巨大災害という大きな問題を抱えなが
ら、日ごろの暮らしや将来の地域の問題をどうしていくのかという難題にそれぞれの方が、
賢明に取り組んでいらっしゃる姿を間近に目にすることができたのは、大きな収穫で
した。ご教授いただいた資料にも目を通して、今回の取材を私のコラムに書いてみたい
と考えています。
また、新聞記者としての経験もありますので、今後とも何かお役に立てることがご
ざいましたら、お声掛けください。
本当にありがとうございました。皆様にもよろしくお伝えください。
○○拝
「取り組みを通して街を知り、絆を深めていくことで、オンリーワンのまちづくりができるのだと思います。これからも下知地区の取り組みに注目していきたいと思います。
取り組みは、防災だけでなく、福祉にも、教育にも、都市計画にも繋がる「幸せ計画」なんだと実感します。南海トラフ巨大地震が起きてほしくはありません。けれど、その想定がこんな素晴らしいコミュニティーづくりに繋がっていると思うと、想像する、想定する、備えるということが本当に大切なんだと思いました。」
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