下知地区防災計画の必要性
2015度は内閣府のモデル事業として下知地区防災計画を実施しました。引き続き2016年度も高知市役所の支援を受け地区防災計画を継続事業として行います。
下知地域全体が海抜0メートルの海に近い軟弱地盤の低地であり、自然地形の高台は皆無です。人工構造物の建物以外に素早く避難する以外に浸水や津波から身を守るすべはありません。
下知地区防災計画は、「課題解決型」の防災対策に留まらず、「より安全で住みやすくて、住んでいる住民が誇りを持つまちづくり」を目指したいと思いました。
位置づけは地区防災計画=事前復興計画=下知が幸せになる物語を目指します。
そのためには地域から1人の犠牲者を出さないようにしないと行けません。揺れ対策や津波対策を個人でも地域でも実施し、命をつなぐ避難所のあり方も議論し、そして生活再建のありかたも議論していかないと、間に合いません。
地区防災計画づくりの議論の中で、「揺れたら高いビルへすぐに逃げる」」「家具の転倒防止や自宅の耐震補強はやるのは当たり前」「非常食や飲料水や着替えや非常用トイレ備品は1週間分は各家庭が在庫する」ことが当たり前である「文化」や「たしなみ」にしたいと思っています。
津波避難困難地区であり、しかも長期浸水地域である高知下知地区が、大災害時に1人も犠牲者になることなく、いちはやく地域の再生。復興に立ち上がるための事前の準備作業を行うための合意形成作業も行いたいと思います。
そのためには住民主体で「下知まちづくり協議会」を結成し、実質的な議論をはじめなければなりません。研究課題である立体換地であるとか、浮体式人工地盤なども実現できるように国を動かさないと下知地域で大災害から生きのび、すぐに復旧・復興なんぞ出来ないからです。
« 二葉町・町内一斉消毒防虫噴霧作業とゴミ拾い | トップページ | 防災都市計画研究所の吉川忠寛さんと意見交換しました。 »
「下知減災連絡会」カテゴリの記事
- 2024年の地域の防災訓練は無事終了(2024.12.03)
- 2024年総合防災訓練は無事に終わりました。(2024.12.02)
- 2024年総合防災訓練準備作業(2024.11.30)
- 二葉町防災新聞11月号2(2024.11.15)
- 広報下知交番11月号(2024.11.07)
「巨大地震・津波対策用高強度発泡樹脂浮力体」カテゴリの記事
- 坂本茂雄県政かわら版 71号(2023.03.17)
- 防災3DAYが終わって・・・(2023.02.14)
- 防災・減災に関心が薄い総選挙(2021.10.24)
- 東松島市の成功事例に学べ(2021.02.15)
- 長期浸水地区への高知市救助救出計画を精読します(2021.02.01)
「下知地域内連係協議会」カテゴリの記事
- 12年前の二葉町防災新聞(2024.11.24)
- 広報下知交番11月号(2024.11.07)
- 広報下知減災34号(2024.10.26)
- 下知交番10月号(2024.10.13)
- 紙媒体二葉町防災新聞10月号(2024.10.05)
「復旧・復興対策」カテゴリの記事
- 政治空白は許されない(2024.09.25)
- 明日は仁淀川町防災キャンプキャンプです(2024.08.30)
- 災害大国日本での原発立地は危険そのもの(2024.08.24)
- 作業用パソコンの臨終(2024.08.05)
- 仁淀川町への疎開(広域避難訓練)が報道されました。(2024.03.31)
「事前復興計画に策定作業」カテゴリの記事
- 閖上だより16号(2024.04.01)
- 高知市長選挙公開討論会の感想(2023.11.12)
- BCP策定講座(2023.10.20)
- 岡崎誠也氏の政策を点検しました。(2023.10.05)
- 9月7日は事業継続力強化支援セミナー(2023.09.06)
「平成28年度下知地区防災計画」カテゴリの記事
- 黒潮町の地区防災計画(2024.11.06)
- 坂本茂雄さん県政かわら版・74号(2024.07.07)
- 高知市長選挙公開討論会(2023.11.09)
- 第3回意見交換会(2023.10.19)
- 高知市長VS下知地区 事前復興まちづくり計画意見交換会(2023.09.22)
« 二葉町・町内一斉消毒防虫噴霧作業とゴミ拾い | トップページ | 防災都市計画研究所の吉川忠寛さんと意見交換しました。 »
コメント