避難所座談会「みんなで考える避難所運営」
一昨日の下知地区減災連絡会総会時に,高知市地域防災推進課の山中晶一係長より「急な話で申し訳ないですが、6月23日(木曜日)の午前10時から午後17時までの間に来れませんか?秦の中越さんと初月の松下さんたちも来られますので。」と打診されました。
本当に急な話でした。なんとか仕事をやりくりして、若松町の横田政道さんとイオンモールのセントラルコートへ行きました。屋外駐車場には日本赤十字がバルーン型テントを建て、救命・救急訓練をする体制を整えていました。
屋内会場では、災害時の避難所となる体育館などで使用する間仕切りや、パーテーションが展示されていました。
傍らで日赤が救命蘇生法の指導をされていました。わたしも指導を受けました。防災士の資格取得の時に日赤で習いましたが、忘れていることが多いです。
午後2時からは、避難所とみたてたパーテーションのなかで、市役所、日赤、各防災会のメンバーが座り意見交換会をいたしました。まず熊本地震の支援に行かれた高知市の山中係長と山本美咲さんから報告と教訓が話されました。
「避難所運営の基本は、被災者と支援者を分けないことです。被災者も元気な人は積極的に避難所運営に関与していただかないといけないです。支援に入ったある小学校では教職員が避難所運営をされていました。そうではなく被災者自らが運営するという姿勢が行ったばかりの時はされていませんでした。」
「東日本大震災の場合は避難所が足りないので、元気な被災者は避難所へ来ないように配慮しました。熊本地震は余震が大きく、常に起きて居ました。一度自宅へ戻った人たちが2度目の震度7で家屋が倒壊し亡くなった人が多数出ました。
それで車中泊、テント泊する人たちが増えました。」
「物資は私たちが支援に行った避難所では足りていました。物不足はありませんでした。」
「住民の自主防災会も少なく、住民が自ら避難所運営する姿勢はありませんでした。自治体も不慣れで、県外から支援に来た自治体職員が主導権をとり指図する現象が見られました。それは本来の姿ではありません。」
支援に行かれた日赤の人の話です。
「47人の部隊で被災地へ入り、170人を超える要支援者に対応しました。余震を恐れて屋内に入らたがらない人もケアしました。また精神障害の人達は、身体障害の人より表へ出ず、避難所へ来ない事例が多くありました。そこを地元自治体とつなぐ活動をしました。」
イオンモール高知のゼネラルマネージャーの奥田喜代士さんは
「熊本地震では熊本と宇城の店舗が被害を受けました。宇城店は早期に再開出来ましたが、熊本は未だに工事中です。地震になると照明が落ちたり、スプリングラーが誤作動したり、店舗のなかが被害を受けます。
高知の場合ですが、他店からの支援があります。高知空港さえ稼動しておれば、JALと支援協定を締結しているので物資供給はきちんとできます。」と言われました。
松下さん、中越さん、横田さん、坂本さんからも意見が出され、意見交換をしました。
イオン側も協力的であり、顧客である若い世代の防災意識の高まりは必要であるとお互い認識は一致しました。話も尽きませんでしたが、16時に閉会しました。有意義な行事でした。
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