名取市閖上(閖上)地区を訪問しました。(その2)
2016年3月11日。東日本大震災から5年目。仙台空港で昼食後、空港からタクシーにお願いし、空港からほど近い名取市閖上(ゆりあげ)地区の日和山へ行きました。この地域は海と隣接し、平地が広がり高台はありません。高知で言えば、香南市吉川や赤岡のような場所です。
岩沼市在住の運転手さんでした。幸い自宅は被害は免れたとか。仙台空港から閖上の日和山をめざしました。運転手さんはこう言われました。
「地震と津波前は、この地域はびっしりと家が建っていました。日和山も見えませんでした。わたしの個人的な意見ですが、堤防などは早めに工事して出来上がりますが、家は5年経過してもまだ建っていません。早く家を建てるべきであると思いますね。」
確かに昨年6月もこの名取市閖上地区の日和山に来ました。未だに高台盛り土工事がされており、宅地に家屋が建設されておりません。タクシー運転手に待機していただいて、日和山と慰霊碑とプレハブ慰霊館を訪問しました。
日和山から周囲を見渡しますと、個人の住宅は未だに建設されておりません。東方面に水産加工団地が建設されています。閖上地区の核施設である閖上小学校と閖上中学校は解体・移転が決まったようで、解体工事の最中の様でした。
やはり5回忌ということもあり、閖上の日和山は大変な人が訪問されていました。日和山山頂には慰霊碑がいくつも建てられ、献花されていました。日和山から見回すと、東方面に水産加工会社が建設され始めたところが昨年と変化していました。早く家が建つべきであると思います。
日和山に隣接して名取市の慰霊碑が建てられています。慰霊塔は9・09メートルで2011年3月11日の名取市付近の津波の高さであるそうです。名取市だけで1000人近くの市民が亡くなられました。献花もさせていただきました。
JSファンデーションが寄贈された太陽光蓄電ソーラー照明が3基建てられていました。
運転手さんに待っていただいて、閖上の震災展示室を見学しました。そこでは震災慰霊の時間に飛ばす紙風船の寄せ書きを市民の皆様がされておられました。
タクシーには荷物を預けるために名取駅まで行ってもらいました。名取市では1つの水路の両岸で、津波が来た地域と、来なかった地域がありました。車が名取市中心部に近づくと津波の痕跡はまるでありませんでした。
午後2時半からの名取市文化会館での慰霊祭に参列するために駅前からのシャトルバスで会場へ向かいます。
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