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2015年12月20日 (日)

集合知と創発性

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 2015年12月17日の高知市下知地区での第3回地区防災計画検討会。地域の事前復興計画を検討するワークショップを引っ張っていただいている鍵屋一先生の言葉「集合知と創発性」が印象に残りました。
 1989年10月17日のサンフランシスコ地震でサンタクルーズ市の中心市街地は大きな被害を受けました。その中での復興物語は、「事前復興計画」を策定しようという下知地区の参考になるだろうと鍵屋先生が事例に出されました。
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 自分なりにWEBで調べますと、なるほどそうか。という事例でした。市民と行政が真摯に300回もワークショップを繰り返し気長にしており、その中で「キーワードは「Civic Living Room :」に決定し、一気に街の復興・復旧が進みました。という事例が紹介されました。

http://www.hrr.mlit.go.jp/…/H…/0730/30kurashi/17_kensetu.pdf

 下知の事前復興計画のコンセプト作りをするために、班ごとに作業をしました。それは1回目と2回目のワークショップで出された意見を、コンサルタントの国際興業さんが「課題と解決策」として表にまとめていただいていました。
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 それをまず各人が個人作業で「重要性」と「実現可能性」を5段階評価で評価します。そして「重要性」×「実現可能性」で掛け算をして小計を出して行きます。
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 たとえば「住まいと街」の項目で、「土地のかさ上げ 人工地盤」の櫓ころでは、私は重要性と実現可能性は、最重要と判断。5点ずつ入れて掛けると5点。ところが同じテープルの隣の人は、1点×1点で1点。大きく判断が異なりました。
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 同じテーブルでも20点の人と、16点の人がおられ、各人バラバラでした。41項目を個人作業出だしました。そして班ごとで話し合いました。その後、4人の各項目の点数を足して行きました。

 参加者全員の数字の合計を単純集計していきました。そうしますと全体の1位は「子供の話を聞く。子供の気持ちを安定させる」でした。2位も「子供同士で話し合いを刺せ、ルールを自分たりで決めさせる。前向きに進める。」でした。
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 今回のメンバーでは41項目の中で、「子供」項目は8項目」もありました。自分が高く評価した項目が高い得点であったり、逆の場合もありました。でも参加者全員の評価で順位が付けらますと納得しますね。「総合知」と言うものなんでしょうか。

 「集合知」と言う言葉は教育関係の用語のようですが、今回のワークイショップを通じて合意形成が図られるということが、よくわかりました。鍵屋先生は「結果には全員が納得しますね。」とも。

 もっとも師走の半ばの時期は、「現役世代」「子育て世代」は殆どgは委任状欠席。参加者が年配者が多かったので、「未来と託す子供」という項目が支持されたのではとも思いました。

 そしていよいよ次の段階は下知の地区防災計画の事前復興のコンセプト案の出し合いを班ごとにしました。そして5つの班のコンセプト案を出しあい、自分のところ以外の班の評価をし合いました。
 そして当日の1番評価が高かったのは「子ども未来 懐かしさ 良いものが残り待ち つながりを信じる」などが多く出されました。それをサンタクルーズ市のように「ダウンタウンを市民の憩いの間にしよう」というわかりやすい「物語」をこしらえることでしょう。
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 補完する要素として「老人ホームと保育園の複合施設」「コンパクトで格好いい街」「未来となつかしさ」「ネギ畑・湿地帯・市民農園」などが出ました。

 いよいよ次回の1月26日に第4回検討会ワークショップでコンセプト案が練り上げないといけないです。年末・年始も考えてみたいと思います。

 その場合は各人が「創発性」が必要であると鍵屋先生は言います。こちらは社会心理学的な観点なんでしょうか。
 住民参加のまちづくり、事前復興計画がこれほと楽しくわくわくするものであることを改めて感じました。

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