避難行動と避難所運営の実際を聞く講演会
私は6月に4年3か月経過した宮城県石巻市・女川町、東松島市、名取市の現地を訪れ、被災者や支援者の皆様と意見交換をしました。大震災後の厳しい現実に立ち向かい、復興する住民の皆様の力強い意志に動かされました。
今後30年に必ず来ると言われている南海トラフ巨大地震。被災地を訪れ交流してつくづく思いましたのは、「災害対策は事前対策がすべて」であると言う事です。自宅の家具転倒予防や耐震補強や、地震保険や資金対策、企業の継続計画など、事前にきちんと対策をしないと、大地震が起きれば簡単には復興・復旧が出来ない現実も見せていただきました。
10月11日には、住民リーダーとして活躍されている石巻市湊東地区まちづくり協議会代表世話役の今野清喜さんを講師として招聘し「避難行動と避難所運営の実際」を講話いただく予定です。午後6時から下知コミュニティ・センターで行います。
「避難訓練に日ごろ参加している人は殆ど助かりました。訓練に参加しない人の多くは亡くなっていました。」今野さんの貴重な体験談、教訓を傾聴いたしましょう。
下知減災連絡会主催防災講演会
「避難行動と被災地での避難所運営の実際」
(講師) 今野清喜さん(石巻市湊東地区まちづくり協議会代表世話役)
(日時) 2015年10月11日(日曜日)午後6時より
(場所) 下知コミュニティ・センター 4階多目的ホール
*会場には駐車場がありません。公共交通機関をご利用ください。
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前略
お世話になります。
いばらき防災大学講師の尾下と申します。
「あなたは、地震等の際に、頭をどのように守りますか?」
地震発生時の頭を守る行動は、素手やカバン等で直接頭を抑えるよう指導しています。
この行動をとると首を左右に動かすことが難しく、視野が90度(正面)のみに止まります。
そこで、私は、頭を素手で覆うときは手のひらを下向き(両手を組まず、左右どちらの手の甲の上に手のひらを重ねる=手のひらに怪我をすると物が持てなくなり、避難行動時に大きな支障をきたします。)ことを提案・指導しています。
つまり、頭の上に空間(約10cm~15cm)をつくると、首がスムーズにまわり、視野が180度に広がり危機を回避することができ、状況・危険度の確認も容易になります。しかも天井等からの落下物が頭を直撃するとしても、その衝撃の緩和策(ヘルメットの構造を参照)にもなります。
机上の空論より、多角的な物事の見方、つまり、「ものは試し」の精神で別のやり方を試してみてください。
このように一コマ(身を守る行動)の動作を積極的に訓練することで、安心、安全の確保の実践的・具体的な動作が市民一人ひとりに浸透して、実効性のある、実りある防災訓練の展開ができると確信しています。
ご理解の上、ご指導賜れば幸甚に存じます。
尾下拝
投稿: 尾下義男 | 2015年11月23日 (月) 16時32分