自主防災組織リーダー研修会
2015年9月27日(日曜日)は午後1時から、高知市春野町の南消防署南部分署にて、高知市自主防災組織連絡協議会(久武邦雄会長)の「自主防災組織リーダー研修」がおこなわれました。
下知地区減災連絡会(森宏会長)は、代理で副会長の私と、若松町自主防災会会長の横田政道さんと2人で参加しました。午後1時から5時までの濃密な内容の研修でした。
久武会長や消防局長の挨拶があり、座学の研修が始まりました。講師は警防課の和田氏です。
「高知市の消防職員は354人であり、市民1000人に1人の割合。sどうしも大災害時にはすぐに駆けつけられません。どうしても自助と共助がとても大事です。地域住民同士の助け合い気持ちと行動(共助)が大切です。」
「地域にある多様な組織が信頼関係に基づいて対等の関係で連携すること=パートナー・シップが大事です。地域を知り、防災を知ったリーダーが率先して地区防災に取り組む=リーダーシップが必要です。」
「平成16年新潟中越地震時には、地区内の情報伝達機能が整備されておらず、地域の被災状況を把握することができなかった。安否確認に多大な労力を費やしました。備蓄品の情報が住民に伝達してなかったので、保有省機材が十分に活用されませんでした。」
その後北条地区コミュニティは苦い経験を踏まえた取り組みをされました。
「地区内の全21町内会で自主防災組織を結成し、活動を活発にしました。コミュニティ振興協議会が、北条災害対策本部を住民が設置するようになりました。全町内会、小中学校が参加する防災訓練も実施しました。」
その対策が具体的に稼働したのは平成19年の新潟中越沖地震でした。
「地震発生後1時間後にコミュニティ振興協議会に北条災害対策本部を設置し、各自主防災組織が地域の被害状況を確認し、直ちに各地の被害状況を把握、行政側に連絡しました。」と地域ぐるみで取り組んでいる姿に感銘を受けました。
とにかく「事前の備えが大切であり、たとえ大きな被害が想定されている地区(下知地区9であっても、必ず対策はある。事前に備えておれば、被害は必ず減らすことができます。」
やはり消防部署の皆様は、365日市民の安心・安全を担っているアンカーマンなので、実践の裏付けがあるので大変わかりやすい講話でありました。
続いて住宅火災防止のための煙や熱を感知し警報音が鳴る「住宅用火災警報器」と、電気火災を防止する(地震の揺れで自動的にブレーカーが落ち漏電を防止)「感電ブレーカー」の説明がありました。
消火器の説明もありました。住宅用消火器は取り扱いが簡単。天ぷら油火災など、初期消火には有効であるとの説明がありました。ただし自分の背丈以上の火災は初期消火は出来ません。即座に119番通報してくださいとのお話でした。
自主防災組織リーダー研修会 実技訓練
2015年9月27日の「自主防災組織リーダー研修会」の実技訓練も内容が濃かったです。
まずは消火器の消火訓練。水の入った消火器訓練が今まで主体でした。実際粉末消火器を扱いますと勝手が違うことを体が覚えました。
次に消火BOXから消火用ホースとノズルを取り出し、専用の工具で消火栓の蓋を開けます。先端の接続を再確認し、消火栓を工具で回しますと、勢いよく水が噴出します。初めて体験しました。相当の圧力です。
ホースの先端と、手元と、消火栓に最低3人は居て、チームワークで消火活動をする必要があることがわかりました。ご一緒した横田政道さん(若松町自主防災会会長)も真剣に取り組まれていました。
煙体験は人体に無害な煙でしたが、視界が遮られる恐怖は独特の物でした。やはり口元をタオルなどで塞ぎ、体を低くして進むしかありません。
週刊誌や紐や風呂敷などを活用した応急手当法。腕が折れた人の固定化方法を学びました。
最後にジャッキ・アップして人を救助する訓練。こちらもジャッキの手元、当て板などを探す人、周りを警戒する人など3人1組で行動することが大事と教わりました。
なかなか実のある訓練でした。
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