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2015年4月13日 (月)

岡村眞先生の講演会

Okamura

2015年3月28日に高知市で行われました岡村眞高知大学特任教授による講演会の趣旨をまとめてみました。

「南海地震は世界で1番規則正しく約100年周期で起きています。この400年あまりでも、1605年の慶長、1707年の宝永、1854年の安政、1946年の昭和とほぼ100年おきに南海地震が起きています。来ない筈はありません。

いつ起きるのかの地震予知は出来ませんが、2000年代の前半には必ず起きることは間違いないと思います。」
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「想定震源域は何故か日向灘で止まっています。それは350年間地震が起きていないからです。今回の東日本大震災は福島沖でも350年間地震が起きていませんでした。

当初は宮城県沖の地震でありM7・9程度と言われていたものが、福島沖まで割れたので、500キロにわたり断層がずれると言う巨大地震になりました。

南海トラフ巨大地震は宮崎で止まらなければ沖縄を経由し、台湾まで断層がずれる超巨大地震となる可能性もあります。」

「割れは1秒間に3キロメートル割れます。東日本大震災は3分間揺れたので500キロ割れたのです。揺れが長いほど割れが大きくなり、大津波も発生します。」

「東日本大震災は揺れは大したことがありませんでした。地震は海底で起きました。墓石などもほとんど倒れていませんでした。それゆえ人々に油断があったと思います。津波の到達はおおむね1時間あとでした。


3月11日は寒い日でした。せっかく高台へ避難しているのに、寒いからといって車で衣類を自宅へ向かい取りに行こうといした一家は戻りませんでした。」
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「津波は瓦礫を伴い流れて押し寄せてきます。巻き込まれたらまず助かりません。東日本大震災の教訓を忘れず学ばないといけないですね。」


「四国は東北と異なるのは震源域が真下にあるところです。震度6強から7の強い揺れはあります。そしてその後に津波が襲来します。更には地震の最中に地盤が沈下し、高知市の市街地は水没状態が長らく続くことでしょう。」

「四国四県の県都です。まず徳島市。県庁も市役所も津波襲来地にあります。市街地を亜網の目にように水路が市街地に張り巡らせています。高台は眉山しかないので、堅牢な高い建物に津波が来たら駆け上がるしかありません。」
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「高松も港町で海抜が低い。しかも瀬戸内ということで南四国(高知・徳島)のような堅牢な堤防はなく、堤防の高さも低い。海浜部と市街地は液状化と津波の心配は必要です。栗林公園は大丈夫ですね。高松空港は山間部にあるので大丈夫です。」
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「松山は素晴らしい。県庁も市役所も海抜20M以上のところにあります。海浜部の埋め立て地と松山空港は海浜部にあるので地震・津波被害を受ける可能性は高いです。」ということでした。
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岡村先生の説明を受けて。高知市の標高図を眺めます、市街地の大半は海抜2M以下の低地です。旭街は標高が高いことがわかります。あらためて居住している下知地域は地盤が低いことを思知りますね。
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「日本の都市の大部分は沿岸部にあります。大阪なども市街地は海抜0メートル。十三はマイナス2Mです。臨海部には石油基地がつくられています。そこは海抜4Mあります。津波火災を引き起こしたら、より低地の市街地へ火と一緒に流れ込む可能性もあります。


「災害に対しては経営者の指導力も問われます。大船渡市のさいとう製菓は、会社の専務が日頃から「1分間以上の揺れがあれば大津波が来る。すぐに高台へ避難。」ということを普段から従業員にも徹底していました。全員が助かりました。」

「同じ町のある銀行では支店長以下が何も指示しなかったので、全員が苦られず亡くなりました。また車での避難も危ないです。車は気密性があるので、安心してしまいます。


渋滞に巻き込まれながらも車の外へ出ようとしないでそのまま亡くなった人が多数いました。」


岡村眞さんの講話は何度聴講しても心に残ります。3月10日に御一緒に出演したNHKスペシャル(わたしは僅かの出演でしたが)なかでもこう言われていました。


「災害は想像力を働かせてください。最悪の想定を常に意識して下さい。」


「日ごろからの訓練がすべでです。訓練していないことは大災害時に出来る筈がありません。」


「最後まで諦めないことです。助かろう、生き抜こうという感覚が必要です。

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海抜0メートル地帯にて生活し、仕事をしています。常に「生きのびること」(自分も家族も地域も、企業も)考え、やれるとことから実践しています。でもまだまだ安心することは出来ません。安心度は到底100%にはなってはいません。

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コメント

お世話になります。
危機管理アドバイザーの尾下と申します。
7月4日日本医療福祉学会・第10回全国大会が昭和薬科大学で開催されました。基調講演で「災害ストレストと心のケア対策」をお話させて頂いたところ多くの講聴者から共感されました。
更なる精進をして参りますので、ご指導賜りますようお願い申し上げます。尾下拝

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