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2015年2月 6日 (金)

耐震性非常用貯水槽の有効活用についての意見交換会


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 2015年2月5日、下知コミュニティ・センターにて18時30分から、「耐震性非常用貯水槽の有効活用についての意見交換会」(下知減災連絡会・主催)で開催いたしました。 説明者として高知市水道局・高知市防災政策課の担当職員が出席されました。

総合司会進行は、有光下知コミュ二ティ・センター長が行っていただきました。
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 まず地元市議の高木妙さんが、12月市議会に地元下知地域3団体(下知町内会連合会・下知減災連絡会・下知地域内連携協議会)から出されていた「耐震性非常用貯水槽の有効活用についての請願」について、高知市議会での質疑のやり取りなどの説明がありました。

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 続いて高知市水道局次長山本三四氏からの説明がありました。
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「高知市水道局は南海地震対策基本計画を策定しています。それは直径1.2Mの送水管が針木浄水場から九反田配水所まで10Kの送水管を二重化して災害の備えをしています。

 また応急給水拠点を整備することになっており、現在12か所のうち5か所完成しています。応急対策用備蓄倉庫や、緊急遮断弁を設置する工事をしています。

 また現在市内19か所に耐震性非常用貯水槽を設置していまして。後6か所設置する予定です。また「応急給水栓」60か所設置する予定です。」

「長期浸水地域になっている箇所に現在11か所の耐震貯水槽が設置されています。冠水している間は利用できませんが、水深が50センチ程度になれば利用可能です。

 続いて森課長より「災害時における給水方法」について説明がありました。その方法は「耐震性非常用貯水槽の活用。応急給水栓の活用。応急給水拠点からの給水。臨時給水所からの給水などの説明をいただきました。
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 また担当係長からは、非常用耐震貯水槽の赤色回転灯についての説明があり、点灯している場合は水圧が低下しているので、ポンプで汲み出しが必要である。点灯しなければ水圧があり配管が破損していない。とのことでした。
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 排水ができないと耐震貯水槽は利用できないこと。また貯水槽の中の飲料水が適切かどうかは残留塩素計で測定することの具体的措置の説明かありました。

 意見交換会からは様々な意見が出ました。
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「ある時市長と懇談する機会がありました。下知地域の長期浸水地域の可能性をお話し、飲料水の確保が地域指定の津波避難ビルでも不十分です。青柳公園の下の非常用の耐震貯水槽が水没すれば使用できません。どうすればいいのでしょう。と聞きました。

 市長は「潜って水をとって下さいとの答えでした。潜ってとるのであれば、県警や消防の潜水部隊がするのでしょうか?」(若松町自主防災会)
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「当初は高見山へ避難する計画でしたが、長期浸水が下知同様早くなるので、もよとの津波避難ビルなどに避難し、籠城することになります。竹島公園地下にも2万人分の飲料水があります。なんとか有効利用できるようにお願いしたい。」(竹島町自主防災会)

「給水車ですがある程度水没地区でも行動できる仕様になっておられますか?」

「一体何日後に浸水エリアから水が引くのか?県の公表されているデータでは最短で13日後だそうです。それまでの飲料水の工面は自分である程度しますが、低層住宅の住民などは自宅備蓄は無理ですね。なんとか給水体制をしていただかないと限界です.」(二葉町自主防災会)」
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「昔は船舶水を配達する給水船の仕事を親戚がやっていました。浸水地区への飲料水の提供は給水船を活用すべきでしょう。」(若松町町内会)

 それに対しての水道局の回答を要約しますと以下のようになります。

「浸水地域の水が水深50センチ以下にならないと、耐震性貯水槽の利用は出来ません。水道局は浸水地区の市民を見捨てることはしません。ボートもそうですが、局のボートや消防。自衛隊のボートも含め、避難している施設の人達へは飲料水を供給します。」
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「さまざまな給水方法も併用し、大規模災害時にも市民には水を届けます。」


 確かに飲料水は人の口に直接入るものであり、安全衛生管理はシビアにしなかればいけないものです。また異物混入などはあってはならないので、水道施設の管理・運営は専門の水道職員がなさるのは原則であると思います。

 しかしながら、「県と市と学識者や消防や自衛隊などと長期浸水対策検討委員会で議論し、その結論を市民に伝えます。」(高知市防災政策課職員)ということですが、この飲料水問題が議論されているのでしょうか?全く伝達されないのでわかりません。

 浸水予定地域の市民も検討会へいれた議論をしませんと「的外れな」対応になると思います。

 水道局との意見交換会は、開催して良かったと思います。下知地域の住民の切実な思いは伝わったことでしょう。また水道局の「人がおるんだったら飲料水をとどけます。」という真摯な姿勢を確認することが出来ました。

 水道局出身の元参議院議員であった武内則男さんも出席いただきました。
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「水道だけの対応ではなく、市の他の部署や県や国も集い、とにかく下知地域を浸水させない。浸水してもすぐに水を排水する対策が先でしょう。それに全力を尽くすことです。」と言われましたが、全くの正論です。
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 高知市議会への請願書については再考しないといけないですね。思案のしどころです。

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