チョ・ホンリさんと長田のまちあるきをしました
阪神大震災から20年。長田区鷹取東第1地区でのあわせの地蔵様での慰霊祭に参加。炊き出しの豚汁とぜんざいを御馳走になりました。地元市議の浜崎ためしさんのご案内で地域人材支援センター(旧二葉小学校跡)を見学しました。
その後旭若松公会堂で「長田―山古志ー南相馬市―高知」との意見交換会に参加しました。昼食後、今回の行事の立役者の1人であるチョ・ホンリさんと新長田周辺のまちあるきをしました。
チョさんの事務所のある若松町。あわせ地蔵様がおられる日吉町界隈は震災時は殆ど火災で焼失した地域でした。古くからこの地域にお住まいになり、また建築設計士でもあるチョ・ホンリさん。変化する街並みを知り尽くしておられます。
空地も多いと言われました。
韓国製のプレハブ。工場が使用しています。韓国から輸入され今も使用しています。
前と現在の街並みの変化。良くなったところ、悪くなったところを指摘されながらの長田のウォーキング。大変参考になりました。
まずチョさん事務所周辺の地域は、新しく建築された3階建ての民家が多い。その理由は「市の区画整理事業で道路幅を確保するために減歩されたから。それでやむなく3階建てにしたようです。」
あわせ地蔵様にあらためてお参りしました。地域のお世話役をされている方からぜんざいをいただきました。ありがとうございます。
そして新長田駅前若松公園にそびえる鉄人28号。巨大です。鋼鉄でこしらえられています。さすが造船や鉄構造物建築で栄えた工業都市神戸です。鉄人28号の作者横山光輝さんは神戸市須磨のご出身です。
それから新長田1番街商店街を歩きました。こじゃれた商店も多いです。しかし建物2階部分はテナントが埋まらないとか。
「市役所は巨大なハコものビルをこしらえ再開発しました。家賃が高く皆入居できません。もともと長田は庶民的な街。独自のつながりやコミュニティがありました。猥雑者やごちゃごちゃしたところが長田の魅力。市の再開発計画は殆ど長田の特性を無視したものでした。」。なるほどそう思います。
大正筋商店街は、大正時代からつくられた歴史ある商店街。しかし大震災で壊滅的な被害を受けました。新しく再起しましたが、老舗の店が閉店したり、大きな問題をかかえています。
火事に遭っていない街並みと新しい町並みは歴然と異なります。六間道商店街は震災の被害は免れたので、古い商店が残されています。丸五市場もそのまま残しましたが、お店の撤退が相次ぎ今は店舗も少なく寂しくなりました。
チョ・ホンリさんはその一角のブースで震災の記録のメモリアルという事で、震災画を描き展示されていました。
西神戸センター街では、タレント南野陽子や地元アイドルグループのフリ―ライブがあるそうで、ステージがつくられておりました。
1月17日は、神戸市各地、長田の各地の公園や商店街にて記念の行事が数多く実施されていたようです。
チョさんのまち歩きでの解説を聞き、あらためて行政寄りの長田復興のパンフレットを読みますと、事業を行う場合の明暗がよくわかりました。
横山光輝さんは、神戸市須磨の出身。それで長田に巨大な鉄人28号や、「三国志」にまつわるキャラクターや「あやかりイベント」がたくさんあるのですね。現地へ来てはじめてわかりました。
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