阪神・淡路大震災20年に集いに参加しました
2015年1月17日に長田区旭若松公会堂にて、「阪神・淡路大震災20年に集い 協働と共感に向けて」の意見交換会に参加いたしました。
パネラーは鷹取東地区と双方の震災以来交流のある新潟県旧山古志村(現長岡市から田中仁さん(山古志商工会議所理事長)、西道典さん(南相馬市 男山八幡神社宮司)。司会は高知から西田政雄さん。地元からは石井弘利さん(日吉町5丁目自治会会長)高知から来た西村健一下知減災連絡会副会長も急遽パネラーになりました。
お互いがどういう立場なのかを自己紹介しながら説明をしました。
地元の石井弘利さん。震災直後から地域のリーダーとして奔走されてこられました。
「今朝地震当日の日の事を思い出しました。大きな揺れで飛び起き外へ出ました。恐らく寝間着で飛び出しました。家がつぶれたお隣の奥さんをご近所の人と助け出しました。
火事が起きて消防車も来ましたが、ホースを消火栓に繋いでも水が出ない。結局消防車3台ぐらい繋いで海から水を汲んで消火活動していました。も20年経ちました。21年目も22年目も大事です。
復興のまちづくりの区画整理事業については、勉強して行政側としつこく交渉しました。役人は「前例のないこと」はやりたがりません。前例がなければつくったらえいだけや。わしらもしつこいからやると言うまで動かなかった。それでいくつか要求がじつげんしたものもあった。住民側の要望はしつこく冷静にすべきですね。」
田中仁さんは、「山古志村では地震が起きたのが午後5時半過ぎ。日が暮れて停電して暗闇になる恐怖を感じました。全村避難を3年近く余儀なくされました。結果2000人の人口が今は1000人です。でも戻って来た人たちは元気があります。
隣の人をそれぞれ助けました。火事は起きませんでした。翌日夜が明け被害状況がわかると唖然としました。
山古志復興交流館など震災を忘れず訪問者と交流を続けています。特産の錦鯉も大きな被害を受けましたが、今は復活しています。今日も6人で来ました。」
西道典さんは「南相馬は津波被害と原発被害を受けました。幸い私の自宅は被害を免れました。とくに子供たちが避難をしています。ボランティアで子供の翼事業をやりまして、海や川や山で遊べない南相馬市の子供たちを、全国各地の地域へ出向き、少しの間子供を受け入れていただいています。長田も山古志も支援していただいています。」
高知の西村下知減災連絡会副会長は「今朝の毎日新聞・震災特集14面に「希望新聞 町おこしで備える 高知 長田の伝言体現」と大きな記事になっています。7年前もこちらの場所で二葉町自主防災会20人が訪問しお話を聞かせていただきました。
南海トラフ巨大地震はまだ来ていませんが、必ず来ます。1昨年高知へ来ていただいた石井会長に「南海地震は来ることがわかっているので行政と協力してまちづくり協議会をつくるべき」と言われました。それで昨年8か月かかって地域コミュニティの1歩である下知地域内連携協議会をこしらえました。
長田や山古志や南相馬の経験を学びたいと思います。」
司会進行は、西田政雄さんの適切な助言でスムーズに進行し、内容濃い意見交換会となりました。何より大きな震災被害を受けられた長田、山古志、南相馬市の罹災者同士が交流し、交流事業が継続していることです。素晴らしいことです。
震災当時山古志村村長であった長島忠美氏は、現在復興副大臣と言う激務の最中に、長田のポケットパークで早朝開催された20年慰霊祭に来られていました。
20年前は自主防災会も今より組織率が低かった。ボランティ元年と言われるほど、何もかにもが神戸がパイオニアです。苦労して培ったノウハウを長田の人達は、惜しげもなく山古志や南相馬市の罹災地に伝授されました。高知へも助言をいただきました。
1時間半があっという間に終わりました。毎日新聞の小坂剛志記者と、新潟日報の金子悟記者も会場へ取材に来られていました。高知から甲藤雄司さんと山本雅幸さんも駆けつけていただきました。
あっという間でした。
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