市民とつくる防災フォーラムへ参加しました。
「第3回市民とつくる防災フォーラム」(主催市民とつくる防災フォーラム実行委員会・中岡久幸会長)が、高知市総合あんしんセンターで開催されました。
今回のゲスト講師は蒲生哲氏(NPO法人陸前たかだ八起プロジェクト事務局長)でした。名刺には「何度だって立ち上がる。それが俺たちの遺伝子だから。遺伝子組み換えはおこなっておりません。」と書かれてありました。
2011年の震災当時は、岩手県立陸前高田オートキャンプ場モビリアの支配人。海抜150メートルの小高い丘にある施設から陸前高田市を襲う大津波の様子を目撃されていました。
震災直後から罹災者の受け入れをはじめ、炊き出しなどをされました。蒲生氏は幸い自宅も家族も無事であったため、当時高校生の子供さんたちも地域の人へのボランティア活動を始められたとか。そして2011年11月にNPO法人陸前たかだ八起プロジェクトを設立されました。
避難所運営から、応急仮設住宅の建設と罹災者サポートのための活動を実践されてきた人の講演だけに実務的な内容でとても参考になりました。
「地震直後は携帯端末などの通信手段は全く使用できません。ラジオが頼りでした。また当初想定していた待ち合わせ場所が罹災し消滅していました。」
「地域の消防団が大活躍しました。」
「支援物資の問題ですが、例えば医療支援でも私の場合は、1泊2日男で50歳。慎重が72cmで体重70キロぐらいのサイズと明示した衣料品を神戸市の人達が送ってくれました。とても助かりました。仕分けなんぞ全くする余裕が罹災地にはありません。」
「着替えの部屋や仕切りは必要です。しかし仕切り部屋をするとコミュニケーションがとりづらくなる弊害も起きます。」
「避難所生活が始まるといいことばかりではありません。被災者を食い物にする団体や泥棒、募金を盗む者。家屋からの盗難や婦女子への暴行などもあった避難所もあったやに聞いています。モラルも時に崩壊します。」
また蒲生さんは、個人で備えて置いたらいいものとして「発電式ラジオ付き発電機。タオルなど」をご指摘されました。何よりも地域コミュニティの繋がりを持つことが必要です。」
また蒲生さんは今回の東日本大震災の被害は、東北地方の住民各位にしても「想定外の被害でした。」と言われました。「保育園の時代から、津波訓練はずっとやってきていました。今回の教訓は遠くへ逃げることよりも10メートルでも高いビルへ駆け上がることです。高知市ではRC(鉄筋)の高層ビルへ素早く駆け上がることです。」
講演後の質疑応答でも参加者数人からの質問にも的確に答えられていました。実務をされていた人であることが良く理解できました。
なにより「地域コミュニティの再構築が自分たちの命を救う」とも言われました。下知減災連絡会や、下知地域内連携協議会なども結成してきたこと。二葉町と仁淀川町との交流などもやってきたことは間違いではないとあらためて確証しました。
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