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2014年1月27日 (月)

高知市防災講習会へ行きました。

 2014年1月26日は、高知市文化プラザカルポーとでの「高知市防災講習会」(主催・高知市防災対策部防災政策課)へ行きました。市議の高木妙さんからご案内のFAXをいただいておりましたので。

 布師田小学校での防災キャンプと校区フィールドワーク

 まず高知市立布師田小学校の北川桂作校長と6年生児童3人による「内陸部における防災キャンプの取り組み ゆれと津波に備える」と言うテーマで報告が行われました。

 布師田地区は内陸部にあるとはいえ、校区の海抜は低く、南海トラフ巨大地震の想定では津波被害や地場沈下による浸水も想定されています。

 防災キャンプの目的は「将来の南海トラフ巨大地震の際の将来の担い手を育てていく」ことでした。校区の17の地域団体が協力し,児童と教員と地域住民が一緒になって取り組んだとのことでした。

 校区の避難路マップ(危険個所の選定)などを地域住民と一緒に実施し。避難路マップを作成しました。電柱や塀や古い民家(瓦葺)等が危険個所となりました。

 学校へ泊まり込みの防災キャンプも2度実施しました。避難食の調理や食事もしました。気づきは大人と子供では食べ物が違うこと。乾パンやビスケットではお腹が持たないこと。暖かくて美味しい非常食調理を県立大学の先生に指導いただいたとのことでした。
 
 まとめとしては、「準備が大切である。」「地域と学校の協力体制が不可欠」ということでした。なかなか実践的・先進的な取り組みがされていて参考になりました。

 東京大学目黒公郎教授の講演会

 「効果的な地震・津波災害の減災策の立案と実施のために」というテーマの講演が続いて行われました。目黒教授の講演の聴講は初めてでしたが、わかりやすく実践的。よく罹災地を把握され、具体的な減災対策も提案されていました。

 目黒氏は「日本はこれから人口が減少し、貧乏になっていく過程の中で巨大地震に対応して行かないといけない。ということは効果的な対策を洗い出し、選定して事前になるべく手を打たないといけない。」と言います。

 中国政府は四川地震の時に、四川を北京市、上海市、重慶市に罹災地支援を担当させ徹底させました。「対口支援」で実に効果的でした。支援した都市も支援をしていくことで、震災対策のノウハウが蓄積されたのです。

 日本の建設業もバブル期は80兆円の仕事をしていた。今は40兆円に。地震が起きたからと言って200兆円(南海トラフ巨大地震+首都圏直下型地震の被害総額)の仕事が出来るのかと言えば出来るはずがない。

 できるようなノウハウを今から開発しないといけない。

 今までなら全壊、半壊、などの判定を基礎自治体の職員が家屋を回り、査定をしていました。到底まわりきれない。そこは写真だけ取っていただいて、罹災地から離れた大学や企業へ送信し、専門家が画像を見て査定するようにすればいい。

 貧乏になるのだから、発想をかえて避難施設も堤防と避難タワーだけという発想を変えてほしい。高齢者や障害者は階段昇降などの垂直移動が出来ない。であるならば水平移動で避難できる「浮体式構造物」も検討すべきではないか。

 ⇒私たちは既に「浮体式構造物」を提唱しています。

 http://futaba-bousai.cocolog-nifty.com/blog/cat52378328/index.html

 東日本大震災の総括は正確にしないといけない。2万人の死者がでた大災害ですが、津波浸水地区の人口は62万人。うち97%は生存した。世界で大規模津波地域では高い生存率でありました。堤防もハザードマップもそれなりに役立っていました。

 ハザード(外力)と脆弱性の克服をどう行うか。それは地震災害を「他人事ではなく自分事にする」「地域力を高めることである」

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