仁淀川町での”疎開体験宿泊”を終えて
6月22日、23日は、仁淀川町の宝来荘での「疎開体験宿泊」に参加しました。参加しましたのは、二葉町町内会長の楠瀬繁三氏、副会長の荒木三芳氏(自主防災会副会長)、西森俊一二葉町町内会直前会長、西森さんの友人で長浜地区で町内会と自主防災会や民生委員もされている宮川武夫氏と、二葉町自主防災会の西村健一が参加しました。
日程は22日は、午後1時過ぎに二葉町西森酒店前を出発。国道33号線から194号いの町吾北経由国道439号線経由で仁淀川町へ行きました。車で1時間少しの時間でした。信号が少なく、道路(国道439号線は道路改良されました)も新しいので快適なドライブでした。
午後3時前に宝来荘へ到着。井上光夫さん(によど自然素材活用研究会会長・宝来荘委託管理者)と片岡稔和さン(仁淀川社中)が迎えてくれました。西田政雄さん(防災寺小屋塾頭・二葉町自主防災会顧問・仁淀川町出身)と大川智船さん(京都大学 フィールド科学教育研究センター森里海連環学プロジェクト支援室 技術補佐。4年前から仁淀川町で研究)と垂水亜紀さん(森林総合研究所 四国支所)と中山琢夫さん(仁淀川町に2年間駐在中。京都大学大学院経済学研究科研究員・同志社大学経済学部嘱託講師・佛教大学社会学部非常勤講師)が合流して、始まりました。
まず井上光夫さんから日程の説明と確認がありました。続いて3月に植えたというジャガイモの収穫作業をしました。小さな一口サイズのじゃがいもでしたが、よく洗って煮込めば食用にすぐなるような感じでした。
収穫作業を参加者全員で終わりましたら、車で少し移動。安居地区の空き家の状況の確認と耕作放棄地へ行きました。元畑は耕作しなければ想像以上に荒れています。また猪やたぬき、たまには猿まで現れるとか。
空き家も外から確認しただけでした。時折1年に何度か戻られている家屋と、何年も手入れされていない空き家もありました。いろいろあるものだと思いました。一律ではありません。
この地域で良いことが起こりました。空き家も耕作放棄地も一応見て帰ろうかというときに、西森俊一さんと地元の方(Iさん80歳の男性)が何かお話されています。随分親しい様子になりました。それで「別宅」を見せていただくことになりました。
2間の平屋の住宅でしたが、ご自分で建てられたそうです。「地震が来たら、ここへ逃げてきたらいいよ。利用してもかまんから。」というありがたい提案もしていただきました。
先行事例の「疎開保険」「震災あんぜんパック」は参考事例とはならない
思わぬ展開に気をよくして、参加者は宝来荘のバンガローに会場を写し、議論をしました。二葉町側からは、先行する現在の「疎開保険」というのは、鳥取県智頭町の役場直営型の「疎開保険」と、NPO法人全国商店街まちづくり実行委員会の「震災安全パック」しか前例はないとの報告がありました。
「長期間浸水が予想される二葉町には、現行の疎開保険の仕組みでは滞在期間が短すぎる。長期間疎開できる、地域のコミュニティを維持しながら長期できる仕組みづくりから言えば参考になりません。」と言う意見が出されました。
仁淀川町の井上光夫さんからの提案が」ありました。
「保険料は1人年間1000円(大人・子供共通・3歳未満は無料)。保険の期間は1年。
「罹災した場合は、バンガロー、宝来荘の宿泊施設に滞在することが出来る。正し行政より指示のある場合は これに従う。」
「平時はバンガローの宿泊代が500円引き。宝来荘滞在中は、指定の畑での農作業は無料。収穫物に関しては、宝来荘滞在中の食材としては無料。それ以外は有料で収穫することができる。」などがおおむね了承されました。
翌朝はバンガローで食事をして、井上光夫さんの案内で安居渓谷を徒歩で歩きました。新緑の渓谷、豊富な清流は癒されました。飛龍の滝も迫力がありました、まさに「仁淀川ブルー」の清流を参加者全員体感しました。
そして車で移動し、池川の農家レストラン439で地元食材を活用した昼食を食べました。その後天界集落と言われた椿山地区を訪問しました。こちらも過疎高齢化が容赦なく押し寄せていますが、地域の人たちはプライドを持たれて生活されていることが良く理解できました。
今回同行取材いただきました高知さんさんテレビ、NHK高知放送局、高知新聞社も的確に報道いただきました。
お世話頂いた井上光夫さん(によど自然素材活用研究会会長・宝来荘指定管理者)からメールをいただきました。
「あそこまで大きく 疎開保険 とでると、ますますやる気が出ますね(^-^)v
今回の報道を見た仁淀川町の方から、応援するから頑張ってくださいと励まされました。
空き家もいくらでも、紹介してくれるそうです(^-^;
これからもよろしくお願いします。」
今後の目標は、具体的に空き家をあたり、持つ主の同意を取り付け、「二葉町・仁淀川交流館」として活用すべく活動していきたいと思います。
« 高知新聞が、仁淀川町疎開宿泊体験の様子を記事にしていただきました。 | トップページ | 宇宙大豆贈呈式に行きました »
「二葉町自主防災会行事」カテゴリの記事
- 自分を守り、人を助けるロープワーク(2024.09.13)
- 広報下知減災33号(2024.09.04)
- 残念無念・仁淀川町防災キャンプの中止(2024.08.30)
- 下知交番・8月号(2024.08.09)
- 二葉町防災新聞7月号(2024.07.09)
「仁淀川町ー二葉町との交流事業」カテゴリの記事
- 臨時情報・注意の新聞記事(2024.09.15)
- 紙媒体・二葉町防災新聞9月号(2024.09.10)
- 広報下知減災33号(2024.09.04)
- 読みは的中しましたが「想定外事態」に対処できず。(2024.08.31)
- 残念無念・仁淀川町防災キャンプの中止(2024.08.30)
「二葉町町内会」カテゴリの記事
- 大災害でも1人の死傷者も出さず、皆が助かる二葉町・若松町・下知地域総合防災訓練(2024.09.09)
- 下知交番9月号(2024.09.07)
- 二葉町町内会不燃・資源仕分けステーション(2024.08.11)
- 下知交番・8月号(2024.08.09)
- 町内会が消えると,街灯も消える (2024.08.07)
「疎開保険」カテゴリの記事
- 単線型災害復旧のありかたの変革を(2015.06.21)
- 市民目線での減災対策を考えました(第1弾)(2015.06.18)
- 「いま災害を生き抜くためのことば」に参加して思うこと(2014.09.10)
- みなし仮設住宅政策の促進を(2014.08.17)
- 「里山資本主義」を読んで(2014.04.22)
« 高知新聞が、仁淀川町疎開宿泊体験の様子を記事にしていただきました。 | トップページ | 宇宙大豆贈呈式に行きました »
コメント