曳家の岡本直也さんが週刊女性で特集されていました。
高知市下知地域の宝永町のご出身の曳家職人岡本直也さん。人づてに「岡本さんがジィ性雑誌の特集になっちゅうらしい」と聞きました。岡本直也さん本人もフェイスブックに書かれていました。
そこで金曜日に父が点滴している植田医院の近くにあるコンビニで「週刊女性6月18日号」を購入しました。54ページから、59ページまで6ページの特集・取材記事ですね。「人間ドキュメント」の連載特集記事のようですね。
取材は丁寧に行われているようで、記事も真摯な表現で記述されています。
「震災から2年。地元・高知から千葉県浦安市におもむき、地盤沈下や液状化の被害を受けた地域で 今も耐震補強などに尽力する職員がいる。
見えない部分こそ、手抜きができない。
仙台の父から受け継いだ、匠のこだわりとはー」(P54)
執筆者はフリーのライターの女性ですが、岡本さんから曳家の技術とこだわりを引出さい、わかりやすい表現で記事を書いていますね。
奥様と結婚された時代は、時代の変わり目であったとか。道路拡張に伴う行政の補償制度が変わったことで大きな打撃を受けられました。
「以前は,曳いても。壊しても、出る金額は一律。ならば曳いたほうが安く上がり、差額が懐に入る。ところが実費補償となると、建てて2・3年の家でも、壊して新しい家を建てたほうがいいと皆さん思う。
家を曳く人がいなくなってしまったんです。」(P58)
バブルも崩壊し、建築業界全体が大変な時代になった。副業はなんでもやり、ポップコーンの移動販売もやったそうです。
聞き手の話の引き出し方が上手であると思いますが、若いころはブテックのオーナーになったり、コンサートのプロモートをされたりもしていたとか。知りませんでした。
「高知も30年以内に次の南海地震が起きると言われています。自分が今、経験していることを、技術と一緒に高知へも伝えたいのです。」(P59)
週刊女性が何部発刊されているのは知りません。美容室や病院など女性の多い職場には置かれていますので、発刊部数の数倍の社会的影響力はあると思います。
まして「家」の主役は女性。女性の信頼がないと曳家の仕事も支持されないと思います。女性誌が特集を組まれたことで岡本直也さんもついに「メジャー」になりました。
また曳家職人の岡本直也さんを高く評価されている高知の人は、山崎一寛さんや、西田政雄さんです。西田さんのご紹介で1度お会いしたこともありました。真摯な技術職の人でした。
高知県や高知市の地震担当部署や建築部署や、ちゃんと岡本直也さんの業績を評価すべきでしょう。
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