津波救命艇試作艇を見学しました。
国土交通省の四国運輸局が開発した「津波救命艇」の施策艇見学会が、3月12日に高知港湾合同庁舎駐車場でありました。四国運輸局が内閣府の災害対策調整費(4500万円)を活用し、昨年10月に(株)IHIに制作を委託したそうです。
津波救命艇の内部も見学させていただきました。今日は四国での初めてのお披露目だということで、すべての報道機関も取材に来られていました。
もともとは大型貨物船などに搭載されていた救命艇。船舶が座礁したり沈物の危険性がある場合に乗組員が乗り込むタイプでした。プロの訓練を受けた乗組員ようのものでした。
東日本大震災での津波による犠牲者を少なくするために開発するために学識経験者や船舶関係者や行政関係者などで検討員会が開催され、改良がくわえられたようです。それはがれきなどの衝突を緩和するために津波救命艇の横腹に巻いてある緩衝剤です。船舶をポンツーン等に係留するためのフェンダーのような役目です。
今回お披露目されました試作艇は「標準タイプ」でした。座席数は25人。」定員は35人のようです。他にも「病院施設タイプ」(座席ベット7席 看護士用2席の椅子)と、「幼稚園・保育園タイプ」(座席数25 子供用15席チャイルドシート4席。大人用3席)、「高齢者介護施設タイプ」(座席数14人 高齢者10席、介護者用4席)タイプがあり、内装がそれぞれ異なっているようです。
国や自治体が全面的に採用するかどうかは今後の動向です。1000艇程度量産化のめどが立てば、一艇あたり700万円程度になるそうです。
装備その他は最大1週間程度の船室生活を想定し、飲料水や非常用食品も積み込んであります。動力その他はないので自力航行はできません。津波で流され、漂着することを想定しています。位置確認には自分の位置を自動的に知らせる装置も付いているそうです。
漂着したらアンカーで沖合に流されるのを食い止めるようになっています。
大津波が地震発生後短期間に襲来する沿岸部の住民にとりましては朗報でしょう。救命艇は頑丈な構造なので壊れれることはないでしょう。そのために乗り組み口が階段を使って、一度上がって、また船内に降りる構造になっています。とっさに安全にできるのかという課題はありますね。
試作艇ということなので、出入りの問題など課題を解決できれば、かなり太平洋側の沿岸部では普及するのはないかと思います。
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