仁淀川町・宝来荘「疎開保険」にて検討会開催
1月13日は、ほぼ1日NHK高知放送局の「とさ金」収録に拘束されていました。出番は少なかったものの、岡村眞高知大学特任教授のお話や、北岡興津小学校校長のお話は有意義であり、テレビ局スタッフの動きなど、大変社会勉強になりました。
それで今日は「疎開保険」可能性について協議をするために、仁淀川町大屋(安居渓谷)にある宝来荘に、二葉町自主防災会森会長、荒木副会長、仁淀川町池川地域出身の西田政雄氏防災寺小屋塾頭・二葉町自主防災会顧問)と4人で行きました。
大雪注意報が出ていました。山道の運転は不安なので、現地事情に詳しい西田政雄さんに運転をしていただきました。心配された雪は現地まで全くありませんでした。東京は雪で大変そうでしたが・・。
午前9時に二葉町を出発。順調に行きましたが,安居の手前で道路工事があり、長時間停止しました。それでも約束の時間の11時前に宝来荘に到着しました。
宝来荘はパンフレットでは「バラック」に毛が生えた施設かなと思っていました。なかなかどうして立派な木造建築物です。正直驚きました。
薪ストープがレストラン部屋に据えられており、とても暖かでした。
今回の打ち合わには、仁淀川町側は宝来荘に委託管理をされている井上光夫さん(によど自然素材等活用研究会会長http://www.2410riv.jp/)と中山琢夫さんや安居地区の区長さんも来ていただき早速意見交換をしました。NHK高知放送局と朝日新聞高知総局の記者の人達も取材に来られていました。
さっそく「疎開保険」についての意見交換をしました。「仁淀ブルーシェルター・メンバーズ」と言う案を井上光夫さんが出されました。
それによりますと、年会費が1人1万円。
特典として「宝来荘に1泊宿泊(素泊まり)、「年に1回仁淀川町の物産の配送」「安居渓谷の体験農場での体験農業」などが提案されました。
鳥取県「智頭町の疎開保険」や、東京のNPOの[震災あんぜんパック」なども参考事例にし、意見交換しました。
「切実な問題だから、実現性は高いと思う。細かい点や金額や名称については詰めないといけない部分はあるだろうが、今年からなんらかのかたちでやっていこう。」
「二葉町は安居の宝来荘とか、各地域コミュニティごとに疎開先を決めたほうがいいと思う。阪神大震災の場合は、仮設住宅入居もバラバラでしたので、孤独死が問題になりましたから。と二葉町側から意見がでました。
「宝来荘関連で受入可能なのは110人です。後で見に行きますがバンガローや、畑もあります。都市部の人たちとの交流が経済効果が出来れば、地域の協力もより多くなるでしょう。」
「特典や料金は協議していきましょう。季節ごとの地域の行事の起爆剤にもなります。双方にとってメリットのあるしくみにしましょう。」と井上さんは言われました。
「先行事例としてやって見る価値がありますね。行政側にも話を通し、今後はより多くの罹災者を受け入れる仕組みを先取りしてやってみるように働きかけをしましょう。」と西田政雄さんも助言されました。
宝来荘から少し行ったところにあるバンガローもなかなか立派でした。11人宿泊可能なバンガローでしたが、お風呂、トイレやロフトがあり見晴らしも最高です。
菜の花のタネを飢えたという畑へも行きました。春になると黄色い花が咲くことでしょう。荒地なので蕎麦などが適しているようです。
戻ってきて宝来荘の内部の見学をしました。下へ降りますと、木製の湯船の風呂がありました。見晴らしも最高。大きめのお風呂と、小さめのお風呂があります。
別棟では100人程度収容できる大部屋があります。カラオケ装置もあります。
昼ごはんもごちそうになりました。猪汁です。井上さんのお父様が仕留めたそうです。臭みがない柔らかい室の肉でした。お結びもいただきました。猪汁は旨くて3杯も食べ、おむすびも3個も食べてしましました。
帰り道ですが、廃校になっている安居小学校校庭跡にヘリポートができていました。
「体験疎開宿泊体験」とか、「日帰り体験」とか、今年二葉町自主防災会で企画をたててみましょう。そして[疎開保険」をうまく仕上げてみたいと思いました。
そうなれば仁淀川町の皆様との交流がより深まり、「民泊」を受け入れていただけることが可能になれば、「疎開保険」での経済交流がより親密になると思われますね。お互いの地域が「WIN WIN]になる関係性を今後は構築できればと思いました。
私達が「突破口」「先行事例」となり、他の低地の市街地の自主防災会や他の山間部の地域との相互交流が広がり、行政側も関与いただいて形にすることができれば幸いです。それを目標にしましょう。
二葉町自主防災会顧問の西田政雄さんもご自身のブログで取り上げられています。
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