第1回やえもん地区防災フェアへ参加しました
3月17日は午前9時に、JAビルに集合で、「第1回やえもん地区防災フェア」(主催:やえもん地区まちづくり委員会・和田陽一代表)に参加しました。自宅から1・5キロほどあります。徒歩で行くことにしました。午前8時40分に自宅を出ました。
赤ヘルメット(吉本隆明さんを追悼する意味もあり)に合羽上下を着用。防災用品がはいったリックを背負い片道25分を歩きました。JA高知ビルに着くと既に大勢の人たち(200人程度)が集合していました。
JA高知ビルは耐震性のあるビルで立派な津波避難ビルです。4階から6階までの廊下が避難場所です。
車椅子の人を4階まで持ち上げる訓練にも参加しました。4人ががりでしたが、体重50㎏の女性を4階まで運びあがるのにわたしも含め、大の男4人がふうふう言いながら7分もかかりました。とても無理ですね。
自主防災会の大御所である中岡久典さんと愛宕町の小松正幸さんも駆けつけていただきました。廊下が避難場所になっていました。
避難訓練終了後には,1階のホールで、防災講演会がありました。
まずホームセンターマルニ・ハマートの防災担当から、簡単な家具転倒防止策の講義がありました。「津波から逃げる為には、自宅で家具の下敷きになっては逃げられない。まずそれが大事です。」
「災害に役立つ便利グッズ」とうチラシもいただきました。防災のための備蓄、備品の準備には大変に役立つと思いました。
JA高知ビル前にあるサニーマート御座店店長からは、防災用の非常食の説明と店内にもありますという説明がありました。
会場を提供いただきましたJA高知からは「昨年7月に地域の人たちからの働きかけもあり、市役所と協議して津波避難ビルになりました。24時間警備員がいまして、万が1の地震時にはドアを廻旋します。もし警備員がなにかの事情で不在の場合は、ガラスを叩き割ってはいっていただいてかまいません。」との誠意ある話をされました。
高知市役所からは、津波避難ビルの概念(定義)と、高知市内の津波避難ビル一覧の説明がありました。公共施設は完了したので、あとは民間施設の津波ビルの指定を推進する必要があります。」とのことでした。(資料参考)
津波避難ビルの概念と津波避難ビル一覧表(2012年3月17日現在 67施設)
高知工科大学の甲斐芳郎教授「防災予測について」、と大谷英人教授から「防災対策 減災と共助、そして地域防災活動」という表題で 講演いただきました。
甲斐教授からは、津波シュミレーションや、想定の見直しの途中経過や、南海地震の基礎的なお話がされました。「津波は浦戸湾からだけではない。大津波であれば、南国市方面から高須を経由して押し寄せて来る可能性もある。」ことも言われました。
また「現状では自助努力が災害対策、復旧では報われないことが多い。耐震補強は自分だけではく地域の為になる(家屋が倒壊しなければ避難路が確保できる)にのに行政は評価しない。
倒壊しない無事な家屋に避難しても、電気水道がガスのインフラが破壊されいるので、避難所へ来ないと食料も支給されない。行政は自宅鄙所を把握しきれない。」という問題がありました。
「自助努力が報われるしくみづくりが大事です。それには災害が起きたあとに対策をするのではなく、起きる前から起きたことを前提とした事前の対策計画や被害予測もたてる)をこしらえる必要があります。」と言われました。
大谷教授からは「高知工科大学の学生も地域の減災に向けたまち歩きワークショップや防災マップづくりのお手伝いをさせていただきます。そのなかから津波避難計画を各地域でこしらえるようにしたいと思います。」
「自助・共助を推進する為には地域のさまざまな団体の協力が必要です。また日本は沿岸部の沖積平野部は10%の面積ですが、そこへ人口の51%が居住し、資産の75%が集中しています。行政と住民が協働して減災することを推進する必要があります・」と言われました。
実行委員長の和田陽一さんありがとうございました。
講演会終了後、やえもん地区防災フェアのスタッフの皆様と、甲斐教授、大谷教授を交えての反省会にも参加しました。今後広域で下知全体として交流することを相互に確認し、散会しました。
やえもん地区まちづくり委員会の皆様ありがとうございました。
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