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2011年11月23日 (水)

第2回仁淀川町ー二葉町交流会が仁淀川町で開催されました。

 2011年11月23日。今年2回目の「仁淀川町二葉町交流会」が実施されました。仁淀川町への訪問です。バスでの参加者は33名でした。内訳は二葉町が26名。中宝永町が4名。稲荷町が1名。坂本茂雄県議と講師の西田政雄氏(防災寺小屋塾頭・仁淀川町池川地区出身)です。
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西森俊一二葉町町内会長の挨拶です。
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 森宏二葉町自主防災会会長の挨拶です。
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 集合時間の8時には青空が見えていました。ところが途中休憩したJAいの駅からは雲ゆきが怪しくなり、佐川付近で小雨が降りだしました。
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 バスのなかでは西田政雄氏による「防災講演会」が開催されました。往路では新潟県旧山古志村の住民の絆の証である手堀のトンネル掘削の物語「掘るまいか」がDVD上映されていました。公的支援の殆どない中での住民相互の団結の証のトンネル建設の物語でした。
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 午前10時前に仁淀川町の439市に到着しました。ここでは仁淀川町の特産品である池川こんにゃくやいたどりキムチ、いりもちやお茶などが販売されています。今回の研修会へ参加された人たちも439市で買い物をされていました。
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 近くの土居の集落の説明を地元の井上光夫さん(によど自然素材活用研究会会長)がされていました。昭和50年の台風災害では土居川が氾濫し大きな被害をだしたとの説明がありました。
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 高知大学の「防災お助け隊」のメンバーも駆けつけていただきました。
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 井上光夫さんによれば安の河原には2つの歴史的な逸話があるそうです。「江戸時代の天保時代のこと。この地域は特産の土佐和紙の産地でした。当時は大きな工場はなく、各家庭で手すき和紙を漉いていました。藩財政も逼迫したので土佐藩は上納している土佐和紙を一方的に易く買い上げようとしました。しかも税を高率に上げました。それでは生活できないと周辺の住民701名が安の河原に腰に弁当を巻きつけ終結し、隣の伊予藩に集団で逃散したそうです。
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 土佐藩は貴重な土佐和紙の担い手がいなくなったら困りました。3ヶ月以上伊予に滞在しましたが、土佐藩側が折れ、お咎めなしになり住民は罰を受けずに戻って来たそうです。」

 もう1つは放浪の歌人山頭火の話です。遍路姿で遍歴をしていた山頭火。ぼろぼろの衣服であったがゆえに、警戒され、どこの地域でも冷たくあしらわれていたようです。しかし仁淀川町では親切にされ、家屋に泊めていただき食事もふるまわれたとか。
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 山頭火は地元の人たちに感謝し、歌を詠んだという碑が立っています。
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 旧池川町商店街を散策しました。
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 NHK仁淀川特集で「鮎釣り名人」として紹介された青木氏の理容店です。
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 商店街にある居酒屋「渓谷へ出張中」とありました。安居渓谷でご商売をされておられるのでしょうか?

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 昭和50年の大水害ではこの橋の欄干に流木がひっかかり、濁流がせき止められ商店街へ流入したそうです。
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 それで仁淀川町役場池川総合支所の講習会会場へ行きました。4階のコミュニティセンターです。立派な施設です。地元関係者から講演がありました。
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 まず最初に土居の集落を案内いただいた井上光夫氏より{仁淀川町の暮らし、椿山の焼畑と昭和50年代の大災害」についての説明がありました。

 仁淀川町の椿山地区では場所を決めて焼畑をしていました。山を類焼防止の処置をしてから、山を焼き、その後。ひえや粟、そばや小豆、とうもろこしを連作することなく数年間栽培します。その後別の場所へ移動。30年後にまた焼畑をする。というサイクルで焼畑をしてたという説明がありました。

 昭和50年の大雨災害では、地域が甚大な被害を受けました。山の崩落や土石流などがおき、家屋は流され浸水し甚大な被害を出しました。

 続いて高知県の地域支援企画員「仁淀川町担当)の西森文明氏から「仁淀川町の防災」というテーマでの説明がありました。
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 昭和50年の災害では、池川支所(当時は池川町役場)近くの北浦橋に流木が大量に引っかかり、濁流がせき止められ、集落に流れ込み大きな被害を出しました。また広範な地域での崩落、道路の被害、がおきました。
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 仁淀川町は広域ですが、地域に自主防災会をこしらえる活動のサポートをされているということを説明されました。

 説明後は昼食の時間となりました。地元の食材をふんだんにとりいれた「平家弁当」を参加者で食べました。地元の弁当店「おしおか」が考案されたそうです。
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 昼食後仁淀川町役場総務課奥田氏による「仁淀川町の防災対策」の説明を聞きました。
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 仁淀川町は集落数は156地区あり、川沿いや急傾斜地に多くあります。集落を結ぶ道路は1路線のみで迂回路がない集落が殆ど。台風や南海地震により災害が起きれば孤立する集落がほとんどです。その一方で過疎高齢化が進展していて、{限界集落」も多く見られ、地域防災力の低下が懸念されている。

 平成22年度において仁淀川町の自主防災会組織率は56%。これを100%にすべく、自主防災会結成時には60万円の補助金を出している。仁淀川町の備蓄は非常食2000食。備蓄毛布は600枚である。今後の備蓄計画を立てるために、福祉部局と防災部局の協議を行なっている。

 説明会後、仁淀川町土居地区の住民の指定避難所になっている池川小学校と池川中学校を見学しました。池川中学体育館は」近く耐震補強工事をされると下久保課長補佐は言われていました。
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 池川中学近くにあるアート工房も見学しました。個性的な彫刻や木工彫刻も数々並んでいました。
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 近くにある池川神社に移動。400年の伝統がある池川神楽を見学しました。場面がそれぞれ変化し、二天の舞、児勤の舞、天磐戸開舞、四天の舞が披露されていました。池川神社は大勢の観光客が見学しておりました。
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 餅撒きもありました。参加者各位は餅をひらっていました。
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 集合場所のJA支所前で仁淀川町役場の下久保企画課課長補佐、中田氏とお別れしました。大変お世話になりました。
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 最後の訪問地は池川茶園です。ここでは参加者各位が名物の茶畑プリンやスイーツを買い込んでいました。お茶の栽培農家の主婦の方々が研究され、お茶を素材としてプリンやお菓子を開発され、販売されています。
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 現地での日程は無事に終了。帰りのバスの中で意見交換が行なわれました。参加者各位から西田講師への質問もありました。そのうちのいくつかです。
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「二葉町の近くでは掘川をはさんですぐに中ノ島に石油施設がある。東日本大震災でも津波で火災が起きていました。心配です。」との意見。

「県のほうでも東日本大震災の教訓があり、火災での二次被害を防ぐ方策を従来以上にたてています。」

「津波は東日本大震災のようにどんと来るのでしょうか?」

「たぶんどんとは来ないでしょう。浦戸湾は、中ほどが狭まっていて、そこで一時的に波が重なりとめられる。じわじわと水位があがり浸水すると思われます。」

 今日は各地で秋の大祭が開催されています。帰路でいの町を通過しましたが、いの大国さま秋の大祭をしていました。

 バスは午後5時すぐに出発地の二葉町の下知図書館前に到着。交流会は無事に終了いたしました。

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