モニター疎開IN仁淀川町が開催されました
2011年6月5日(日曜日)に、仁淀川町と高知市二葉町との交流会「モニター疎開IN仁淀川町」が、仁淀川町田村地区で開催されました。
今朝は二葉町側は防虫散布の日。町内会役員は朝6時から、防虫散布活動を終えてから朝8時半に下知市民図書館前に集合しました。バスでの参加者は25人。いの町で1人乗車されました。
(JRいの駅前でのトイレ休憩しています。)
参加者の内訳は、二葉町から20人、中宝永町自主防災会から3人、稲荷町と横浜新町と介良(から)から1人、いの町から1人がバスでの参加者。バスは8時45頃に二葉町を出発しました。
仁淀川町現地へは、独立行政法人森林総合研究所の方々も車で駆けつけていました。
今回の交流会の中嶋健造さん(土佐の森救援隊事務局長)もいの町での一斉清掃が終わってから駆けつけました。
防虫散布中は曇天でしたが、出発時には無情の雨でした。バスはいの町を経過し、1時間半で10時30分過ぎに、目的地の仁淀川町田村地区へ到着しました。
早速仁淀川町ー二葉町交流会の開始です。田村集会場は大広間でした。
仁淀川町の世話役の井上光夫さん(によど自然素材活用研究会・代表)の司会・進行で交流会は始まりました。
今回の交流会に対して大きな影響力のある独立行政法人森林総合研究所四国支所の田内裕之さんからも歓迎の挨拶がありました。
東日本大震災を見学に行ったという仁淀川町職員の人が、現地の様子をパワーポイントで説明されていました。長めの説明でした。
少しだけ二葉町の説明をさせていただきました。高知市はりまや橋から東へ1キロ。国道32号線の電車道と、国道56号が交差し、県道35号線の基点となる交通の要項であり、市街地です。
地域全体が海抜0メートル地帯であり、高台の皆無の二葉町は、1946年の昭和南海地震で地盤沈下による水没。1970年の台風10号による水没など罹災体験をしています。その説明を「二葉町防災新聞」でしました。
その後参加者は2つに分かれました。「仁淀川町・食材探検班」は、井上光夫さんの案内で、田村集会場周辺を散策しました。
仁淀川町は平地が少ない地形です。傾斜地に水田があり畑があります。
農家の方が自家消費する「菜園場」という野菜の畑があります。
お茶や、キャベツやとうもろこし、にらなどの農地がありました。どこも傾斜地であまり広くはありません。
井上光夫さんは「この荒地も元は茶畑です。所有者が高齢になり耕作放棄されました。こちらを市民農園として皆さんが借りて農産物を栽培されることは将来可能です。」とのこと。
参加者のなかには「仁淀川町に空き家はありますか?空気も良いし、畑なんかもしたいですね。」との声も複数上がりました。
井上光夫さんは「可能ですよ。そうして人口が増えることは地元は歓迎ですね。将来は耕作地付きで、二葉町公民館仁淀川町分館を設置すればいいですね。空き家もありますから。」と言われました。
一方「料理創造班」は、二葉町から持ち込んだ鰹などの魚と、仁淀川町のうどやたけのこなどの山菜などを利用した料理やおむすびなどがたくさんつくられました。
西森二葉町町内会長が、挨拶をされました。「可能であればうちの店舗で仁淀川町の農産物を販売するようにしたい。」
森二葉町自主防災会会長も、小学生時代に体験された須崎市での津波罹災体験を話されました。岸田さんは中学2年生の時に昭和南海地震を下知地域で体験。隣の家屋が倒壊して中から奥さんを救助され、ほどなく水が来たので、昭和小学校の校舎の2階へ避難。約3ヶ月間そこに居られた」と言われました。
仁淀川町側は田村地区の地区長さんの歓迎の挨拶や、池川地区で木質バイオマス・エネルギー利用施設を稼動されている大原儀朗池川木材工業㈱の会長も話されました。
交流会終了後は、実際に稼動している池川木材の生木をそのまま燃やしてエネルギーを取り出しているプラントの説明がありました。
「木は熱源として有力な資源です。しかし現在の木質ペレットのようにエネルギー資源を作るために、多くのエネルギーを費やすことはおかしいと気がつかないといけない。」
「学者などは木に水分があると燃焼しないという。そうではない。熱が逃げないようにすれば、水だって燃えますよ。うちは30センチ厚さのタンク内部を被覆しているので、熱が逃げないので効率的ですね。」
また池川木材近くには池川番所跡がありました。
その昔は池川は交通の要綱。いのへ行く道、佐川へ行く道、松山へ行く道、大洲へ行く道が交差していたようです。
「脱藩する勤皇の志士は目つきが違うのでわかるそうです。番所の役人は、われわれは今から昼食にする。川向こうにも道があるが、そちらは通過しないように。教えるとか。脱藩志士は池川番所から何人も通過したとか。おおらかなところもあったようですね。
戻りのバスでは、「野菜をいただくのはいいが、単身者なので多くはいらないし。」「なすならなすだけがほしい」「袋にどんな野菜を詰め放題で、1袋300円とか500円とかすればいいのでは」とかいう意見も出されました。
今日の交流会では「地域支援型農業(CSA)についての説明は、時間の関係もあり説明できることができませんでした。森林総合研究所所より、資料をいただきました。
実際に仁淀川町の農産物を二葉町へ持ってきていただいて、「どういう販売方式がよいか」検討する必要性がありますね。
高知市街地へ戻ってきました。やはり高知市内中心部は低地であるとつくづく思いますね。
取材に高知新聞社会部記者が来られていました。今日の朝刊に記事が掲載されていました。WEB版高知新聞にも掲載されておりました。
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