高知市議会6月定例会でのやりとり
二葉町自主防災のご指導をいただいています西田政雄さん(防災寺小屋塾頭)より、6月定例高知市議会での議事録を送信いただきました。
上田貢太郎市会議員(自民クラブ)の質問に、岡崎誠也市長が回答したものです。
今更ながら高知市役所の下知地域住民に対する「棄民政策」には呆れるばかりです。
南海地震はカウント・ダウンです。いち早く行動をおこさないといけないと思います。
平成22年第421回 6月定例会-06月18日
(二葉町自主防災会に関する上田市議の個人質問より)
上田貢太郎・・・194
最後に,防災対策であります。
先日,下知地区の二葉町自主防災会が主催いたしましたタウンミーティングに福井代議士とともに参加をさせていただき,地域住民の切なる声を聞く機会を得ました。この地域の下知図書館の建てかえに関しましては,議会でも随分議論がされましたが,この地区は県内でも最大級の揺れと液状化,そして高い津波に襲われることが確実と言われている地域であるにもかかわらず,高台や公的な津波避難施設はありません。
また,近くでは,昭和小学校やかるぽーとなどの公的施設もあるにはありますが,一部の住民の方しか収容できず,災害時に建物が大丈夫であればという仮定のもと,独自に民間協定を結んでおられるのが現状でございます。
タウンミーティングの現場では,遅々として進まない行政の地震対策に,あきらめと怒りの声が上がり,大変重苦しい会となっておりました。住民の方は,お金がないからという言葉ではなく,いついつまでに何とかするという前向きな言葉を望んでおられます。
先ほども触れましたが,住民の命を守るという第一義の行政使命の観点から,さらなる財政の見直しによる優先的な取り組みが必要かと考えますが,本市のお考えと展望をお聞かせください。
また,自主防災会同士の連携の機会の創出や合同勉強会などを開き,組織づくりにまで至っていない地域や,以前にも御提案させていただいた商店街でつくる防災組織の結成に興味を持たれている方などの参加を募り,高知市全体の防災意識を高めていくことにも力を入れるべきだと考えますが,防災会の今後についてお聞かせください。
市長 岡崎誠也・・・200
次に,下知地区の津波避難関係の御質問をいただきました。
下知地域におきましては,下知図書館が老朽化をしておりまして,下知図書館自体がその津波の浸水に備える避難場所ということにもなっておりまして,できるだけ早く整備をしたいという思いは持っておりますが,財政状況の都合を勘案しなければならないので,平成25年度までは待ってほしいということで,地元の御了解を,私どもも苦渋の選択でございましたが,待っていただいているところでございます。
ただ,下知地域は,当然次の地震のときには浸水をいたしますし,やはり避難ビルの設定を早目にしたいというふうにも思っております。昨年度,下知地域の津波避難ビルの候補地についての調査を実施し,これを順次指定してまいりたいと思っているところでございますので,できますれば今年度から順次民間の建築物を含めまして,下知地域の津波避難ビルの指定に向けて,さらに詰めをしてまいりたいと思っておりますので,よろしくお願いを申し上げたいと思います。
次に,自主防災組織でございますが,先日の御質問にもお答え申し上げましたが,現在本市の自主防災組織の結成率は,平成21年度末現在で47.7%,ほぼ5割弱ということになっておりまして,南海地震対策の中長期計画では,これを26年度までに100%の目標に持っていくということを設定しておりまして,それぞれの地域や小学校区単位での防災連合会の結成をお願い申し上げているところでございます。
まだまだ我々も地域と一緒になってこの結成の向上に向かわなければならないというふうに思っております。これまで防災人づくり塾におきまして,防災リーダーとなっていただく方を700名以上修了していただいておりまして,この方々は地域で防災リーダーとして御活躍できるというふうに思っておりますので,この防災リーダーの皆様方や町内会の役員の皆様方,また地元の消防団等とも連携をしまして,この自主防災組織の結成に向けて,さらに努力をしてまいりたいと思っております。
1946年の昭和南海地震では下知地域は「海底」に沈みました。
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