下知南地域・防災・減災タウンミーティング
5月22日(土曜)午後5時より7時まで、下知消防分団会議室で、「下知南地域・防災・減災タウンミーティング」が開催されました。二葉町、中宝永町、稲荷町、南宝永町の町内会の防災担当リーダーや町内会役員20人が出席しました。
二葉町自主防災会(森宏会長)は、2006年12月に結成され、防災訓練や講習会、他の自主防災会との交流会などを運営してきました。特に防災マップを作成する場合には、全世帯調査を各班ごとの防災リーダーが徹底して行い、各世帯の動向を正確に把握しています。
低地(海抜0メートル地帯)の二葉町町内に安全な自然地形の高台も、耐震性のある公共建築物もない現状から、町内にある3階建て以上の建物(共同住宅)の所有者との協定を自主防災会、町内会と締結し、「津波時(一時)退避場所」を10箇所こしらえました。また国土交通省土佐国道工事事務所と交渉し、鏡川大橋歩道部に、「災害時要援護者一時避難所」と防災マップに表示をすることが出来ました。
二葉町町内にある高知市下知図書館の新築計画が、市当局が財政難を理由に無期延期をしています。もともとは平成22年度着工予定でした。それを目指して平成18年12月(2006年)に二葉町自主防災会は結成され、活動してきました。
二葉町自主防災会は「自助・共助は十分にやれるだけしてきた。」自負はあります。しかし、避難場所がないという現状は改善されていません。
森宏会長は「高知市や高知県にいくら働きかけても、らちがあかない。事態は打開できない。なんだかんだいっても国の力は必要。国会議員との対話が出来ないだろうか。」と常日頃言われていました。
二葉町自主防災会結成時から、指導いただいている西田政雄さん(防災寺子屋塾頭)に、橋渡しをお願いし、今回実現しました。高知1区選出の衆議院議員である福井照氏が出席し、膝を突き合わせての防災・減災タウンミーティングをしました。
あらかじめ二葉町自主防災会の役員会を開催し、福井照氏への質問・要望事項を提出していました。タウンミーティングでは、進行を防災寺子屋ステッフの大久保和宏さんがしていただきました。以下福井照氏の回答及び意見です。
「種崎の津波避難センターは、もともと「稲村の火」で有名な和歌山県のある自治体がその精神を引き継ぐ形で自治体独自の予算で津波避難センターをこしらえました。
そのアイデアはいいと言うことで国が採用し、内閣府の所轄で全国にいくつか出来ました。種崎の津波避難センターは4番目にできた施設です。
津波の引き波に備えるために建物全体が舟のc流線型になっています。外側の斜路で施設に入れるようになっています。また津波で流されている人を救うために。壁にはロープなどが備えられています。
下知津波避難センターの設置は可能であると思います。」
「ただ地域の要望をあっと驚く形で主張することも必要です。
それには、
1)世界の人々が来るように施設を設計することです。英語や、中国語の表示も必要です。この施設を見れば、地震のこと、津波のこと、水害のことがすべて学べる。そうした「付加価値」機能があることが必要です。
2)町内会各位で皆が共助し、皆が助け合う体制の確立が大事です。二葉町だけでは駄目で、下知地域全体の要望にし、自治体や国に要望することが必要です。」
「高齢者がどの部屋で寝ているのかの把握は必要。地域に医師や看護師などの医療関係者の把握すべきであると思います。」
「今まで見捨ててくれてありがとう。という下知地区大逆転戦略をみなで考え、実行いたしましょう。」
様々なアイデアが福井照氏から提示されました。
参加者からも様々な意見が出ました。
「高知市は閉鎖された下知保育所跡地を売却しようとしています。ああいう公共の土地を活用して地域の防災拠点をこしらえていただきたい。」
「拠点施設として稲荷町にあるハローワーク跡を活用して、防災拠点施設に出来ないだろうか。」
「下知地域には二葉町、宝永町、知寄町3丁目に国道をまたぐ歩道橋があります。その歩道橋を耐震性がある津波避難タワーとして再活用ができないのでしょうか。」
また参加されていました上田貢太郎高知市議会議員も「下知図書館の改築問題について、下知地域の要望として市当局に伝えますし、市議会でも取り上げます。」と言われました。
多様な意見が出され、有意義な防災・減災タウンミーティグでした。これを契機にして、他の下知地域にも自主防災会を結成し、連携して行こうということになりました。
また今後前向きな会合になるために参加者全員思いを新たにして散会しました。
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