2012年5月21日 (月)

高知市周辺の現地視察と県・市防災部署と意見交換しました

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 5月10日に高知県庁は「最大地震による津波浸水予測」を公表しました。3月31日に内閣府有識者検討会の示した「最大津波高」に津波襲来後の浸水深が加えたものでした。予測とはいえ高知県の沿岸部に居住している県民には大きな衝撃でした。

 小さいと言われていた昭和南海地震(1946年12月に発生)でも、高知市二葉町を含む下知地域と潮江地区、やえ門地区、高須地域などは、地盤が沈下し、3ヶ月程度長期浸水していました。それを遥かに上回る規模の巨大地震の想定だけに、下知地域の市民は言葉もありません。
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 「規模が小さかった昭和の南海地震」でも、高知市街地は甚大な被害がありました。市街地では(長期浸水がとりわけ深刻です。地盤が沈下するのですから。浸水予想地域に高知市だけでも13万人居住しています。)

 二葉町自主防災会情報班長の西村が、フェイスブックを通じて知り合いになったOさんは、元土木の技術者(橋梁関係)の方でした。最初は二葉町を貫通している国道56号線の歩道橋を「津波避難タワーに建て替えを要望することは無理なんでしょうか」とOさんに相談しました。

 ブログ記事「幹線道路の歩道橋を津波避難施設に」

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(国道56号線には二葉町歩道橋があります。)
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(二葉町と隣接している高知市宝永町には、国道56号線と国道32号線[電車道)とが交差している交差点に、宝永町歩道橋があります。)

 「可能でしょうが、もっと良い方法があります。」ということで「EPS工法があります。メーカーを紹介します。」と言われました。Oさんに発泡スチロール土木工法のJSPという企業のNさんをご紹介いただきました。事前に何度もメールでやり取りをしていました。

 JSPさんとは西村情報班長の所属会社も日常的に取引をしている企業ではありません。懸命に「南海地震が起きてしまえば、高知市は「おしまいだ」と情報を提供し訴えていました。

 そしたらJSP大阪の担当部署のNさんから以下のメッセージが来ました。

「答申が出る日{5月10日 高知県が公表し最大津波浸水エリア)とゆうことなので役所さんの事はあまり気にしないでください。
 我々にとって日本にいる限り地震津波は避けて通れないですし、いつも地震が起こるたびに何ができるか考えて冬の場合は発泡のシートを避難場所に送って、断熱に使ってもらうぐらいしか出来なくてふがいない思いをしていました。

 今回は直接命にかかわる事を考えれるので、非常にやりがいがあると思います。
 ただ、発泡のことはわかっていても、実質的ないい提案が出来ないと意味がないので、みんなで避難方法を考えていきたいと思っています。

 特に地震・津波については我々も素人なので視察で現場状況はわかっても地震、津波に対する知見に詳しい方にも意見を聞いて想定外にならない本当にまともなものを作っていかなければと思います。」

 ということで高知県の大変な事情ご理解いただきました。

 5月16日・17日の両日高知の津波対策・液浄化対策・浸水対策・長期浸水対策のために、東京・大阪・岡山・香川から「EPS工法」(発泡スチロール土木工法)の専門家の皆様が高知へ来ていただきました。皆さん仕事をやりくりして、まさに「手弁当」で高知へ駆けつけていただきました。ありがたいことです。

 まずは東京からの参加メンバーを迎えるために高知空港へ。空港近くの南国市久枝地域の津波避難困難地区に車を止めて視察しました。この地域は前面に太平洋。背後地に高知空港です。海が近いのですが、自然地形の高台はありません。また航空法の関係もあり、滑走路近くには津波避難タワーなど高い建築物は建築できないようです。
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(道路の奥側に高知空港があります。空港管理者のご配慮で、災害時にはフェンスを開けて、空港ビルまで退避をできるようになったそうです。でも滑走路を横切らないといけません。かなりの距離があります。)
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(直線距離でもかなりありますね。車を使用した避難でないといけないと思いました。)

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(写真の奥側に太平洋があります。2階建て以上の建物がありません。自然の高台も皆無です。)
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 次に高知市五台山山頂へ行きました。山頂展望台からは高知市市街地が眺望できます。「高知市街地がこれほど海に隣接しているとは知りませんでした。」という来訪者の皆様の感想です。
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(手前の市街地は高知市高須地域。海抜0メートル地帯です。)
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(タナスカの石油基地が見えています。はらみ地域で浦戸湾が狭くなっています。)
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(高知市下知地域の市街地です。全域海抜0メートルです。)

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 「ウォーター・フロント」というのは、「津波フロント」でもあります。バブル経済全盛のころには日本全国各地沿岸部の都市部の再開発が注目されておりました。巨大再開発事例では、千葉の幕張。横浜のみなと未来21、大阪湾ベイエリア再開発、福岡市のシーサードももち再開発などでした。

 高知市は1600年の関が原以降、この地に城下町を建設した山内一豊以来410年。干拓され低地は埋め立てられ市街地形成されてきました。水運に便利である一面、水害や高潮に弱い都市でした。海に隣接した高知市市街地は海抜0メートル地帯なのです。
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 この五台山展望台からの眺望では、1946年の昭和南海地震で、地盤沈下が起きて水没し、長期浸水状態になってしまった高知市下知地域や、潮江地域、高須地域などが眼下に良く見えます。

 次に二葉町界隈を現地調査していただきました。二葉町が堀川という海に隣接していることの確認です。
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 堀川の浮き桟橋も「高密度発泡浮体工法」の産物であり、岡山の企業の方は10数年前に高知へ来られ工事に関わったと言われていました。
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 津波や浸水状態時に、激しい流速がなければ、こうした浮き桟橋でも「緊急時津波避難施設」として活用できるのではないかとの意見も出されました。
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 二葉町界隈は全域海抜0メートル地域であることを、全員で歩いて意識していただきました。
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 広域公園である高知市青柳公園。ここには高知市水道局により建設されました耐震貯水槽が、グランドの地下に埋め込まれています。大地震がおきた時、弁が即座に閉まり、飲料水(6000人の市民の必要飲料水の3日分)が確保できるという優れものの耐震貯水槽です。
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 液状化対策もおそらくされておられているのでしょうが、この二葉町・稲荷町など高知市下知地域は、南海地震では地盤が1メートル、最大2メートル沈下するとされ、長期浸水すると予想されています。となると残念ながら二葉町ほか周囲の市民はこの飲料水を飲むことができません。(3日以内に水が引けば飲料水の利用は可能です。)
 
 二葉町自主防災会としましては、4月5日の高知市防災対策部との懇談会にて、「青柳公園に津波避難タワーを建築し、手動で操作できるポンプを設置し、耐震貯水槽の飲料水を南海地震発生後にすみやかに供給できる体制を構築していただきたい。」と要望いたしました。

 参考記事 「高知市災害対策部を訪問し、打ち合わせをしました 

 その後、北本町にある江陽保育園を訪ね、広瀬園長先生と田中副園長先生にお話を聞きました。

「うちの園は零歳児から127人の園児をお預かりしています。もしもの南海地震が起きた場合。地域の避難所が城東中学です。約300M離れています。127人の園児と保母が臨時も含め30人います。

 江ノ口川も近いし、大きな道路を横断しなければなりません。園児の足で7分程度かかります。また近くに避難訓練をする予定です。」

 建物は1階です。耐震補強はされておられ、窓ガラスも飛散防止フォルムが貼られています。家具なども固定されていました。この地域の浸水予想は何Mであるのか不明ですが、予想浸水が最大値であった場合、園児と職員の皆さんの安全な退避は、大きな課題でしょう。
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 高知市街地には、津波避難困難地域に、保育所や小中学校、宅老所や介護施設、病院などもあります。また地震時には救援支援活動の拠点となるべき、役所や消防署、警察署なども浸水する被害が予想されていて、より高知市。高知県は深刻です。

 種崎地区津波避難センターも訪ねました。施設を見学しました。屋上から見ますとこの地域は外洋に面し、内海の浦戸湾にも面している半島です。この津波避難センター以外の高い建物はありません。
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(高知市種崎地区津波避難センター外観。2009年4月から運用施設です。津波にも強い舟形で、頑丈な基礎工事がされています。最大800人を収容できる施設です。しかし今年の内閣府の地震規模の公表と、高知県の最大地震被害予想では「高さが足りないのではないか」との指摘を受けています。

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 種崎地区津波防災検討会会長の黒田則男さんにもお話を聞くことが出来ました。

「先日公表された県の津波予測には驚きました。今まではこちらの津波避難センターへ逃げ込んだら安心と思っていました。こちらの避難ビルには800人が収容できます。

 最大津波想定ではビルの高さが足りない可能性もでてきました。西地域には津波避難タワーの建設を住民側として行政にお願いしています。

 こちらの施設にも高さを増す設備をしないといけないと行政側に申しあげました。
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[種崎地区津波避難センター階段部には、高さ表示がされています。)

 そして「EPS工法」(発泡スチロール土木工法)の専門家の皆様と一緒に、高知市災害対策部を訪問し、地域防災推進課地域防災推進担当係長松岡宏輔氏と主査の西本全宏氏情報交換をしました。

 その場には、5月11日に防災活動の情報を交換し、共有化する自主防災組織・個人と行政や報道関係者も含めた「高知市自主防災ネットワーク(仮称)」の呼びかけ人である和田陽一氏(やえもんまちづくり推進委員会代表)も参加しました。
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 そしてその後同メンバーで高知県庁へ移動。高松清之危機管理部長とも意見交換し、懇談しました。

 「EPS工法」は、発泡スチロール土木工法と言われ、道路工事、橋梁工事、地すべり対策、液状化対策工事、水路工事、地下飲料水タンク工事など広範な分野で実績があるようです。

 正直発泡スチロールが食品用トレーや魚箱以外に広範な用途があり、建設・土木分野に広範囲使用されている現実を知りませんでした。
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 現在高知市内の自主防災会や高知市災害対策部は、懸命に「津波避難ビル」の指定に動いています。2012年4月26日現在83施設に過ぎません。高知市だけで13万人と言われている「津波避難困難地区」の居住者数からすれば、まだまだ足りません。
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(2012年4月26日現在、高知市には未だ83箇所の津波避難ビルしかありません。これからです。)
 また災害弱者と言われている乳幼児、高齢者、障害者の皆様方は、おいそれと津波避難ビルや津波避難タワーの階段を登れるとは限りません。また自宅から津波避難ビルが離れている場合は、避難がとても困難です。想定では南海地震後直ちに高知市街地は地盤沈下が始まり、海抜0メートル地域は浸水と液状化が始まると言われています。

 そして30分~40分後に津波の第1波が到達すると言われています。とにかく時間はありません。

 高い土木分野の技術力を持っているJSP関係者の専門家にみなさまと共同して、近い将来に津波避難施設を開発できれば、津波と浸水の脅威から多数の高知県民の命が助かるのではないかと現地視察を一緒にして思いました。

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((高知市桂浜の坂本龍馬記念館駐車場から、県道14号春野赤岡線を見下ろしました、外洋に面しています。)

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2012年5月19日 (土)

自主防災会相互と行政との真摯な意見交換会を目指して

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 5月17日付朝日新聞高知版「高知の住民団体 連携し情報交換 「防災ネット」構築へ」という記事が掲載されていました。いつも二葉町自主防災会の活動を丹念に取材いただいている前田智記者によるものです。

 5月11日に、やえもんまちづくり委員会代表の和田陽一さんの呼びかけで、高知市役所災害対策部地域防災推進課との意見交換会を、下知・やえもん、潮江。愛宕、東石立などの自主防災会との間で行いました。

 市防災対策部と自主防災会有志との意見交換会
 
 その場で合意したことは「要求実現型の協議の場ではなく、行政側と住民側相互が信頼感を持って、意見交換し、持っている情報を出し合って情報を共有化していくこと」を目的に定期意見交換会を行っていこうというものです。

 今後の展開は記事にあるように、自主防災会相互の情報交換を行い、先進事例にお互い学び、行政側とも真摯な意見交換しながら、南海地震の防災対策を推進していこうというものです。
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2012年5月11日 (金)

市防災対策部と自主防災会有志との意見交換会

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 5月11日午前9時より、高知市あんしんセンター5階の災害対策部会議室にて、高知市防災対策部と自主防災会有志との意見交換会が開催されました。

 呼びかけ人はやえもん地区まちづくり委員会代表の和田陽一氏。二葉町自主防災会は森会長。荒木副会長。西村情報班長が出席しました。中宝永町自主防災会、やえもん地域、潮エ地域、愛宕地域からも自主防災会関係者15人が出席しました。
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 高知市災害対策部側は地域防災推進課山崎課長以下6人が出席しました。最初に山崎地域防災推進課長が、4月からの災害対策部の新体制の説明がありました。
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「従来総務部危機管理室といった体制を、災害対策部として強化しました。地域防災推進課(10人)と防災政策課(5人)と部長・副部長の17人体制に拡充しました。

 地域ごとの防災計画・避難計画を住民参加で策定をし、各地域で浸透できるようになるようにしたいと思います。」

 和田陽一さんは「今日は第1回目ですから、昨日高知県が公表して津波浸水予想図もありましたが、低地であるやえもん・下知・潮エから参加者がおられます。
 津波避難ビルについての課題で意見交換をしたいと思います。」と発言されました。
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 参加者各位は各地域で防災に取り組まれているだけあって活発な意見が出ました。

 各地域の進行状況が報告されました。二葉町と中宝永町は、津波避難ビルも施主と掛け合い独自に指定。防災マップも作成しています。これからの地域もあります。

「津波避難ビルになるのはかまわないが、おおっぴらに公表はされたくないという賃貸マンション所有者もいます。」

「市役所の定める津波避難ビルの構造要件を満たさないビルであっても地域にとっては大事。B級ランク・C級ランクの津波避難ビルがあってもいいのではないか。」

「地域の保育所ですが、指定されている津波避難ビルまで300メートル以上はあり、幼児の避難は極めて困難です。」

「熱心な担当の職員が、移動されました。誰に相談していいのかわからない。災害対策部へ言っても皆忙しそうにしているので。」

「津波避難ビルを募集しています。と徳島市ではホームページに大々的に広報している。高知市もそうすればいいのではないか。」

「災害対策部に津波避難ビル相談室。などをこしらえたらいかがでしょうか。」

「携帯電話通信のエリア・メールでも配信もしていただきたい。」

「市長の文章も。各位ではなく、津波避難ビルのオーナー宛の文章も必要でしょう。また文章は下知地域と潮江地域になっていますが、他の地域の市民からやっかみもでるのでご配慮ください。」

 との意見が出されました。20年ほど前から地域の自主防災会活動をされておられる東石立町の中岡久幸氏は「私たちは高い建物が地域に建築される最中から、津波避難ビルへの指定の交渉を施主としています。すべては上手くはいきませんが、それも方法です。

 すべてを市役所に要求ばかりするのではなく、まずは地域のことは自分たちで取り組んで、最後の手助けを市役所にお願いするという姿勢で自主防災防災活動はすべきです。」と言われました。

 地域防災推進課松岡係長は「将来的には。小学校校区ごとの地域防災計画を策定し、常に地域の住民全員が意識できるようにしたいと思います。」と言われました。

 最後に今回の懇談会の発案者の和田陽一氏は「これからはテーマを決めて議論を煮詰めるようにしていきたい。可能であればつきに程度の定期懇談会にしていです。

 幸い事務局機能を市役所側がしていただけますので、市民側も前向きな提案をより出せるようにしていきたいと思いますので、ご参加された皆さんもよろしくお願いします。」ということで散会いたしました。

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2012年5月 7日 (月)

新・下知図書館建設工事もたけなわです

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 2012年1月に着工した「新・下知図書館」。建設工事は12月に完工。図書館の開設は2013年4月の予定です。
現在の段階は基礎の工事が終わり、2階部の建設が進行しているようですね。

 完成すれば二葉町唯一の耐震性のある公共建築物となります。4階建てで、外階段で屋上部へ避難できるようになっています。

 屋上部には、地域の要望で「災害時LPガスユニット」を据え付けるようになりました。

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2012年5月 1日 (火)

高知市市街地の標高表示がWEBでも公表に

  高知市の災害対策部(旧名総務部危機管理室)は、高知市街地全域の「標高マップ」を公表しました。WEB上でも下記高知市災害対策部のホームページ上で閲覧が可能です。

 高知市災害対策部ホームページ 地域防災推進課 高知市標高マップ

http://www.city.kochi.kochi.jp/soshiki/12/hyoukou-map.html

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 ご自宅や事業所の位置を確認し、標高を確認してください。

 ちなみに私が居住している高知市二葉町全域は、海抜2メートル以下の低地になっています。

http://www.city.kochi.kochi.jp/uploaded/attachment/14760.pdf

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2012年4月13日 (金)

高知方式の不燃物・資源物ステーション

毎月第2金曜日は、高知市二葉町では「不燃物・資源物の収集日」です。午前6時から、下知図書館前で二葉町町内会(西森俊一会長)では、荒木三芳副会長の先導で、二葉町内16ある班から、当番の班長が出てきて早朝からステーション管理をしています。


 我が家の今日運搬するものは、雑がみのダンボール、空き瓶、空き缶、使用済み電池など。台車1台分でした。
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 下知図書館前に到着しますと、次々と町民が物資を持ち込み、当番の班長らが黙々と「仕分け作業」を行なっています。
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 高知市の不燃物・資源ステーション管理は、住民参加型で「高知方式」と呼ばれ、全国的にも珍しいらしい。住民主導で、「仕分け作業」をステーション単位(町内単位)でやっています。

 先日京都から来られた人にそのことを話しても「わかりません。」とのこと。京都市でも行なっていないということでした。全国的にも珍しいことかもしれませんね。
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 ビン類でも、透明。青、クロ、茶色などに細かく分類され、ダンボールも色刷りは「雑ガミ」とされ分類されている。
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 家具や自転車などの大型のものも、「金属をふくむもの」と「その他」にわけられています。事細かい分類を町内単位で行なっているので、高知市は大規模な中間処理施設は必要なく、町内のステーションから再資源処理会社のトラックでそのまま、各事業所へ搬出されています。
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 資源・不燃物ステーションを運営する町内会には、市役所からいくばくかの協力金が交付され、町内会の活動資金になっています。

 ステーションの立会いは、朝6時から7時半頃までです。荒木副会長や今年の当番の皆様ご苦労様でした。二葉町は町内会がしっかりしているので、自主防災会の活動もきちんとしたことができるのであるとつくづく思いました。

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2012年4月 9日 (月)

京都大学フィールド科学教育研究センターの方が二葉町を視察されました。

 3月10日に仁淀川町で開催されていました「Bスタイルプロジェクト報告会」へ参加し、二葉町自主防災会として報告をさせていただきました。

 「Bスタイルプロジェクト」報告会へ参加いたしました。 

 そのときにお知り合いになったのがうら若き女性。名刺交換しました。そしたら名刺にはこう書かれていました。

 「京都大学フィールド科学教育建久センター森里海環学プロジェクト支援室 研究支援推進員 大川智船(専門社会調査士)」 とありました。

 京都大学フィールド科学教育研究センター森里海環学プロジェクト支援室

 ホームページで閲覧しますと大川さんは「管理技術部及び農学研究科等事務部 職員」とのこと。要するに森と海と都市部を総合的に研究されている部局らしい。

「「森里海連環学」は、フィールド研における教育研究の柱であり、森から海までの生態系のつながりを分野横断的に解明することを目指しています。」とあります。仁淀川地域が大川さんの担当領域であります。

 それで今までも何度も森の里である高知県仁淀川町へ足を運び、主に環境問題を中心に調査研究をされていたそうです。

 Bスタイルプロジェクトでは、「災害時に助け合うえる絆づくり!街と山が手を結ぶ」というテーマで二葉町自主防災会として事業報告と今後の展望の話をしました。

 その取り組みに大川さんが興味を持たれ、4月になれば二葉町を訪問します。ということになり、来訪されました。二葉町側は西森二葉町町内会長と荒木副会長と、西村自主防災会情報班長が対応しました。

 今までの二葉町の仁淀川町との交流のいきさつと、交流会の様子、今後の展望などを話しました。

 「高知市下知地域は従来から低地で、大雨災害で苦しんできました。水没の歴史もありました。でも雨水対策と排水ポンプ場の設置でその悩みからは解消されました。しかし南海地震による脅威には正直頭を痛めています。」と話をしました。

 その後、二葉町がいかに低地で海に近いのかを実感いただくために、町内を散策しました。堀川の付近の風景は、「見る立場を変えれば脅威」です。ウォーター・フロントは景観は美しいですが、高知では「津波フロント」になるからです。
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 二葉町は高潮堤防が倒壊すればすぐに水没することがわかります。堀川水門だけは耐震補強しましたが、高潮堤防は亀裂が入っていますが、耐震補強の計画すら現状ではありません。
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 若松町の高潮堤防も心持たないことが理解できると思います。対岸は石油施設があります。
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 そして高知市五台山の展望台へ行きました。この眺望は高知市市街地が一望できます。高知市がいかに海に接し、囲まれているか。海がいかに市街地の奥域まで入っているのかが理解できます。
 
 この風景には大川さんも驚かれた様子でした。
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 荒木副会長から、説明を受けています。
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 1000年前の高知は、現在の市街地すべては海の底でした。南海地震が起きれば再びこういう事態になると想定されています。
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 私たちの情報が、研究にお役に立ったのかどうかは定かではありません。

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2012年4月 7日 (土)

毎日新聞に二葉町自主防災会の活動が取り上げられました

 3月の始めであったでしょうか、毎日新聞高知支局小阪剛志記者からの取材依頼がありました。森宏二葉町自主防災会会長の承諾を得まして、西村情報班長が取材対応をしました。
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 毎日新聞の取材の観点も、高知市二葉町周辺は低地で長期浸水が予想される地域です。当然自宅では居住できないのですが、高知市市街地では5万人以上の市民を収容する避難所が足りないと記事で指摘されています。
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 また長期浸水を早期に解消するために、「排水ポンプ車を確保重点排水エリアを下知・江ノ口エリアにし、11日間で排水する」と高知市対策検討会では言っています。
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 しかしながら別の情報では「最低50日は排水にはかかるだろう」とされています。

 1946年に須崎市で津波を体験された森宏二葉町自主防災会会長はこう言われます。

「水だけではなく、浸水が解消しても海のドロが1メートル以上あると思う。1階部はドロに埋まるだろうと推定される。たとえ水だけ引いたところでドロの堆積があるので、復旧は簡単ではない。

 須崎の津波でもうちの家も1階まで津波が来た。引いたあとは1メートルへドロが堆積していたことを覚えている。想定どうりの浸水と、津波が来たら、ドロが堆積しているので当分二葉町へは住めないだろう。」

 だからこそ、なんとか浸水から一時避難したあとは、長期の避難を想定し、日頃から山間部の皆様との交流が大事になるのです。それゆえ二葉町は、昨年から仁淀川町との交流事業を始めたのです。

 双方の住民同士の交流は何回かされました。双方にとって有益でした。

 2011年6月5日は二葉町が仁淀川町を訪ねました。

 2011年11月3日は仁淀川町有志と二葉町が「昭和秋の感謝祭」に共同出店しました。


 2011年11月23日には二葉町が仁淀川町を再度訪問しました。


 2012年4月1日には、仁淀川町有志が二葉町町内会のお花見・懇親会へ出席参加しました。

 記事にあるように、高知市と仁淀川町という行政同士の交流は未だなさせれいません。他の市町村と高知市の交流事業の先駆的なモデル事業になるように、4月5日に二葉町自主防災会役員は高知市防災対策部を訪問し、協議を行ないました。

 2012年4月5日に二葉町自主防災会役員が、高知市防災対策部を訪問しました。

 なんとか今年こそは具体的な交流事業の成果を残したいと考えています。

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二葉町の住宅密集地で火事が発生。防火も防災対策で大事です。

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 4月6日の夕方二葉町町内で火事がありました。現場は二葉町2丁目の住宅密集地。火元は空き家でした。速やかな消防の消化活動で火元の家屋は全焼しましたが、隣接する家屋が半焼にとどまり程なく鎮火したようです。

(火災発生後駆けつけましたが、現場付近は立ち入りが制限されていました。)

 翌朝の4月7日現場付近に行きました。住宅密集地であることがあらためてわかります。類焼せず良かったと思います。

 不審火の可能性があるのか、警察のパトカーが火災現場前に終日いるようで警戒していました。(火元が長年空き家だったので尚更調査が必要であるからでしょう。)

 災害時には火事を出してはいけないと思いました。
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 2008年に二葉町自主防災会は、顧問の西田政雄さんの仲立ちで、1995年の阪神大震災で大きな被害を受けた神戸市長田区鷹取町内会を訪問し、交流をしました。地震発生当時の長田も、高知市二葉町同様に古い木造の低層住宅が密集していたということです。石井会長はこういわれていました。

「まさか神戸に大地震が来るなんて誰1人思っていなかった。地震当日は寒い日で、ステテコ1枚で外へ逃げ出した。寒いとは思わんかった。

 だから軍手1つ持っていなかった。地震の後は3日間というもの救援物資も来なかった。本当に着の身着のまま放り出されたようだった。」

 そしたらつぶれた家屋の下から近所の知り合いが助けてくれと言い寄った。助けようにもわしらはバールの1つも道具がなにもなかった。そのうち火の手が迫ってきた。泣く泣く仲間を見捨てて逃げるしかなかった。」

 神戸市長田区鷹取町内会との交流事業

 交流会当時、石井さんはこう言われました。

「地震は人間の力ではどうしようもない。地震にあったらまず逃げること。訓練であるようにまず火を消して、ブレーカーを落としてなんていくことなどできん。怪我せずまず逃げることや。」

「とにかく家のどこに住民がいるのか。世界構成はどうなっているのか。特に高齢者と子供の状況の把握は町内会で把握し、名簿をこしらえておかないといけない。」(これは荒木副会長の陣頭指揮で全所帯調査を二葉町はしています。)

 「それから大災害時には行政はあてにならん。町内会で日頃防災訓練をしておかないといけない。住民同士のコミュニケーションを訓練を通じてこしらえること。バール、油圧ジャッキ、チェーンソウは必要な備品。」(これも備品はそろえましたが、訓練をしないといけません。)

「われわれは大震災の時、手袋1つ持ってなかった。だから瓦礫の中から声がしても知り合いを助けることが出来なかった。」

 鷹取町内だけで100人を超える町民が地震でお亡くなりになりました。震災後年に2回震災記念日と、地蔵盆で犠牲者の供養をされておられます。

「大きな通りからこちら側は全焼。跡形もない。ただ手をこまねくしかなかった。片づけして遺体を並べる作業は辛く、ご飯を食べることができなかった。特に子供の遺体の処理は辛いです。」

「行政側を全面的にあてにしたらとんでもないことになる。住民で団結して行政と交渉しないと。そのためには住民同士の助け合いと連携がなにより大事です。」

交流会当時言われた石井さんの言葉を思い出しました。やはり防火が第1ですね。火事を出さない取り組みも自主防災会には必要であると思いました。

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2012年4月 5日 (木)

高知市災害対策部を訪問し、打ち合わせをしました 

 4月5日二葉町自主防災会役員はは、高知市災害対策部を訪問しました。森二葉町自主防災会会長。荒木自主防災会副会長。西森二葉町町内会長と西村情報班長の4人。

 高知市災害対策部は、佐藤副部長。片岡防災政策課課長補佐、青木主査が応対いただきました。防災寺小屋塾頭の西田政雄氏も同席しました。

 災害対策部奥にある「司令室」が会議室になっています。「もしも」の災害時には、高知市長以下の幹部が災害対策の支援をする部屋らしい。見晴らしはいいですね。
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 下元災害対策部長と山本防災政策課課長は同時間帯に高知県庁での災害対策の説明会に出席されていたようでした。

 西田政雄氏が事前に二葉町自主防災会の要望項目を伝えていたこともあり、会談は友好的に行なわれました。表敬訪問で終わりかと思っていましたが、結構踏み込んだ話しもしました。

 協議内容は以下の内容でした。


1)一時疎開先予定地である仁淀川町との実質協議の要望

*5月の終わり頃か、6月に、高知市も一緒に仁淀川町を訪問し、「一時疎開の協議」を始めます。可能なら秋ごろの二葉町側の仁淀川町への訪問時に、施設の借用などの「協定」が結べれば、他の市町村などの「モデル事業」になることでしょう。

* 真摯に慎重に、市役所側と協議していきます。

 仁淀川町側から、「今後の交流については二葉町自主防災会会長と二葉町町内会長と、仁淀川町長。副町長との面会を設定します。また町内施設については高知市役所側と仁淀川町総務課との実質協議を行なっていただきたい。」とのことでした。
 仁淀川町の窓口は企画課ですが、町有施設の管理と運営は総務課が管轄しています。
 仁淀川町を近日訪問したい。市役所側でも調整を行い同行していただきたい。

*仁淀川町ー二葉町交流事業は、沿岸部市街地町内会と山間部との交流事業のモデルケースであります。高知市の山間部である土佐山地域との交流も推進すべきです。


2)新・下知図書館の防災面での要望

 長期浸水地域になることができる新しく出来る公共施設のありかたに、危機管理部が今後は防災の観点からより関与を強めていだきたいことを要望しました。


3)青柳公園への津波避難タワーの設置と耐震貯水槽の活用(県や国の支援の要望)

 広域公園青柳公園への津波避難タワーの設置
 耐震貯水槽の飲料水を取り出すポンプの設置。
 国や県の助成措置などを活用できないか要望いたしました。


4)津波対応型救命艇(通称ノアの箱舟)の下知地域への重点配置の要望

 国土交通省四国運輸局が2月22日に公表した「津波対応型救命艇」構想に注目しています。海に近く、南海地震時に地盤沈下し水没する二葉町地域。
 二葉町自主防災会として、市役所が認定した「津波避難ビル」とは別に既に2007年度に独自に「津波一時退避場所」を町内10箇所の賃貸マンションを中心にオーナーと協定を独自に締結しています。
 しかし「災害弱者」といわれている高齢者や障害者や乳幼児は地震災害時、それらの津波避難施設への退避は階段昇降が伴う為に事実上不可能です。
 そこで私有地であったとしても地主の同意が取り付けられ場合には、津波対応型救命艇の設置をお願いしたい。
 じわじわと水位が上がり浸水する状態であれば、「浮き桟橋」方式の津波避難所を小学校や、保育所、病院施設などに設置いただきたい。


5)二葉町歩道橋・宝永町歩道橋を津波避難タワー型歩道橋への改築の要望

  二葉町というか高知市下知地域には、主要国道32号線と56号線が交差しています。また56号線の二葉町、32号線の葛島にも歩道橋があります。

 歩道橋を4点支柱製の構造にし、津波避難タワー施設としても活用できる形態にすれば、大勢の市民が一時退避できます。市長が知事や国会議員とも連携して国土交通省に要望いただきたい。
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 西田政雄氏が下話をしていただいていましたので、話し合いは物凄くスムーズに進行しました。

  また3月31日の内閣府有識者会議の被害想定で、「最悪」のシュミレーションが高知県沿岸部では出ました。国側も予算措置を行なう積極的な姿勢が見られると市役所の実務担当者の青木主査は言われていました。
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 仁淀川町との協議なども市役所を交えて前へ進むようなので、今年こそ「一時疎開」構想は形になりそうです。

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